これもクールジャパン?

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有明抄 10/20

「目は口ほどに物を言う」を地で行くというか、日本のマンガでは登場人物の瞳は実際よりもはるかに大きく描かれる。故・手塚治虫のキャラクターしかりで「クール・ジャパン」の特徴か。写真シール機「プリクラ」にも、目を大きく修正する機能がついている。

こちらもクール・ジャパン流かもしれない。「見ざる、言わざる、聞かざる」で知られる日光東照宮の彫刻「三猿」が修復を終えたが、見慣れた姿とずいぶん違うと話題になった。確かに見比べると、瞳の大きさが3割増しで、ぱっちりしている。

修復は明治以降5回目だが、その度に目の大きさが異なっているのだとか。今回は昔の姿に戻そうと、くりっとした目に変えたという。その仕上がりに議論百出だが、芸術作品の修復には賛否がつきものなのかもしれない。

5年前にスペインで修復したキリストの肖像画は大騒ぎになった。アマチュア画家の女性が修復を買って出たが、似ても似つかぬ、無残な猿のような姿に。ところが、何が幸いするか分からない。観光客が押し寄せ、Tシャツなど関連グッズも大人気に。

衆院選の公約にも観光振興が並ぶ。カジノを軸にした統合型リゾートや万博誘致を掲げる党があれば、カジノや民泊の解禁に反対する党も。日本の魅力をどう発揮していくか。しっかり目を見開いて吟味しよう。

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