もうひと花

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卓上四季 10/20

栄枯盛衰は世の習い。勝負事に世代交代はつきものだ。大相撲ならば、大関貴ノ花が当時関脇の千代の富士に敗れ、引退を決意したのが印象深い。その千代の富士は横綱となった後、貴ノ花の次男で当時平幕の貴花田(後の横綱貴乃花)に敗れたことが引退のきっかけになった。不思議な巡り合わせである。

15歳の藤井聡太さんの活躍で注目される将棋界も若手の台頭が著しい。かつて、七大タイトル(今年から八大タイトルに)を独占した羽生善治さん(47)が今年、王位、王座を相次いで失い棋聖1冠に後退した。

現在のタイトル保持者はほとんど20代から30代前半だ。羽生さんはタイトル通算獲得数が98期で、100期を目前に足踏みが続く。

達成目前の大記録はもう一つ。同一タイトルを一定数獲得すると与えられる「永世称号」だ。すでに6タイトルで永世称号を手にしており、残る竜王位はあと1期で獲得できる。

その竜王戦がきょうから始まる。渡辺明竜王(33)は9年前、どちらも勝てば永世竜王となる勝負で挑戦者の羽生さんを退けた。羽生さんは今回4度目の永世竜王挑戦となる。

「羽生世代」と言われた棋士たちが次第にタイトルから縁遠くなりつつある中、世代交代の流れに待ったを掛けられるか。アラフィフのオジサンとしては、まだまだ元気な羽生さんの姿を見ていたい気もする。いずれにしてもこの7番勝負、見逃せない。


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