フラフープ

天地人 10/18

 北原照久さんは10歳のころ、フラフープに夢中になった。テレビ番組の鑑定士として人気の、ブリキのおもちゃコレクター第一人者である。『ぼくらの昭和キラメキタイム』(翔年社)に、懐かしい遊具の思い出を書きのこしている。

 直径およそ90センチのフープ(輪)を、フラ・ダンスのように腰をふって、回転させて遊ぶ。米国、欧州などで流行し、昭和33年のきょう、日本に上陸した。270円の輪っかが、1カ月で80万本売れたという。爆発的なブームとなった。

 <これほどわけのわからないブームはない>。半藤一利さんは『21世紀への伝言』(文藝春秋)でフラフープ・ブームをふりかえっている。<ブームの正体というのは容易に究明できるものではない>とも指摘した。衆院選でも新党ブームとよべるものが過去にあった。

 代表格は25年前に結成された日本新党だろう。熊本県知事を退任した細川護熙さんが新党ブームに火をつけた。細川さんを首班に8党派がくむ。過半数割れした自民党は下野する。希代の政権交代劇であった。今回旗あげした「希望の党」「立憲民主党」はどうか。失速したり、勢いを増したり、情勢はまだ動いているらしい。

 フラフープは、北原さんによると<一年ばかりで>ブームが去った。1カ月ほどで<ブームもぱったり>と記憶する半藤さんは<これまた不思議>と頭をひねった。

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内容説明
若いころに夢中になった「昭和」が、今のぼくらの元気の素。北原照久氏が語り、毛利フジオ氏の絵で綴るキラメキタイム。

著者紹介
北原照久[キタハラテルヒサ]
1948年東京生まれ。ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている。1986年4月、横浜山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館。現在、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士として出演。また、平成18年4月より、横浜人形の家のプロデューサーに就任。CM、各地での講演会、トークショー等でも活躍中。株式会社トーイズ代表取締役。横浜ブリキのおもちゃ博物館館長。横浜人形の家館長

毛利フジオ[モウリフジオ]
1955年島根県生まれ。専門学校でグラフィックデザインを学び、映画の看板描き、編集デザイン会社を経てフリーとなる。教科書、ポスター、書籍表紙絵、挿し絵等でリアルタッチな作品を数多く手がける。

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内容紹介
その時、誰が、どんなことを言ったのか? 私たちの時代を次代へヴィヴィッドに伝えるための20世紀読本。人物、年月日索引も充実!

内容(「BOOK」データベースより)
あなたの誕生日の歴史的な言葉は?岡田かめの「一太郎ヤーイ」、チャーチルの戦う「演説」から、日本初の禁煙「広告」、W杯ドーハの悲劇の「嘆き」まで、生きた言葉で激動の世紀を編みなおした画期的読み物事典。どこからでも読める!一家に1冊!3分間スピーチの虎の巻に。
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