ノーベル賞の梶田さん

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雷鳴抄 9/21

 典型的な文系人間である。だが取り立てて文系の教科に秀でたわけではない。理数系が悲劇的にだめだったのである。とりわけ物理はちんぷんかんぷん。今でも物理と聞くと顔をしかめてしまう。

それではいけないと反省し先日、宇都宮市内で開かれた日本物理学会主催の市民科学講座に足を運んだ。2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大宇宙線研究所長の梶田隆章(かじたたかあき)氏がどんな講演をするか興味もあった。

テーマは「宇宙と素粒子のなぞへの挑戦」。ニュートリノ振動の発見でノーベル賞を獲得した梶田氏の話は、素人にも分かりやすくという工夫が感じられた。大きさがないくらい小さなニュートリノが素粒子の一種であることが分かった。

観測するのは極めて難しく特別な装置であるスーパーカミオカンデで実現できたこと。ニュートリノ振動で質量があることが裏付けられたこともおぼろげに理解できた。

あとは分かったような分からないような。要はこうした研究が宇宙の謎の解明につながるという点が理解できただけでも役に立ったように思う。国が基礎研究に補助金を出し渋るような報道にも接するが、日本が世界をリードできるよう適切な対応を求めたい。

会場には多くの高校生が詰めかけ、盛んに質問をした。理科離れが言われているが、何だか安心した。
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