性器の大発見

越山若水 9/16

「ほおーっ」と感心し、やがて笑いだす。そんな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」をまた日本人が受賞した。11年連続だから日本人のユーモアの才も決定的だ。

今回は、ある昆虫の性器に関する発見で生物学賞を受けた。「トリカヘチャタテ」という虫で、雌が凹、雄は凸という一般的な構造と逆なのを見つけたそうだ。

これぞ「性器の大発見」と言えば下品だがこの賞なら許されるだろう。もっとも、なぜ構造が逆になったのかを知ると、感心し笑っていたのがシュンとしてしまう。

この虫の雌は交尾のとき雄の体内に性器を入れ、精子のほかに栄養も受け取るのだという。餌の少ない洞窟に生息しているためらしいが、それが雄の喜びになるのかどうなのか。

性差を思う話題をもう一つ。日本に住む100歳以上のお年寄りの数が、過去最多の6万7824人に増えた。そのめでたさは言うまでもない。こだわりたいのは男女比である。

差は開く一方で、ついにほぼ1対9になった。もちろん女性が圧倒的に多い。どうしてこうも違うのかといえば、もともと出来が違うからだろう。

生物学者の福岡伸一さんが、そう書いている。「生物の基本は雌」で、男はできそこないだと。なのに威張る。図体(ずうたい)の大きさを誇り、攻撃的になる。おのれの弱さを知るからこそである。これは、あの北の三代目に向けて言っている。

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