彗星


「ジャコビニ彗星の日 」

歌:松任谷由実
作詞:松任谷由実作曲:松任谷由実

夜のFMからニュースを流しながら
部屋の灯り消して窓辺に椅子を運ぶ
小さなオペラグラスじっとのぞいたけど
月をすべる雲と柿の木ゆれてただけ

72年 10月9日
あなたの電話が少いことに慣れてく
私はひとりぼんやり待った
遠くよこぎる流星群

それはただどうでもいいことだったのに
空に近い場所へでかけてゆきたかった
いつか手をひかれて川原で見た花火
夢はつかの間だと自分に言いきかせて

シベリアからも見えなかったよと
よく朝弟が新聞ひろげつぶやく
淋しくなればまた来るかしら
光る尾をひく流星群

…………………………

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談話室 8/13

少し切ない恋心を歌う松任谷由実さんの「ジャコビニ彗星(すいせい)の日」は、詞の中に1972年10月9日という具体的な日付が唐突に出てくる。流星群が大出現するとの予想に日本中が沸いたものの、空振りだった日である。

流星の正体は、彗星が通った後に川のように残された大量の塵(ちり)だ。その塵でできた川と地球の軌道が年に1度交差する夜が流星群となる。ジャコビニ流星群は後年、太いと思われていた塵の川が実は細い川の集まりで、川と川の隙間を地球がするりと抜けたことが判明した。

国立天文台副台長の渡部潤一さんも小学生だった45年前、流星群を待ちながら会津若松市の夜空を眺めていた。予想の大外れで逆に、謎に満ちた宇宙への興味をかき立てられ天文学者になったそうだ。あの夜、流星群が出現しなかった謎を自らの手で解き明かした人である。

さてペルセウス座流星群は昨晩からきょう未明が出現ピークだった。県内は曇りや雨で観測条件は厳しかったようだが、この流星群は天気さえ良ければ観測チャンスがまだ数日は続くという。夏休みの一夜、親子でわくわくしながら流れ星を待つだけでもいい思い出になる。


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・ペルセウス座流星群とは

ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群です。

ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。

毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」と呼ばれています。条件が良ければ最大で40個以上の流星を見ることができます。

また、流星群の活動期間が多くの方の夏休みやお盆休みに重なっているため、夜更かしをしやすかったり、星のよく見える場所に行きやすかったりすることも理由に挙げられます。

さらに、「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」の活動は寒い冬の時期に当たりますが、ペルセウス座流星群の活動は夏の盛りに当たりますので、観察時の寒さについてあまり心配する必要がありません。

・ペルセウス座流星群を観察するために

今年のペルセウス座流星群を観察するのに役立つ情報をまとめました。

・観察に適した時期

・観察に適した日

8月12日から13日にかけての夜に最も多くの流星が見られそうです。

また、13日から14日にかけての夜も、ある程度の数の流星が出現すると考えられます。

2017年のペルセウス座流星群の極大は、日本時間の8月13日4時頃と予想されています。その頃ちょうど日本ではペルセウス座流星群の放射点が高く昇り、多くの流星が出現することが期待されます。そのため、12日から13日にかけての夜は、最も多くの流星を見ることができそうです。
また、極大からは時間的に少し離れてしまうために極大の夜ほどではありませんが、13日から14日にかけての夜も、ある程度の数の流星が出現すると考えられます。

ただ、いつ晴れるかはわかりませんし、予想外のタイミングで流星が活発に出現する可能性もあります。上記の予想にあまりとらわれず、なるべく長い時間、そして長い期間観察を続けてみてください。長く観察すれば、それだけ流星を見るチャンスが増えることになります。

8月7日頃から15日頃までは、ペルセウス座流星群の活動が比較的活発な状態が続いているため、普段より多くの流星を見ることができると考えられます。出現する流星の数は、極大から日が離れるほど少なくなります。
また、ペルセウス座流星群の全活動期間はさらに長く、7月17日頃から8月24日頃まで続くと考えられています。

・観察に適した時間帯

なるべく、夜半から未明までの間に観察するのがよいでしょう。

(流星群自体の活動が一定であれば)流星群の放射点の高度が高いほど多くの流星が出現します。ペルセウス座流星群では、時間帯ごとの流星の出現状況は、おおよそ次のようになります。

21時前放射点がまだ地平線近くの低い位置にあるため、流星はあまり出現しません。21時過ぎから夜半まで放射点の高度が徐々に上がり、流星が出現し始めます夜半から未明まで放射点の高度は高くなり続け、未明に最も高くなります。放射点の高度が高くなるにつれて出現する流星の数も多くなっていき、空が明るくなり始める前に最も多くの流星が出現します。

・月明かりの影響

極大の前後数日間は、観察に適した時間帯に明るい月が見えています。なるべく月が視界に入らないようにして観察しましょう。

今年は、8月8日が満月、15日が下弦です。出現する流星の数が多くなると考えられる13日頃を含む数日間は、観察に適した時間帯にさしかかる夜半前には月が昇ってきます。下弦前の月は明るく、月が出ている間は、暗い流星は月明かりにまぎれて見ることができません。月は夜が明けるまで沈みませんので、今年は月明かりを避けることはなかなか難しいでしょう。

今年のように月明かりがある場合には、月がなるべく視界に入らない方向を向いて観察をするとよいでしょう。また、月明かりに負けないくらい明るい流星が現れることを期待しましょう。

月の出入り時刻は、国立天文台暦計算室の「こよみの計算(CGI版)」で調べることができます。


・見える流星の数

夜空が十分に暗い場所で観察すれば、最も多いときには、1時間当たり35個程度の流星を見ることができると考えられます。
これは、(月が出ていなければ肉眼で5.5等星まで見えるような)夜空が十分に暗い場所で観察した場合を想定しています。

街明かりの中で観察したり、極大ではない時期に観察したりした場合には、見ることのできる流星の数が何分の1かに減ってしまうことがあります。反対に、目のよい方や、流星観測の熟練者が観察した場合には、2倍以上の数の流星を観察できることがあります。

・観察に適した方向と流星の見分け方

空の広い範囲が見渡せれば、どちらを向いて観察しても構いません。月が視界に入らないようにしましょう。

ペルセウス座流星群の放射点の位置を示した図
画像サイズ:中解像度(2000 x 1265) 高解像度(5500 x 3480)
流星群の流星はある一点を中心に放射状に出現します。中心となる点を「放射点」といい、ペルセウス座流星群の場合は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。
しかしこれは、放射点のあるペルセウス座付近だけに流星が出現するということではありません。流星は夜空のどこにでも現れます。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。

ですから、放射点の方向にはあまりこだわらず、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星をとらえられる可能性が高くなります。

今年は、月明かりの中で観察することが多くなると思われます。月が視界の中にあるとその明るさのために暗い流星を捉えづらくなります。月がなるべく視界に入らない方向を向いて観察しましょう。

ペルセウス座流星群が活動する期間にも、ペルセウス座流星群以外の流星が出現します。
ペルセウス座流星群の流星かどうかは、流星の軌跡を反対の方向にたどり、ペルセウス座流星群の放射点を通るかどうかで判断します。 放射点を通らなければペルセウス座流星群の流星ではありません。放射点を通れば、ペルセウス座流星群の流星である可能性が高いと考えられます。

放射点との位置関係によって、流星の軌跡の長さは違ってきます。放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多くなります。

詳しい見分け方は、キャンペーンサイトの「流星の見分け方」(「夏の夜、流れ星を数えよう 2017」キャンペーンサイト)をご覧ください。

・観察に適した場所

空をなるべく広く見渡すことができ、街灯などが少ない場所で観察しましょう。

林の中のように空があまり見渡せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に現れる流星をとらえきれません。なるべく視界を遮るものが少なく、空を広く見渡せる場所を探してください。

また、できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。流星の光は、街灯の明かりなどに比べるととても弱いものです。明かりが多いと、その明るさに妨げられて暗い流星が見づらくなり、それだけ、見ることのできる流星の数が少なくなってしまいます。

大きな都市やその周辺地域では、都市全体の明るさに妨げられ、暗い流星を見ることができません。大きな都市からはなるべく遠く離れた場所で観察できるとなおよいでしょう。

・観察の際の注意

望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。望遠鏡や双眼鏡を使うと視野がたいへん狭くなってしまうため、流星の観察には適しません。
立ったままで長い時間観察をすると疲れます。レジャーシートなどを用意して、寝転がったまま観察できるよう準備をしておくとよいでしょう。
屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は観察を続けるようにしましょう。
夜遅く屋外で行動することになりますので、事故などに十分注意してください。
人家の近くで大声を出したり、立入禁止の場所に入ったりしないよう、マナーを守ってください。
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