海の日


風が吹けば桶屋が儲かる【かぜがふけばおけやがもうかる】

何か事が起きると巡り巡って思いがけない意外なところにも影響が出ること。また、当てにならない期待をすること。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。風が吹けば箱屋が儲かる。

由来
風が吹くと土ぼこりがたち、それが目に入ることで盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするので三味線の需要が増える。三味線には猫の皮が張られることで猫が減る。猫が減るとねずみが増えて、ねずみにかじられる桶が増えることから、桶を売る桶屋が儲かって喜ぶ。という

…………………………

滴一滴 7/17

「風が吹けば桶屋(おけや)がもうかる」の例えをほうふつさせる。レジ袋やペットボトルといった身近なプラスチックごみが、回り回ってわれわれにもたらす意外な影響である。

ポイ捨てや風で飛ばされ、小川や用水を流れる。回収されなかったごみは大きな川などを経て、やがて海へ。漂着した海岸で紫外線や熱によって劣化し、小さく砕けていく。

それらは直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」と呼ばれる微細片となって沖に出て、世界中の海を漂う。プラスチックには有害物質を吸着する性質があり、のみ込んだ魚介類の体内に蓄積して汚染が生態系にも及ぶ―。そんな実態が分かり、懸念が強まっている。

この問題は先の先進7カ国(G7)環境相会合で検討されるなど、世界的な課題に浮上した。国連環境計画はプラスチック削減策を各国に求め、使い捨てプラスチックの規制が動きだしている。米国ではペットボトル飲料水の販売やレジ袋を禁止した市、州もあるという。

岡山市内ではきのう、山本公一環境相や研究者らを招いてシンポジウムが開かれた。海に出る前のごみ回収やプラスチックをごみにしないことの大切さを話し合った。

きょうは海の日。日本が海に流出させているプラスチックごみは推計で年6万トンに上る。何げなく便利に使う身近な物が与える脅威を知っておきたい。
関連記事