もったいない

鳴潮 7/13

 そのものの値打ちを生かせずに、捨ててしまっては、もったいない。この思いがエシカル消費につながる

 直訳すれば「倫理的」となるが、背伸びする必要はなく「もったいない」を実践すればいいだけのこと。例えば、まだ食べられるのに捨てられる食べ物を「食品ロス」と呼ぶ。その捨てられそうになった野菜などを使った料理を味わう食事会も、実践の一つだろう。徳島市のレストランで開かれたのは、名付けて「エシカルパーティー」

 ブロッコリーのムース、オクラの田楽、ナスの冷製スープ。フェアトレードのコーヒーやチョコレートも提供された。会を呼び掛けた加渡いづみ四国大短期大学部教授の言を借りれば「もったいない」を「ありがとう」に変える試みである

 買い過ぎない、作り過ぎない。徳島の野菜を食べ切る地産地消。児童労働や貧困などを考えながら、途上国の作り手に適正な賃金を届けるフェアトレード商品の購入、被災地の応援と、エシカル消費の裾野は広い

 「もったいない」ばかりでなく、世のため、人のためは、自分のためにもなる「情けは人のためならず」に通じる。ならば「難しくはない」「私たちが普段、やっていること」との声も聞こえてきそうだ

 消費することで社会や未来を変えていく。エシカル消費をしないのは、いかにももったいない。
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