丁寧

「丁寧」は、中国の軍で使われた楽器の名前だった?

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「丁寧にあつかう」「丁寧な対応」のように、「注意深いこと」や「礼儀正しいこと」をいう「丁寧(ていねい)」という言葉がありますが、この語源は、意外なことに楽器の名前でした。

古く、中国の軍で使われた「丁寧」と呼ばれる楽器がありました。
この楽器は、「鉦(しょう)」とも呼ばれ、警戒の知らせや注意を促(うなが)すために用いられました。

そこから、ものに対しても「”注意深く”あつかうこと」をいうようになり、人に対しても「細かく注意を行き届けること」、すなわち「礼儀正しいこと」をいうようにもなりました。

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中日春秋 7/11

「丁寧(ていねい)」とは、どんな形のものか。なぞなぞではない。古代中国の軍では、将兵に警戒を促す時、銅鑼(どら)に似た楽器を打ち鳴らした。この楽器の名が、「丁寧」。要するに警鐘であり、それが転じて「注意深く、念入りであること」の意味になったという。

首相の耳にも「丁寧」の音は届いているのだろう。教育行政をめぐる疑惑が次々浮上し、あれほど高止まりしていた内閣の支持率は急落し、都議選でも自民党は歴史的な大敗を喫した。

そんな警鐘にあわてたのか、強気の首相も「身を引き締め謙虚に、丁寧に、やるべきことはしっかりと前に進めていかなければ」と語り、自民党も加計学園をめぐる疑念を払拭(ふっしょく)するため、国会の閉会中審査に応じた。

きのう、前川喜平・前文科次官は国会で「規制緩和プロセスに非常に不公平、不透明な部分がある」「無理が通れば道理が引っ込むという感覚を文科省の職員は持っていた」と証言した。

だが、その場には前川氏とともに真相を語るべき人の姿はなかった。文科省出身で昨秋まで内閣官房参与を務めていた加計学園の理事。前川氏に「総理が自分の口で言えないから私が代わって…」と発言したとされる首相補佐官。いずれも、自民党が参考人招致を拒んだという。

政治と行政のゆがみに注意を促す警鐘の響きは高まるばかり。安倍首相の言う「丁寧」とは、どんな形のものか。
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