制服

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大弦小弦 7/10

 英国の学校で先月、男子生徒数十人が女子制服のスカートをはいて登校する「反乱」を起こした。記録的猛暑。半ズボンをはきたいと訴えたが「男子は長ズボン」と却下されていた


「暑いならスカートをはけば?」という先生の冗談を、少年たちが逆手に取った。大胆な抗議は世界中で報道され、学校が降参。来年から制服に半ズボンが追加される。

30年前、私が通った東京の公立中学校にも大きな男女差があった。男子は「標準服」という名の詰め襟、女子は私服。理由は全く分からない。男子の友人数人が入学当初から私服通学に挑戦し、私なども続いた。

始めた一人は「なぜみんなで同じ物を着なきゃいけないのか」。先生に目を付けられ、上級生から体育館裏に呼び出されながらも、「恥じるところはない」と貫いた。今、在校生は男女とも私服で通う。

制服の歴史は長いだけに、なくそうとすると「学校が荒れる」「貧富の差が分かる」と「経験則」が登場する。しかし、服は自己表現であり、人権である。他者の人権を侵害しない限り、尊重されなければならない。

県内で例外的に制服がない真和志高校に聞くと、特に問題は起きていないという。英国の例とは逆にズボンをはく女子が多い。制服っぽい私服を着る生徒も。どれも大切な個人の選択。多様なことはいいことだ。

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