過酸化水素水

20170706155838195.jpeg


大観小観 7/6

伊賀市島ヶ原の市立中学校で、過酸化水素水と二酸化マンガンを混ぜて酸素を発生させる理科の実験中、フラスコ内から過酸化水素水が飛び出して一年生男子の左目付近にかかり、左目に炎症が見られた。

3~5%に薄めて使うはずの過酸化水素水を原液のまま使ったため激しく反応し、フラスコの口を押さえるゴム栓を飛ばしたらしい。「うっかりしていた」というのが六年目の指導教諭の説明というから「多忙な中学教諭」と関係があるのかどうか。

過酸化水素水は強力な殺菌効果があり、れっきとした危険物。コンタクトレンズの消毒液として使われているが、十分中和させずに装着して目に激痛が走る事故は珍しくないようだ。大量の水で眼を洗い眼科医へ、というのが一般的処方だが、原液の場合は皮膚に触れても炎症を起こし、目に入ると最悪角膜を傷つけ失明も、と専門家が注意している。

教育委員会が「懲戒処分の予定はない」と早々と結論をだしたのは、後遺症の心配はないという結果が軽微なせいか。NHK・Eテレの「高校化学」は、実験の場面では必ず透明なメガネを全員がかける。火を扱う場合は指導者立ち会いのテロップが流れる。どんなに簡単そうに見えても、化学の実験には危険がつきまとう。

過酸化水素水を薄めるのには保護手袋着用を義務づけているが、島ヶ原だけでなく、伊賀市の中学校ではそうした基本動作をやっていたかどうか。だから早々の「懲戒処分の予定なし」ではあるまい。こんな時こそ懲戒以前の訓告や口頭注意など、軽微な処分でも注意喚起に検討すべきではないか。

20170706160317e06.jpeg
20170706160315adf.png
関連記事