同姓同名

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きのう事実上閉幕した国会は“珍答弁”の続出だった。「同姓同名の職員は実際におります」。滑稽さで際立った一こまである。加計学園問題の文書を添付したメールを手に入れた民進党議員が、文科省の受信者名を読み上げたときだ。

 失笑を買いながら答えた高等教育局長は、同姓同名が何人いてもメールと同一とは限らない、と言いたげ。多くの国民は「あるに違いない」と思っている。それでも、おかしな日本語でのらりくらりとかわそうとする姿勢は教育行政の重責者と思えない。

 学部新設に「総理の意向」は働いたのか。「存在を確認できない」「怪文書のたぐい」と文書の存在を否定してきた政府がしぶしぶ認めたのは国会閉会の直前だった。文科相はファイルが多く再調査に手間取ったと苦しい言い訳をしたが、検索機能を使えばすぐ分かるのは自明のこと。

 きのうの最後の審議に注目した。今度は地方創生担当相の答弁が穏やかでない。「担当でない職員が隠れて本省にご注進したメール」。文科省から内閣府に出向した職員が適当な情報を流したと言う。森友学園問題でも見られた現場職員への責任転嫁だ。

 首相の親友が運営する学園を優遇したとの疑念は拭えない。「行政がゆがめられた」と重大証言をした前文科事務次官の招致を最後まで拒んだ与党と政府。これで逃げ切れると踏んだとしたら国民は甘く見られたものだ。この割り切れなさ、もやもやした胸のつかえは次の選挙まで忘れまい。

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