主体的・対話的で深い学び

風土計 6/10

「アクティブ・ラーニング」という言葉を聞く機会が増えた。教育界で注目されている新たな指導法。一方向的な講義形式と異なり、生徒が主体的に学習に取り組む態度の育成などを目指す学習法だ。

問題解決学習、調査学習、討論、グループワークなどの手法がある。文部科学省の次期学習指導要領の目玉と言われていた。結局、その言葉そのものは盛り込まれなかったが、「主体的・対話的で深い学び」に置き換えられ、方向性は生きている。

その手法は学習に限らず広く応用できそう。文科省トップもようやくそんな行動を取ろうとしているのか。「再調査は必要ない」としてきた文書の存否について、松野博一文科相が再調査することを表明した。

学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり「総理のご意向」などと記された文書は政府に怪文書扱いされた。しかし、前文科次官の発言に続き、現職職員も存在を証言。解明を望む声が強まっている。

そもそも学部新設は必要なのか、という議論がある。獣医系学部・学科は岩手大など全国16大学に設置。獣医師の総数は不足していないとされ、同省は新設に抵抗したようだ。そんな経緯が調査で分かるのではないか。

調べることが解決に導く、という基本がまさに当てはまる事例と言えよう。文科省にはアクティブな対応を求めたい。
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