入梅

雷鳴抄 6/8

公園のベンチでひとりおさかなをつればおさかなもまた雨の中 しょうがない雨の日はしょうがない…。小室等(こむろひとし)さんの名曲「雨が空から降れば」の一節である。

7日に梅雨入り。これから40日あまりは雨の季節となる。梅雨といって思い出すのは、なめくじ、ぬかるみ、食中毒。じとじとべとべと、不快な時が続く。「しょうがない」とつぶやいてやり過ごすか。

だが、そうもいっていられないのがカビの存在だ。宇都宮大農学部の福井糧(ふくいりょう)准教授は植物微生物学が専攻でカビの生態に詳しい。しょうゆやみその醸造に欠かせないコウジカビは有用なカビの筆頭だが、同じ属のアスペルギルス・フミガーツスは時に重い肺炎を引き起こす。

さらに注意が必要なのがクロカビだという。木や紙などのセルロースに好んで生息し、家の中だと壁紙や押し入れなどによく発生する。その胞子を吸い込むと毒素が悪さをし肺出血に至ることも。

クロカビを見つけたらマスクをし、胞子が飛び散らないように窓を閉めしっかりと除去することが肝要だそうだ。普段から、カビが生えないよう小まめな掃除を心がけるのが一番なのである。

あまたの気象用語の中で「入梅」は嫌いな言葉の一つ。好きなのは「梅雨明け」。夏休みと相まって何とも言えぬ開放感がこもっている。今からその日が待ち遠しい。





雨が空から降れば

歌:小室等
作詞:別役実
作曲:小室等

雨が空から降れば
オモイデは地面にしみこむ
雨がシトシト降れば
オモイデはシトシトにじむ

黒いコーモリ傘をさして
街を歩けば
あの街は雨の中
この街も雨の中
電信柱もポストも
フルサトも雨の中
しょうがない
雨の日はしょうがない

公園のベンチでひとり
おさかなをつれば
おさかなもまた
雨の中
しょうがない
雨の日はしょうがない

しょうがない
雨の日はしょうがない

しょうがない
雨の日はしょうがない…
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