強い結束

日報抄 5/30

水は、身の回りにごく当たり前にある。その水は科学の目で見ると、かなりの変わり者らしい。過去の紙面に氷水の例が出ていた。喫茶店で最初に出てくるあれだ。氷が浮いている。固体が浮いているのは、実は不思議なことなのだという。

例えば溶かした鉄に塊の鉄を入れると沈む。固体の方が液体より密度が高い。沈むのが普通だ。しかし、水は特殊で、氷という固体の方が液体の水よりも隙間が多い。特殊な構造をしている。

グツグツいいだす沸点にしても変わっているそうだ。たいした分子量でもないのに、100度という高い沸点を示す。沸点が高いということは、それだけ分子同士の結合が強く、なかなかバラバラにできない性質であることを表している。

グラグラと煮え立つ鍋を見るようだ。北朝鮮からまたミサイルが飛び、佐渡沖500キロに落ちた。泡が次から次へと噴きだし、冷めることがない。緊張を生むしかない無益な泡である。

その国は「全面戦争には全面戦争で、核戦争には核攻撃戦で対応する」とミサイル同様おぞましい言葉を発し続ける。国際社会の我慢の限界を探っているようだ。これだけの挑発を受け、「レッドライン」とも呼ばれる国際社会の沸点がどこまで下がっているのか、誰にも分からぬ恐ろしさがある。

水は隙間があろうとも強く結びつく。この水の惑星も結束が頼り。安倍晋三首相をはじめ先進7カ国の首脳は核・ミサイル開発の放棄を北朝鮮に促した。崩れることのない強い結束でありたい。
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