指さし

天地人 5/28

 人を指名したり、人数を数えるときの「指さし」のしぐさは、日本人はさほど失礼に思わない。だが、外国人にはひどく嫌がられ、下手をしたら喧嘩(けんか)になりかねないとか。「常識の世界地図」(文春新書)に教わった。

 親指を立てるサインは「よくやった」「OK」の意味。欧米から日本に伝わり一般的になったが、中東などでは侮辱を表すことがあるという。何げないしぐさ、サインも、国によっては別の意味として伝わってしまうことがある。よく気をつけなければならないようだ。

 人さし指と中指でつくるおなじみのVサイン。写真撮影のときにほとんど無意識にこのポーズをする人も多いのでは。ただ、このサインもギリシャでは「くたばれ」の意味となる。手の甲を相手に向けた裏がえしのVサインは、イギリスでは侮辱になるそうだ。

 Vサインをする際は気をつけて-こちらもそんな話か。インターネットに掲載した写真のVサインから、「指紋を盗まれる」かもしれないという記事が、先日の本紙にあった。デジタルカメラなどの進歩により、指の写真から指紋を読み取れるようになったからという。

 指紋情報が悪用されかねず、国立情報学研究所が盗難を防ぐ方法を開発中だそうだ。と、聞いたはいいが、恥ずかしながらアナログ人間にはなかなかピンとこない。技術の進歩とその影をつくづく感じるばかりだ。

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