ポエトリーエンジェル

2017052717002983c.jpeg


水鉄砲 5/27

 「詩のボクシング」と聞くと「何それ」と思う人が多いかもしれない。リングに見立てた舞台で2人が自作の詩などを朗読して対戦、どちらが観客の心に届いたかを競うイベントである。私も「実物」を映画で初めて見た。

 映画とは、田辺・弁慶映画祭実行委員会が企画、制作支援した「ポエトリーエンジェル」。昨夏、田辺市上芳養の梅畑や天神崎、田辺駅前商店街などで撮影され、先週末から市内の映画館で上映されている。

 「中高年が見ても面白いだろうか」と迷ったが、一足早く試写会で見ていた社内の後輩に薦められて映画館に足を運んだ。

 封切りしたばかりなので詳しくは紹介できないが、実家の梅農家を手伝いながらも仕事に満足を得られない青年と、人と上手く話せない少女の成長物語である。見慣れた田辺の風景が随所に登場し、当地に引き付けた内容で上映時間の95分が短く感じた。笑いとほろりとさせる場面があり、登場人物が魅力的に演出されていた。

 真夏の田辺での撮影。8日間という日程で、暑くて体力の消耗も激しい中、早朝から深夜まで出演者とスタッフが努力したという。パンフレットには、梅干し作業のハウス内が40度以上だったことや梅畑の下草の伸び具合を調整した撮影秘話が記されている。ロケ地を訪れてみたくなった。

 映画は今後、全国各地で上映される。面白いと感じるかどうか、人それぞれだろうが、田辺が大好きな人はぜひ。
関連記事