休職する教職員

大観小観 5/26

精神神経系疾患で休職する教職員が二年連続増。十年間で最多となったのに、県教委はその理由について「分からない」「明確に回答できない」

昨今の勤務状況は「非常に超過している」と市議会で答弁したのは名張市の教育長。その延長戦で自殺者が県全体で年二十―三十人。「もちろん県教委も把握している」と続けたので県教委に聞くと「原因は調べていないし、調べるつもりもない」。対策は何も考えていないということだろう。

にもかかわらず「職場復帰の支援に努めたい」と恐ろしいことを言う。名張市で平成二十四年、休職三カ月と診断された校長は入院を拒んだ。責任感が強かったが、三カ月の校長不在という事態が自分をどんなに追い詰めるか、よく承知していたこともあろう。診断以前に、退職への不安を口にしていたこともあるという。

市教委は「本人のため」の名目で医者と家族との話し合いの場に介入した。当然一層激しく入院を拒む校長を説得する形で「とりあえず一カ月」へ導いた。このやりとりで医者は一カ月がスムーズに職場復帰できる常識的期間と捉え「本人のため」と了解したという。校長は一カ月後に職場復帰して六日後自殺した。

責任感が強く、一日も早い職場復帰を願う教師が、復帰直後再発、自殺した例は珍しくない。休職教職員増の理由も自殺の原因も分からぬ県教委が「職場復帰の支援」をしては、自殺の背中を押すことにもなりかねない。

「休職者の時間外労働が特に多いという訳ではない」とも。うつの教職員を追い詰める言葉だなどとは思いもしないに違いない。


…………………………

  名張市教育委員会は10月29日、名張市内の市立小学校の男性校長(58)が自宅で、死亡しているのが見つかったことを公表した。名張署は自殺とみている。
 市教委によると、校長は22日に1か月間の入院治療から職場復帰したばかりで、28日午後に発見された。
 校長は2010年から同校に勤務。子どもをとても可愛がり、市陸上競技協会内の陸上教室で指導者としても活躍していた。職場復帰を前に市役所で上島和久教育長と面会した際には 「一日も早く学校に行きたい」と話していたという。
 市教委は自殺の原因について調べたが、いじめ問題や職員間の目立ったトラブルは確認できなかった。児童には口頭で保護者には文書で事実を公表するという。 d

2012年10月29日(伊賀タウン情報 YOUより抜粋)

…………………………

>>いじめ対応の校長自殺か…津市教育委員会は「因果関係不明」

 津市教育委員会は18日、市立明小学校の伊勢野賢二校長(54)が、自宅近くの雑木林で首をつった状態で死亡したと発表した。遺体は16日朝見つかり、自殺とみられる。校長は校内で起きたいじめ問題への対応に追われていたが、市教委は「遺書がなく、因果関係は分からない」としている。
 市教委によると4月中旬、保護者から「遠足の時に、子どもが仲間外れになりそうだ」などと相談が学校側にあり、いじめが発覚。校長は担任らと協議する一方、6月上旬に教委へ報告していた。市教委はカウンセラーなどを学校に派遣、校長は自ら家庭訪問も行った。
 市教委は「校長が対応について、悩んでいたとの報告を受けたことはない」とし、学校側が把握していたいじめはこの1件のみという。
 校長は今月15日午後、普段着のまま自宅を出て行方が分からなくなった。4月にこの学校の校長に就任したばかりだった。
 小学校は17日、校長の死を児童に説明し、保護者にも文書で伝えた。
 市教委の岡野俊担当理事は「(市教委の)支援態勢を検証し、県教委と連携して早急に学校運営を整えたい」と述べ、早急に関係者から聞き取りを行い、市内すべての公立小中学校の校長から意見を聴くとした。

( 2012年7月18日 スポニチより抜粋)
関連記事