あやまちを許すには 疲れすぎた





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春秋 5/25

 1985年に発売された「口唇からショット・ガン」という歌がある。〈あやまちを許すには 疲れすぎた〉と、突っ張り少女役で人気を博した女性アイドルが歌っていた。後に政界に転じた自民党参院議員の三原じゅん子氏である。

「(がん患者は)働かなくていい」。同じ党の衆院議員大西英男氏の口から放たれた言葉は、ショットガンの銃弾のように、がんと闘う人たちの心を撃ち抜いた。

飲食店の客や従業員の受動喫煙をどう防ぐかを論議した同党厚生労働部会。がんを克服した自らの経験を踏まえ、三原氏が「治療しながら働く患者は仕事場を選べない」と話していたところに飛んで来たやじ。「(働く場所が限られるがん患者が)やっと見つけた職場が喫煙可ではたまったものではない」と三原氏は憤る。

がん患者団体も強く反発。大西氏は「患者や元患者の気持ちを傷つけた」と謝罪した。だが、真意は「受動喫煙のないところで働いていただいた方が、その方のためだ」として発言自体は撤回しなかった。

本当に反省しているか。何しろ、大西氏は失言、暴言の“常習犯”だから。「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番だ」「みこさんのくせに、なんだ」。そのたびに反省を口にするのだが。

〈あやまちを許すには 疲れすぎた〉と言いたくなる。あなたこそ、国政で「働かなくていい」-というやじが飛び交っていよう。

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