オオバコ

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天鐘 5/13

 職場近くの駐車場で、フェンス際に生えている植物が目に留まった。葉の形には見覚えがあるが、どこか様子が違う。記憶の糸を手繰ってようやく、その雑草がオオバコだと気付いた。

昔、子どもたちは花茎を絡ませ、引き合って遊んだものだ。駐車場の片隅で見掛けたオオバコは花茎が見当たらない。でも、葉に丈夫な葉脈が通っている特徴から判断できた。花茎はこれから夏に向けて伸びるはずだ。

ありふれた雑草なのに、オオバコが特異な進化を遂げた植物であることはあまり知られていない。地面から葉が出るので背の高い植物と競合しては勝ち目がない。そこで踏まれても平気なようになった。

花茎の先に無数の小花を咲かせるが、雌しべが萎(しお)れた後で雄しべは姿を現す。自分の花粉で授粉しない雌雄異熟という性質を備えている。種子は濡(ぬ)れると粘りが出て、靴の底や車輪にくっついて遠くへ運ばれる。

中国では車前草。和名は大葉子と漢字を当てる。葉を死んだカエルに載せると生き返る俗説から、カエルッパと呼ぶ地方もあるとか。八戸地方の方言集『南部のことば・第3版(増補改訂)』には、「びっきば」などが載っている。

メジャーリーガー上原浩治投手の座右の銘は「雑草魂」。プロ入りしてから変わらない。新語・流行語の大賞に選ばれた。何度踏まれてもたくましく生きていくオオバコ。けなげで、いとおしく思えてくる。

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オオバコ相撲
 オオバコってわかりますか?河原を歩くとすぐ見つけられます。花のついた茎を根元から引き抜いて、茎をからませて友達とひっぱりっこ。さあ、茎の太いオオバコを探してトライしてみましょう。

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 オオバコ〔オオバコ科 オオバコ属〕は、日本各地の道ばたや空き地、山野によく見られる多年草です。葉が広くて大きいので、「大葉子」といいます。踏みつけに強く、花茎や葉には丈夫な維管束が発達しています。花茎をからませて引っぱり合い、草相撲をして遊んだり、上手に葉脈を抜いて、誰が1番長いか競争したりします。
※多年草:毎年冬になると地上の葉や茎は枯れるが、地下の根は生き残っていて、春に芽を出して生長する植物。



オオバコのおみくじ
オオバコの葉っぱを使った、ハラハラドキドキのおみくじごっこです。

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1
オオバコの葉っぱを用意します。

2
葉っぱの根元を親指と人差し指ではさんで、爪を立てます。

3
「もう少しで切れる!」くらいになったら、中のスジを切らないようにそうっと引っ張ります。

4
茎の方を引き抜いたら...

5
切れずに残っているスジの数を数えます。

6
0本なら大凶。
1本なら凶。
2本なら吉。
3本なら中吉。
4本以上なら大吉。
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