外来種

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雷鳴抄 5/10

 約40年前、高校の修学旅行で訪れた九州各地で、黄色の花がきれいな草花の群落を見た。「悪名高いセイタカアワダチソウです」。バスガイドの説明で、在来種を脅かす外来種の存在を初めて知った。

生態に詳しい作新学院大女子短大学部の青木章彦教授によれば、本県に侵入したのは1970年代後半ごろ。北米原産で天敵もなく、悪いことに毒素を出して他の植物の発芽を抑えてしまう。

貴重な植物が多い渡良瀬遊水地で駆除作業を指導する青木教授は「大勢の人の手で引っこ抜く。これに勝るものはない」。県や小山市などの呼びかけで年5回実施され、一定の効果を上げている。

県は、社会貢献事業に関心を持つ企業と人手を求める保全活動団体とをマッチングする協働推進プロジェクトを進める。近年、積極的に関わる企業にキヤノン宇都宮事業所がある。

遊水地や奥日光以外に外来種の脅威にさらされているのが鬼怒川河川敷。キヤノンは今年3月、絶滅危惧種のカワラノギクの大敵シナダレスズメガヤの駆除に参加した。「できるところから少しずつ息の長い地域貢献をしていきたい」と担当者は言う。

県版レッドリストが6年ぶりに改訂され、絶滅危惧種が初めて1千種を超えたという。外来種を減らすことが肝要であり、1社でも多い企業の貢献が今、求められている。

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