お弁当

日報抄 05/10

遠足にはいい季節だ。園児たちのにぎやかな列を見かけることがある。五月晴れの下で食べるお弁当はさぞおいしいことだろう。

手元の辞書によると、「弁当」の語は「面桶(めんつう)」あるいは「便当」から来ているといわれる。面桶は飯を1人前ずつ盛って配る曲げ物。便当は便利なものなどという意味である。弁当といえば高校時代を思い出す。級友は部活の朝練で腹が減る。2限と3限の間に早弁していた。アルミの弁当箱が目に浮かぶ。

ニチレイフーズが先ごろ47都道府県の弁当事情をインターネットでアンケート調査した。「平日ほぼ毎日お弁当を作る」と答えた人の割合は、新潟県が全国1位の32・7%だった。2位は岩手県(31・7%)、3位は秋田県(31・3%)。

同社の推計によると「年間の一般世帯のお弁当の総個数」は約50億個。自分用と配偶者用が7割で、残りが子ども用。注目したいのは「月1回以上お弁当を作り、かつ家族のいる男性」のうち、妻に弁当を作っている人が約3割いるという点である。

弁当は母が子に作るもの、というのはひと昔前の話。現代の「作る人」と「食べる人」の関係はさまざまであることが分かる。弁当作りに限らず、家庭内の役割分担は臨機応変が長持ちのコツだとか。「できる人が、できることを」なのである。

「母の日」が近い。「お母さん、いつもお弁当ありがとう」に加え「父の日」を待てず、家族から「お父さん、ありがとう」のひと言を聞きたい人があちらにも、こちらにも-。
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