課外活動

水鉄砲 5/10

 教員の長時間勤務が見過ごせない事態になっているという。文部科学省の調査では、中学校教員の57・6%、小学校教員の33・5%が週に60時間以上の勤務をしており、過労死が心配されるレベルだった。

 旧知の教員に聞くと、授業の負担は苦にならないが、問題は課外活動に割く時間と各種トラブルへの対応。熱心にやればやるほど勤務時間が長くなるし、休日には練習試合を組むので、土曜も日曜も休めない。それでも子どもたちの喜ぶ顔が見たいから、指導する側も手を抜けないという。

 僕も大学の課外活動に関係して十数年。課外活動が若者を成長させる場面を数限りなく見てきた。その奥行きの深さを実感することも多い。学生の成長を目の当たりにした監督やコーチが情熱を傾けて指導する気持ちもよく分かるし、それに期待する保護者の存在も知っている。

 こうした実態を直視し、課外活動の位置付けを考え直してはどうか。課外活動ではなく課外教育と考え、他の教科を多少は削ってでも、それをスポーツや文化活動に充てるのである。

 スポーツを通じて仲間との信頼を深める、互いに助け合って目標に挑む、文化活動で情操を養う。そうした取り組みはすべて、人間としての成長につながる。教科に対する取り組みにも良い影響が出るだろう。

 そう考えると、少しは教科の授業を削っても帳尻は合うはずだ。それが教員の負担軽減の一助にならないかと考えている。 
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