ピッカピカの未来




あぶくま抄 4/23

 美しく磨き上げられたランドセルが柔らかな日差しを浴びてキラキラと輝いていた。笑顔もキラキラ。♪ピッカピカの1年生-。この季節になると昔、頻繁に流れていたコマーシャルの音楽が頭に浮かぶ。

 新1年生が小学校に入って2週間余りがたつ。もう学校には慣れたかな。友達はできただろうか…。親御さんでなくとも気をもんでしまう。何より歩き慣れない通学路で交通事故に遭わないよう祈らずにはいられない。

 県警本部交通企画課によると、今年の春の全国交通安全運動期間中に県内では交通事故に遭った新入学児童は幸い1人もいなかった。だが、新たに運転免許を手にした人がハンドルを握り始める時期でもある。運転するすべての人が、いま一度心に若葉マークを付ける季節としたい。

 今年春に小学校に入学した1年生には、震災と原発事故が起きた平成23年に生を授かった子どもたちが含まれている。この先続く人生の道のりは古里の復興と歩みが重なる。今はまだ大きく見えるランドセルには子どもたちと古里の夢と希望が詰まっている。未来の大人が生きる世界をつくるのは今を生きる大人だ。当然、ピッカピカにしなくてはならない。
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