四大でんぷん

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越山若水 4/23

コメ、コムギ、トウモロコシは世界の三大穀物だが「四大でんぷん」という言い方もある。前掲の三つと、もう一つ。と聞けば、すぐにピンとくる。ジャガイモだ。

この南米アンデス原産の野菜は見た目が災いし、欧州では悪魔とも呼ばれた。現代では、どこの誰にも欠かせない存在。なのに案外知らないことが多いようだ。

その一つが「新ジャガ前線」だろうか。2月に九州で収穫が始まり、7月ごろには北海道へ到達する。いまはといえば、近くのスーパーには鹿児島産が並んでいる。

二つ目。生鮮食料用と加工用で品種がはっきり分かれているのをご存じだろうか。家庭料理向けに男爵、メークイン、少し値の張るキタアカリ。加工用ではトヨシロが代表格だ。

なかでも替えの利かないのが加工用。だから、こんなことも起こる。一大産地の北海道十勝地方で、加工用ジャガイモを巡って菓子メーカー同士の争奪戦が過熱しているという。

昨夏の台風が元凶だ。産地の被害は深刻で、原料不足となった各社はポテトチップスの一部生産休止や終了を強いられた。2年連続の非常事態はどこも避けたいわけだ。

程度の差こそあれ品薄は生鮮食料用も同様で昨秋来、高値傾向が続いている。そんな日本とは逆に、北朝鮮では豊作を伝えられる。それでもなぜか食糧不足と聞く。気の毒だが、いまは別の非常事態が気になる。
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