辞書を引く

時鐘 4/20

 なぜ「辞書(じしょ)」は「ひく=引く」と言(い)うのか。全国学力(ぜんこくがくりょく)テストの中学校(ちゅうがっこう)国語(こくご)にあった問題文(もんだいぶん)である。以下(いか)はその説明(せつめい)。

辞書は字引(じびき)ともいう。字引とは字がそれでよかったか選(えら)び出(だ)すもので「くじを引く」などと同(おな)じで、ことばを選び出すものが辞書だ、と。知(し)らなかった。中学(ちゅうがく)を出(で)てから五十数年(ごじゅうすうねん)、今(いま)も辞書を引きながら仕事(しごと)をしている身(み)でありながら…。

テストとは社会(しゃかい)に出る前(まえ)に覚(おぼ)えておきたい大事(だいじ)なことや解決能力(かいけつのうりょく)をつけてもらうための教科書(きょうかしょ)だと思(おも)う。順位(じゅんい)をつけたり振(ふ)るい落(お)とすためでもない。だから、試験(しけん)の時(とき)には答(こた)えられなくても後(あと)で問題を勉強(べんきょう)しなおせばいい。

仮(かり)にテストで50点(てん)だったとしても復習(ふくしゅう)で全部(ぜんぶ)出来(でき)るようになれば100点をとったに等(ひと)しい。自分(じぶん)で学(まな)んだ分(ぶん)だけ知識(ちしき)は深(ふか)く身につく。今回(こんかい)の試験でも「辞書」のいわれを知ったことは一生(いっしょう)の財産(ざいさん)になるだろう。

そして問(とい)7。「授業(じゅぎょう)で青春(せいしゅん)というテーマで本(ほん)を紹介(しょうかい)することになった」とある。青春の二文字(ふたもじ)が出てきたせいか、この年(とし)で勉強をしたくなった。が、少年(しょうねん)老(お)い易(やす)く学(がく)成(な)り難(がた)し。わが15歳(さい)の春(はる)に贈(おく)りたい言葉が辞書にあった。
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