鉄板ネタが笑えない


水や空 4/20


部下の結婚披露宴の祝辞で"スベる"例だという。○○君は近ごろたくましくなった...わけでもないですが、まぁ結婚を機に伸びてくれたらと願いますが...さて、どうなりますやら...。ウケ狙いで毒気を含ませた話が笑えない。残念なケースである。

教育学者の斎藤孝さんの著書『余計な一言』(新潮新書)にある。「毒舌」とは、場の空気が読めて、言葉選びが達者でない限り、うかつに試みる話芸ではないらしい。

ウケてなんぼの商売じゃなし、話に"笑えない毒"を盛った意味は何なのだろう。文化学芸員を「一番のがん」「一掃しないと駄目」と言い放った山本幸三地方創生担当相が、発言を撤回し謝罪した。

こうした発言と、学芸員に「観光マインドを持ってもらう必要がある」という、後に明かした"真意"とが一点も重ならない。こういう真意をお持ちの人が、そういう発言をするはずはないんですがねぇ...と嫌みを一言申し上げる。

原発事故の自主避難を「本人の責任」とした復興相。お騒がせの学園が起こした訴訟で、弁護士として法廷に「行ったこともない」と言った防衛相。皆さん、謝罪し発言撤回した。

ま、いいじゃない、反省してるし-というふうに首相らがかばうのもお約束の当節だが、笑えないどころか頭痛がしてくる"鉄板ネタ"である。


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