何度目のハタチ

滴一滴 4/11

手元に手作りの文集が届いた。「1年間の学びをおえて…」と表紙にある。岡山市の岡輝中、岡南小、清輝小で行われている「シニアスクール」の修了生が感想をつづったものだ。

週1~3日、地元の小中学校の空き教室で高齢者が英語や数学などを勉強している。給食を食べ、児童生徒らと学校行事で交流もする。「この年になって学ぶことの楽しさを実感している」「子どもたちに若さのパワーをもらった」。文章の随所に感じられるのは、学びたいという意欲、そして孫のような「小さな級友」たちとの出会いの喜びである。

シニアスクールは2003年に岡輝中でスタートし、小学校でも始まった。生徒はおよそ50人。同様の取り組みは岡山県鏡野町などでも行われているという。

いま、高齢者向けの生涯学習講座が花盛りだ。超高齢社会は医療や介護など心配も尽きないが、一方で長寿という恵みももたらす。たどり着いた晩年をどう生きるか。生きがい探しの人も中にはいよう。

精神科医の保坂隆さんは著書「老いを愉(たの)しむ習慣術」(朝日新書)で、年齢を「何度目のハタチ」と数えるよう勧めている。60歳なら3度目のハタチ、80歳は4度目…。そう思えば次の20年へ新たなスタートが切れるという。

フレッシュな入学式たけなわである。人生の実りの秋を楽しむ入学式もあっていい。 


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「もう今さら」「めんどくさい」と心が後ろ向きに諦めてしまったとき、老いが一気に進みます。逆に言えば、老いを軽やかに受け入れる習慣が身につけば、いつまでも人生を愉しむことができるのです。(1)「老いをポジティブにとらえる、心の習慣術」、(2)「脳を元気にする習慣術」、(3)「心にハリを与える、人間関係の習慣術」、(4)「体とうまくつき合うための習慣術」、(5)「心を円熟させていく習慣術」の五つにわけて、精神科医の著者が日々の生活で実践できる「ちょっとした習慣術」を伝授。「しなやかな心」を身につけて、老いを愉しみましょう。
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