ふしぎ

東京書籍 4年

ふしぎ  金子みすゞ

          わたしはふしぎでたまらない、
          黒い雲からふる雨が、
          銀にひかっていることが。

          わたしはふしぎでたまらない、
          青いくわの葉たべている、
          かいこが白くなることが。

          わたしはふしぎでたまらない、
          たれもいじらぬ夕顔が、
          ひとりでぱらりと開くのが。
 
          わたしはふしぎでたまらない、
          たれにきいてもわらってて、
          あたりまえだ、ということが。
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