冬の満月

三省堂 4年

冬の満月
     高木 あきこ

真冬の空に
くっきりと 満月
こうこうと光をはなち
きっぱりと まんまる
ふらふらせず
びくびくせず
どうどうと まんまる
しんと静まりかえって
あいまいさのない まんまる
もしも 長く長く手をのばして
あの月に触れることができたなら
きっと びりっと
凍りついてしまうだろう
レモン色のかがやきが
さーっと身体の中へながれこんでくると
わたしはゆっくり光りだす
そして
つめたい北風にさらされても
背中をまるめず
りんと まっすぐに立っている
月を見つめ
月に見つめられて 立っている
 

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