セサミストリート

滴一滴 4/7

米国で放送されている幼児向け教育番組「セサミストリート」に今月、新しい操り人形のキャラクターが加わった。ジュリアという愛らしい4歳の女の子で、自閉症があるという設定だ。

友達とは楽しそうに遊ぶが、ほかのキャラクターが自己紹介して握手を求めても無視してしまうことがある。短い単語を繰り返し話すなど、こうした子どもに特徴的な場面が展開する。

きっかけは、自閉症児の家族から番組で扱ってほしいとの要望が寄せられたことだ。制作者は5年以上かけて専門家の意見を聞くなど準備した。

握手を求めて無視されたキャラクターは悲しむが、嫌われたわけではないと教えられる。臨機応変な対人関係などが苦手な自閉症が理解され、社会に受け入れられることが制作者や家族の願いだろう。

ジュリアと同年代でみてみると、岡山県内で統計のある5歳児のうち、自閉症など発達障害と診断された子どもは8%余りに上る。気になる子は周りにいるかもしれない。障害の特性は一人一人違い、周囲は対応に迷うこともあろうが、最も悩んでいるのは本人と家族に違いない。

ジュリアにはもう一つ、特徴がある。歌が大好きで、多くの曲の歌詞を暗記していることだ。こだわりの強さといった特性は長所になり得ることも伝わるといい。8日までは発達障害の啓発週間である。
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