新聞をヨム日

天地人 4/6

 コント55号の笑いは新聞記事からできた。ネタを考えるとき、新聞を広げる。<型にはまらない結婚式が増えている>という記事が出ている。萩本欽一さんが「ジェット機飛ばしましょうよ。派手ですよう」。すると、坂上二郎さんが「飛びます、飛びます」

 業界の話で恐縮ながら、きょうは「新聞をヨム日」という。4月6日の語呂あわせである。日本新聞協会と全国の会員新聞・通信・放送社は、12日までの1週間を「春の新聞週間」としている。

 週間にあわせて毎年、各界で活躍する人たちに新聞の読み方や魅力について語ってもらう。これまでに掲載した記事をさがした。明大教授の斎藤孝さんは<新聞が日本語力の基礎を支えてきた>。作家の林真理子さんは<自らの「無知」を知る第一歩が新聞を読むことだ>。いずれも含蓄に富む、ありがたい話である。

 ネットに流布している情報の信頼性に、疑問をなげかける指摘もあった。まもなく、IT大手が運営する10の情報サイトが休止に追いこまれた。無断転用したものや、誤った記事が、数多く掲載されていたと聞いた。

 ニュース解説で定評があるジャーナリストの池上彰さんは、心強い新聞応援団である。著書『新聞勉強術』(ダイヤモンド社)で、新社会人に呼びかけている。<勉強…まずは新聞を読むことから>。緊張したであろう第1週は、もうすぐ終わる。

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ご存知池上さんが、新聞を有効活用している″勉強術″を教えてくれる本です。



池上さん、ばかにわかるように教えてくれていつもありがとう。







朝刊一紙は書籍二冊分の情報量と同じ

新聞を毎日読み続けていれば、知らずのうちに大変な情報と接することになる。その情報量はやがて大きな威力を発揮する!池上さん!俺読みます!新聞を読みます!

私は常日頃、ネットから多くの情報を取り入れることを意識しています。だから、情報量が味方になることはわかっていつもりでした。しかし、新聞はコストがかかること、ゴミが増えることを理由に購読していませんでした。ネットなんて、新聞から記事を拾って簡単に書いているのであって、朝のワイドショーやYahooニュースでなんて深く掘り下げた情報は得られないのですよね。ここでまず猛省。



なるべく多くの新聞を読み比べよ!

新聞によって、内容、トーンは大きく変わる。それに気づくことで、「ニュースを見る目」が養われる。自分はどちらの記事を評価するか考えてみると、もっと「ニュースを読む力」が高まる。

また、よみながら、この問題はどんな意味をもつのか、なぜこうした問題が起きるのか、今この問題が起きたのは偶然だったのか、などを考えていくのも、別な視点からものを見る訓練になる。単なる情報を「インテリジェンス」=知恵 に高めるためには、情報を分析する能力が不可欠となる。自分なりにそれを分析し、役に立ててこそ価値が生まれる。



社会人たるもの、日経を読んでいないと話にならない

朝の通勤電車でスーツ姿のビジネスマンが読んでいる新聞の多くは、間違いなく日経新聞です。ちなみに私がよく朝の地下鉄で見かけるのが、スマホやタブレット端末で日経電子版を読む人です。

経済全体や産業界の大きな流れを把握するには「経済専門紙」である日経がかかせないという″常識″があるため、職場での会話や得意先との商談でも、日経を読んでいなければ会話についていけないだけでなく、軽蔑されるような事態に陥らないとも限らない。

ただ、それはあくまで主に経済全体の流れを把握しなければならない人であって、職種によってそこは異なってくるかと私は思います。ちなみに私が組織に属して働き始めてから、日経を読んでいるという同僚や先輩にあまり会ったことがありません。



時間がない時の新聞速読術

○第一面は必ず見る!読まなくても見出しだけは目を通す。

○3ページ目を開く!ここでは、その日のあるいは最近の大きなニュースについて詳しい特集をしている。これが総合面!

○最終面の裏側、つまり見開き左側の最新ページ!いわゆる三面記事。ここには社会面の記事が掲載されてる。



さらにゆとりがあれば、

○順にめくりながら、左ページ(奇数)だけに目を通す。一般に新聞は左ページの方に大きな記事を載せる。



署名記事に注目する

記事の最後にある「記者名」に注目する。最近になって、記者名を書くことが増えており、文責がはっきりしている。なかには社説と全く反対意見が堂々と掲載されることもあり、あえて記者個人の意見を全面に押し出している。

それによって、「この人の署名記事は必ず読もう」と思うことができるようになった。ちなみに、かつては朝日新聞にそんな記者が多かったが最近は激減。代わって日経新聞に増えているとか。



新聞を読むことで書く力をつける

書くことは考えることだ。考える際に、思いついたこと、頭の中で整理したことを紙に書いていく。書くことで思考が整理され、論旨が方向づけられていく。

まずは書くことで自分の考えをせいりする。次のステップは、整理された考えを、どの順で提示していくか。

このコラムでは、何を言いたいのか。

そのために、どんな構成になっているのか。

結論はなにか。

読者の興味を引きながら最後まで読ませる工夫はどんなものか。

読者を引き込む出だしはどうなっているのか。



こんな点を、客観的に読み取っていくと書く力もついていく。



新入社員の新聞勉強術

「学生諸君、社会に出たら勉強しよう」

これは、以前の日経新聞の広告のキャッチコピーだった。大学生は勉強しないもの、という″社会的常識″をふまえたコピーが皮肉めいていて面白いのだが、それだけではない。社会人になると、本当に勉強しなければならないことがたくさんあるのだ。

私もこのコピーが大好きで、今の自分のテーマにもなっている。今まで全然勉強してこなかったつけがまわってきていると感じているからだ。私は、あまりにも常識が足りていなくて恥ずかしい。理科や数学はできなくても、せめて常識は身につけていたい、と常に思うわけです。



新聞には、単に情報を獲得できるだけでなく、思考の鍛錬を助け、他人に対するプレゼンテーションの方法を学ぶなど、色々な活用術がある。

また、どんな観点から新聞に取り上げられるかを知ると、「社会が今、何を問題視しているか」を把握できる。その上で、問題を起こした企業や組織がどんな対応をとるのかをじっくり研究できる。
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