毎日が夢だもん

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有明抄 4/5

 「野球選手になりたかったのが将来の夢で、なってからは毎日が夢だもん。たまらんよ。毎日が野球だもん」-。なかなか言える言葉ではない。大リーグで過酷なポジション争いをしていた当時、川崎宗則選手がインタビューに答えていた。

ようやくポジションをつかみ取っても、結果が伴わなければ、たちまち解雇される厳しい世界。プレッシャーにさらされながら、少年時代の憧れや夢を忘れずにいるのは難しいだろう。プロになっただけで慢心してしまう選手だって珍しくはない。

そのひたむきさと明るいキャラクターは、大リーグをも魅了してきた。カブス解雇のコメントも秀逸で「もうカブスの川崎ではありません。今は(鹿児島の実家の)川崎電気工事の川崎です。どこでも契約してくれるところでやります」とユーモアたっぷり。手放した側のカブスのファンから惜しむ声が相次ぐのもうなずける。

大リーグへ送り出してから6年。日本球界復帰、それも古巣のホークスへ。在籍当時の背番号「52」を、空けたまま待ってきたかいがあったというものだろう。

今年のホークスは12球団随一の投手陣に加えて、打撃陣も厚みが増し、滑り出しは上々。そこへムネリンご帰還とくれば、盛り上がるしかない。今年のスローガン通り「1(ワン)ダホー」という気分にもなる。たまらんね。
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