イップス

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三山春秋 3/31

 スポーツ選手を悩ませる「イップス」という症状がある。絶対に失敗できないという緊張や不安から脳に大きなストレスがかかり、それまで何も考えずにできていた動作ができなくなってしまうことを指す 。

 野球の送球やゴルフのパットで急に動きがぎこちなくなり失敗してしまうのは典型例。楽器の演奏などスポーツ以外の場面にも現れる。かつての国会の証人喚問で、極度の緊張から手が震え、宣誓書への署名ができない証人がいた。これも書痙しょけいという同様の症状だ 。

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、強豪キューバチームのケアを担当した伊勢崎市出身のスポーツトレーナー、石原心しんさん(34)は先月、イップスに関する本を発行した 。

 野球部の投手だった高校時代、練習中の暴投をきっかけに微妙な距離を投げるのが怖くなり、一人で悩んだ。自らの体験を基に早稲田大で研究し、今の仕事にもつなげている 。

 「メンタルが弱い」「練習不足だ」と一言で片付けられがちな現状を嘆く。「誰にでも起こる病気」だとし、さまざまな大きさのボールを投げたり、笑顔を心掛けたりと適切に対処すれば改善すると強調する 。

 選抜高校野球で本県代表の健大高崎、前橋育英の両校は大舞台の緊張と向き合い、それぞれの持ち味を発揮した好ゲームを繰り広げた。きょうは決勝戦。
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