野菜電球

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鳴潮 3/31

 ハロウィーンのカボチャ、のようなものか? 本紙「情報とくしま」面で見かけた「野菜電球」なる語句にひかれ、阿南市科学センターへ出掛けた。実験を見せてくれるという

 この日の担当は、白衣の指導員、稲井俊道さん。実験台で、キュウリに金属フォークを2本突き刺し電気を通す。光らない。次はニンジン。これもだめ。同じキュウリでも漬物なら-。おや、バチバチと音を立てて明滅し始めたよ

 一番きれいな光を放ったのは「たくあん」だった。なるほど「野菜電球」である。何やら難しいことが起きている。漬物の塩分がポイントらしい。アーク放電と呼ばれる現象だそうだ

 原理を応用したアーク灯の歴史は古く、街路灯や探照灯に使われた。鳴門市の板東俘虜(ふりょ)収容所の正門を照らしたのもこれだ。たくあんの焦げるにおいをかぎながら、科学だねえ、と感心ひとしきり

 春休み中、センターでは毎日、現役とOBの教員が交代で「おもしろ科学実験」を開いている。「今も昔も、子どもたちはわくわくしたがっている。きょう見てくれた子の中から、いつかノーベル賞学者が出るかも」

 と言いつつ元理科教師の稲井さん。「国が教育にお金をかけずにおいて、10年、20年後はどうなりますかね」。日本の教育機関への公的支出は、OECD加盟国で最低水準(GDP比)だ。


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野菜電球

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