永久欠番

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卓上四季 3/31

ノムさんこと、プロ野球元監督の野村克也さんのぼやきを久しぶりに聞いた。

「私の背番号『19』が永久欠番の候補すらなっていないのに、どうして黒田(博樹・元広島選手)程度の成績のピッチャーに、その栄誉が与えられるのか」。小学館の小冊子「本の窓」で毒づいていた。

確かにノムさんの現役時代の活躍は、目を見張るものがある。戦後初の三冠王で通算本塁打、打点とも日本球界歴代2位。永久欠番の栄誉を受けてもおかしくない。なのに願いが通じなかったのは、首脳陣にゴマすりをしなかったからではないかと本人は大まじめに分析している。

そのノムさんは背番号を「選手の第2の顔だ」と言う。働きや球団の都合によって時に選手の背番号が変わる。日本では、一般に数が大きいほど1軍が遠いとされる。ベテラン選手の番号が年々大きくなると、つい若手と地位が逆転したサラリーマンを思い浮かべるのは考えすぎだろうか。

エースナンバーの「18」を背負っていた日本ハムの斎藤佑樹投手も、今季から「1」に変わる。首脳陣には、一から出直して夏の甲子園で優勝した当時の輝きを取り戻してもらいたいとの願いがあるはず。ファンの気持ちも同じだろう。

きょうプロ野球が開幕する。早く希望の背番号を付けられるよう活躍してほしい―。勝敗だけでなく、目をかけた選手をわが身に重ねて応援するのも観客の楽しみだ。

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