失速

正平調 3/30

食事を抜くのは欠食、1人で食べるのを孤食と呼ぶのはよく知られる。では、ばっかり食いはどうだろう。

好きなもの、同じものばかり食べることだ。食事が楽しいなら良いではないか、という人もおられよう。しかし栄養バランスは崩れる。子どもなら心身に影響を与えかねない。

それでいえば、これもばっかり食い症状かと思いながら、先日の英科学誌ネイチャーの発表を読む。68の学術誌を調べたら、日本の論文数が5年間で8%も減った。研究開発への支出を政府が抑えたので日本の科学研究は失速、と言い切っている。

なるほど大学を見れば、国立大への運営費交付金は10年で1割余り減った。台所事情が厳しいと腰を据えた研究も難しい。すぐ成果が出そうな、いわば食べやすいテーマばかりに研究者の目が向くと、嘆く声を耳にする。

昨年のノーベル医学生理学賞を受けた大隅良典・東工大栄誉教授の話が印象深い。基礎研究が役に立つのは100年後かもしれない。でもそこを大事にしないと「日本の科学は空洞化する」。さては空洞化がもう始まったか。

大隅さんは賞金にほぼ相当する1億円を大学へ寄付し、学生支援の基金を設けた。いつか若手研究者も応援したいそうだ。比して、政府。防衛費は弾む。だが「失速」とまで言われながら、何と腰の重い。
「こしょく」って何?

「こ食」とは、孤食・個食・固食・小(少)食・粉食・・・などの異常な食事の食べ方を示します。
全て赤信号的食べ方です。
 
毎日家族そろって夕食を取る比率は外食の機会増大などで年々低下し25.9%になりました。
 
子どもの食スタイルも不規則になっています。
親と一緒に食事をしていない子供・・・小学生20.1%、中学生41.6%います。
小学生までは家族で食事をしてほしい時期です。
しかし、家庭の事情で家族がバラバラの時間に食事をしている現状があります。
これが「孤食」です。この「孤食」という言葉は20年以上前から使われています。
最近は、一人でいただく方が煩わしさがなくていいという気持ちに変わってしまっています。
「孤食」で育った子どもが親となった今、もっと悪い環境が広がらないことを願っています。
 
20歳ぐらいになると子どものときに受けた生活習慣は変えられないということがわかったのです。
これは乳児、幼児のころから正しい食生活を身につけないといけない事なのです。
1 個食
 
家族と一緒なのに自分の好きなものだけを,単品で選ぶのが「個食」です。
 
 
 「個食」は、家族が一緒に食事をしているのですが、一人一人がバラバラのメニューでの食事のことです。一汁一菜や一汁二菜のように,日本で古くから形づくってきた主菜,副菜などに関係なく選びます。いろいろなものを組み合わせず,とり合わせずに,牛乳だけ,果物だけという食事です。個性的に食べるという意味の個食では,同じ食卓で,それぞれ自分の好みで,個性を発揮して,「こだわりの個食」をします。
 家族が同じ献立にすることで、協調性や我慢する気持ちも育つと言われています。祖父母の方に併せた食事や子どもに併せた食事を通して家族の絆も深まっていくものと信じます。
 家族だんらんで食事はしているものの、食べているものが別々であるということ。お父さんはカレー、お母さんはスパゲティ、子どもはピザと同じテーブルを囲んでいても家族バラバラ。これを容認してしまうと好き嫌いを助長、増長させ、子どもはわがままになってしまいます。協調性のない子にしていく。自分勝手な子にしちゃうということが分かって来ました。食のバランス関係なく、食べたいモノだけを選ぶようなことになってしまいます。
 家族みんなで同じものを食べていれば、子どもの好き嫌いもわかって、料理をする側は嫌いなものはすりつぶしたり、細かく刻んだりして食べられるように工夫をするようになるでしょう。これが、子供にとっては愛情として伝わります。でも今のお母さんは料理をしたがらず、ひと手間を嫌う人が多いのです。それも子どもにも伝わります。食事中はテレビを消して家族間の話をしましょう。
     ◎栄養のかたより
     ◎好き嫌いを増やす
     ◎協調性がなく、わがままに
2 孤食
 
団地とかで昔はよく見かけました 
家族が不在で一人だけで黙々と寂しく孤独に食べることです。
朝食を子供が一人だけで食べる → 10人に1人
 

 親子,兄弟,姉妹など,わいわいと一緒に語り合い,顔を見て,1日のスタートとして,元気に朝食の準備から家族でできたらすばらしい朝なのに,それぞれが忙しくて,たった一人の孤独な食卓では,胃も痛みます。食欲もわきません。
 孤独の孤というのは、お分かりのように、同じ屋根の下なのだけれど、親は仕事、子供は塾通い・・・と多忙な生活により、親と子供が食べる時間が違って、食べるものがバラバラなことです。これは20~30年言われて来ました。
 テレビを見ながら、ゲームをやりながらという食事をしていて、子どもが何を食べているのか両親どちらも分かっていないことが多いのが現状です。

     ◎発育に必要な栄養が足りない
     ◎社会性がない
     ◎協調性がない
3 固食
 
固定化したメニュー,自分の好きな同じ様なものばかり食べることです。
 
  
 
 例えば・・・
 ○いくらコーンフレークが手軽でも,一年も続いたら…。
 ○いくら栄養素がそろっているからといっても卵ばかり続いては…。
 ○週間も1ヶ月もピザばっかりとかでは・・・。
 好きなものをずっと食べ続ける。そうすると栄養が偏りますし、肥満、キレやすい性格を作る原因になります。
 
 一つのものに固定,固執しないで,数多い食材料で,味覚,視覚,触覚,臭覚を使って楽しい食事にしたいものです。また、季節の味,山のもの,海のもの,煮物,炒めもの,蒸しもの,焼きもの,材料の違い,味の違いなどを知って味覚を豊かにしていきたいものです。
 同じものばかりを食べていると、単純な味になれてしまい、味覚障害を招く恐れも生まれます。味の微妙な違いがわかるようになるには、いろいろな食品を万便なく食べることが大切です。一日30品目の食品をいただくことが基本です。日本の食文化を守り伝えていくのも私たち大人の勤めです。子どもたちの味覚を豊かに育てていきたいです。
     ◎栄養のかたより
     ◎肥満、キレやすい
     ◎生活習慣病
     ◎わがままに
     ◎味覚障害
4 小食(少食)
いつも食欲がなく、食べる量が少ない。
ダイエットのために、食事の量が少ないことはありませんか。
ダイエットの為に食事量が少ないのも危険信号ですが、現在は、朝食を食べない人が増えています。
その原因の一つに、夜型生活があります。昔から「寝る子は育つ」とか「早起きは三文の徳」とも言われます。寝る時刻の問題ばかりでなく、心身の成長・安定を考えて「早寝早起き朝ご飯」運動が誕生したのです。
人は、生体時計が正常に働く時、人としての潜在能力が有効に発揮される仕組みになっています。また、朝食を抜くと体温が著しく低下します。学校や会社に着くなり気分が悪く、やる気をなくしてしまう人も増えています。朝食が学力アップや仕事効率と相関関係があるというデーターもあるようです。
食が細くて食べる量が少ないこと。これと『固食』が一緒になると、とんでもないことになります。野菜などを一切摂らないことになり、食事のバランスが根本から崩れます。
     ◎発育に必要な栄養が足りない
     ◎無気力
     ◎代謝が低下
5 粉食
パン中心の、小麦粉やそば粉など、粉を使った主食を好んで食べる。
軟らかいものばかりの食事のことです。
 
 
 
 戦後、パンが多くなりましたが、ご飯は7%ある水分が、パンは4%しかないので、口の中でパサパサ、ゴソゴソする。ですから、あわせて摂る食事は、するっと食べられるもの、油ものが多くなる。カロリーもご飯の倍はあります。
 「噛むこと」の効用もたくさんあります。
 脳の働きを促したり、だ液により消化を助けたり、あごが発達したりという具合です。
 80歳まで自分の歯で味わうことも豊かな生活につながります。
     ◎カロリーオーバー
     ◎咀嚼力低下(噛む力が弱い)
     ◎運動能力低下
6 濃食
味が濃い食品を好んで食べること。
調理済み加工食品は味がみんな濃い。でも手軽なので加工食品ばかりという家庭も多いですね。ほっとしない味、やたらと濃い味、マヨネーズやケチャップばかり食べてしまうと、味覚がおかしくなってしまうのです。
     ◎味覚障害になる
     ◎腎機能障害
その他・・・
○ 虚食
 むなしい朝,起きるのが遅くて,食欲もわかないし,食べる時間もないし,何も食べない虚食になっていませんか。ほんの少し,5分でも10分でも,いつもより早めに起きて,ごはんの炊きあがるにおい,トーストのにおい,みそ汁の香りで,眠っていた食欲を起こしてテーブルにつく習慣をつけましょう。口を動かして噛むことで脳が目覚めてよりよい1日が始まります。
○ 子食   子どもだけで食事をすること。
        晩御飯、子どもたちだけで先に済ませることはありませんか。
 
朝食を子どもだけで食べる → 5人に1人
○ 戸食(外食)   外食ばかりすること。
ニワトリ症候群
 最近では、1人だけで食事をする「孤食」、朝食を採らない「欠食」、家族それぞれが違うものを食べる「個食」、いつも決まったものばかり食べる「固食」の4つの頭の文字をとると「コケッココ」になることから、「ニワトリ症候群」とも言われ、学校関係者の間でよく使われているようです。
健康は日々の食事の積み重ねです。
小学生とはいえ、10年後には子育てしている子もいるかもしれません。日本の将来を担う子どもたちの心身の健康を考え、もう一度食生活を見直してみませんか。これらの「こ食」が赤信号と思えない情況をも改善していきたいものです。
 ライフスタイルの変化に伴い、家族揃って食事をする機会が減ってきています。毎食は難しくても一日に一食でも良いので、家族揃って、同じ食事をする機会を作ってみましょう。
このような食事をしていると、人間自体がだめになってしまいますよ。嫌いなものは食べなくていいとなると、協調性がなくなってわがままになり、間違いを指摘されるとすぐにキレてしまう。人格形成にも関わってくる問題です。逆に親と一緒に食卓を囲み、日常的に「こういうのも食べなくちゃだめだよ!」と強く言っていれば、うるさいと思いながらも慣れているので受け入れられる。
その大きな分かれ目となるのが3歳から8歳の食卓。食卓でいかに家族が一緒に食事をするかで左右されます。でも今は、30年前と比べて家族が一緒に食事をすることが4分の1に減ってきている。
家族はお父さんお母さんじゃなくても、おじいちゃん、おばあちゃんでもいいんです。いかにして子どもが1人で食事をすることをなくしていくが、大きな課題なのですね。
食事の内容はもちろん、『いただきます』や箸の使い方などの食事作法の乱れ、日本がいかに食資源をムダにしているかなど、今の日本の食生活、食文化は実はとても危機的な状況にある、ということを大半の日本人は知りません。
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