「スマホを持つことは、繁華街の入り口に立つことと同じ」

いばらぎ春秋 3/29

メディアリテラシー(情報媒体の活用能力)教育に詳しい千葉大教授の藤川大祐さんは著書「12歳からのスマホのマナー入門」(大空教育新書刊)の中でこう表現する。

スマートフォンの利用には、都会の繁華街に潜む誘惑や犯罪に巻き込まれる危険などを理解しながら1人で歩くのと同じ程度の常識や判断力が求められるとする。スマホを持つ年齢の目安について、中学を卒業する頃までには、そういった力を身に付けてほしいと指摘する。

スマホ利用の低年齢化が著しい。情報セキュリティー会社の今年1月のアンケートによると、普及率は小学4〜6年で60%を超え、中学生は80%超、高校生は98%台。特に、小学生はこの1年で20ポイント以上も増えた。

子どもにスマホを持たせるきっかけの一つとして、学校や部活動などの一斉連絡に会員制交流サイト(SNS)やメールを使うケースが増えていることも挙げられるという。

一方、フィルタリングや機能制限の普及のほか、情報モラル教育が不十分との指摘は根強い。まず必要とされるのは、親がある程度の知識を蓄えて、子どもと十分に話し合う機会を持つことである。


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12歳からのスマホのマナー入門

子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれないために!
今、スマホのマナーが問われています。利用者の低年齢化が進むにつれて、歩きながら、あるいは自転車に乗りながら、周囲に注意を払わずにスマホを操作していて事故に遭うケースが多発しています。また、スマホに依存するあまりひきこもりになったり、コミュニケーション不足から仲間はずれやいじめにつながったり、あるいは犯罪に巻き込まれたり、心当たりもないのに高額な請求をされたりと、スマホには様々な危険が隣り合わせています。
本書はスマホを購入する前に、親子でしっかり基礎からマナーを話し合うきっかけになるように編集しました。大人ですらマナーがしっかりできていない人を多く見かけるスマホ。学校教育においても、道徳の時間に教材として是非オススメしたい1冊です。

著者:藤川大祐発売

■目次
第1章 スマホとは何ですか?
第2章 スマホで何ができるのですか?
第3章 どうする?スマホのトラブル
第4章 入門!メディアリテラシー
第5章 スマホ時代をかしこく生きるには

■著者プロフィール
千葉大学教育学部教授(教育方法学・授業実践開発)。1965年、東京生まれ。メディアリテラシー、ディベート、環境、数学、アーティストとの連携授業、企業との連携授業など、さまざまな分野の新しい授業づくりに取り組む。学級経営やいじめに関しても研究。文部科学省「ネット安全安心全国推進会議」委員(2007年~)、総務省「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」青少年インターネットWG主査代理(2010年~2011年)、文部科学省いじめ防止基本方針対策協議会委員(2013年)、日本メディアリテラシー教育推進機構(JMEC)理事長などを務める。
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