石油埋蔵量

鳴潮 3/14

 不思議に思ったことはないだろうか。ひところ石油は、あと30年もすれば尽きると言われた。しかし、一向になくならない。そのうち40年に延びて、今や埋蔵量は50年を超すとされる

 JXエネルギー「石油便覧」によると、埋蔵量は、地下に眠る総量の「原始埋蔵量」と、技術的、経済的に生産可能な「可採埋蔵量」に大別できる。単に「埋蔵量」といった場合は後者をさす

 採掘技術が発展したり、価格が高騰したりすれば、当然に「埋蔵量」は増える。「成長する」と表現する専門家もいる。米国のシェール革命を思い起こしてみるといい。従来、採掘が難しかった原油も統計に算入されるようになり、埋蔵量は近年、南米ベネズエラがサウジアラビアを抜いて世界一となった

 総量に対する回収量は、現在3割前後と推測されている。技術開発が進めば、回収可能量は増えるとはいえ、石油はいずれ尽きる化石燃料である

 サウジのサルマン国王が来日した。石油頼みの経済からの脱却を目指して、日本の協力を求めている

 訪問団は王族や閣僚、国王の使用人まで計千人を超す。高級ホテルや高級ハイヤーは大にぎわいだそうだ。日本の石油輸入の3割を頼る大事な友であるが、「アラブの王様」そのままの豪華さに、この国は本気で変わるつもりがあるのだろうかと、いぶかしく思う。
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