スコップとシャベル

スコップとシャベル

 辞書を見て驚いた。スコップを調べると「小型のシャベル」(『日本国語大事典 第2版』)と書いてある。自分の知識の中では、スコップは大きいもの(子どもの用のおもちゃを除く)で、シャベルは片手で握る小さなもの、別名、移植ごて、というはっきりした区別があったから。
 ところが、辞書では、スコップもシャベルも同じものというような説明ぶりなのだ。
 『大辞林 第2版』のシャベルの項に「関西では移植ごてなど小形のものをいう」と注記してある。なるほど、東西で呼び方や指すものが異なっているのだ。
 1957年ごろにホッピングがブームになった。本物は手に入らないので、「スコップ」で代用していた。先端が折れ曲がってしまったこともある。
 スコップはschopというオランダ語に由来する外来語。シャベルは英語shovelから。今日ではパワーシャベルのような大きなものもシャベルと言うから、スコップは劣勢かと思えばそうでもなさそうだ。
 園芸用の小さなもの(移植ごて)がガーデンスコップの名前で売ってある。大きなものはガーデンシャベルとかフローラルシャベルと呼ばれている。
 半世紀に渡って認識してきたスコップとシャベルの区別が、ここにきて大きく揺らいだ。カタログを見ないで、電話だけで注文すると大変なことになるところだった。
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