風は西から

いばらぎ春秋 3/2

本紙に連載中の小説「風は西から」は、夢に向かっていた青年の過労自殺を受け、残された恋人や家族が救いを見いだすまでを描く人間ドラマ。直木賞作家の村山由佳さんが手掛け、既に260回を超えている。

シンガーソングライターの奥田民生さんが歌う曲が題名らしい。「明日へ突っ走れ 未来へ突っ走れ 魂で走れ」。過酷な労働を強いられ、自らの命を絶った青年。好きだった歌が物語の中で悲しく響く。

連載は昨年5月に始まった。大手広告代理店の電通で長時間労働を苦に自殺した新入社員の女性と重なった。現実の世界で未来ある若者が自ら命を絶つことほど悲しいことはない。

来春卒業予定の大学生らに対する会社説明会がきのう解禁され、今年の就職活動がスタートした。面接や筆記試験などが解禁される6月には実質的な内定が出るとみられ、今年の就活は3カ月程度の短期決戦という。

長時間労働の是正など働き方の改革が議論される中、学生たちは休日や福利厚生といった労働環境に関心が高いようだ。企業もきちんとした説明が求められる。

政府は3月末に働き方改革の実行計画を策定する方針。過労自殺を再び繰り返してはならない。若者が希望を持てる未来にしてほしい。

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風は西から

歌:奥田民生 作詞:奥田民生 作曲:奥田民生

虹は見えても渡れない 雲をつかむようなうかれた話
虹を渡って雲をつかんで 君にあげるよ ほんとの話

笑う人には笑っといてもらおう
風は西から強くなっていく

明日へ突っ走れ 未来へ突っ走れ 魂で走れ
明日はきっといいぜ 未来はきっといいぜ 魂でいこうぜ

厚い雲を飛ばして 太陽を呼び出して 輝き放題

笑う人にもつきあってもらうよ
街が西から驚いていく

明日へ突っ走れ 未来へ突っ走れ 魂で走れ
明日はもっといいぜ 未来はずっといいぜ 魂でいこうぜ

厚い雲を飛ばして 太陽を呼び出して
雨を浴びてもいいぜ 月をうけて光るぜ
じゃまをするんじゃないぜ 心はいま赤いぜ

It's gonna be alright.




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