2年「新スーホの白い馬」(スーホのその後)

2年「新スーホの白い馬」(スーホのその後)劇台本参観会最適

◆学級全員でやる演劇です。最後の参観会に最適です。

 スーホはやられっぱなしですが、このお話しは少し違います。
 いわば、「スーホのその後」のお話しです。

◆新スーホの白い馬◆劇台本

                    ~おおつか ゆうぞう 原作~  剣崎克彦脚本改作
    (モンゴルの音楽)
草原の風景、パオ(スーホの家)
ナレーター1(    )モンゴルっていうと何を思い出す?
ナレーター2(     )朝青龍! (朝青龍の写真をだす)
      (どすこい、どすこい!)
ナレーター3(     )白鵬! (白鵬の写真をだす)
ナレーター4(     )草原!
ナレーター5(     )モンゴルには、広い草原が広がっています。
             そこにすむ人たちは、昔から、ひつじや牛や馬などをかって、                  くらしていました。
ナレーター6(     )このモンゴルに、馬頭琴という楽器があります。

    (馬頭琴を出す)
             楽器のいちばん上が、馬の頭の形をしているので、馬頭琴というのです。             いったい、どうしてこういう楽器ができたのでしょう。

             それには、こんな話があるのです。

ナレーター7(      )昔、昔のことでした。
ナレーター全(      )昔、昔のことでした。
ナレーター8(      )モンゴルの草原に、スーホという、まずしいひつじかいの少年が
              いました。
    (スーホ登場、つぎにおばあさん、登場)
ナレーター9(      )スーホは、年とったおばあさんとふたりきりで、くらしていました。
ナレーター10(      )スーホは、おとなにまけないくらい、よくはたらきました。
              毎朝、早くおきると、スーホは、おばあさんをたすけて、ごはんのした              くをします。
    (スーホ、ごはんのしたく)
スーホ(      )おばあさん、ごはんのしたくができたよ。
おばあさん(      )そうかい、いつもありがとよ。今朝は寒いからスープがかくべつおいしい             ねえ。
スーホ(      )あ~いけね~、スープに塩じゃなくおさとういれちゃった!~
おばあさん(      )プ~(とふきだす)

ナレーター11(      )それから、二十頭あまりのひつじをおって、広い広い草原に出て
             行きました。
(スーホ、出て行く、そしてもどってきて歌う)
ナレーター12(      )スーホは、とても歌がうまく、ほかのひつじかいたちにたのまれて、
             よく歌を歌いました。
ナレーター13(      )スーホのうつくしい歌は、草原をこえ、遠くまでひびいていくのでし               た。

スーホ(      )オ~ソ~レミ~ヨ~
全員(耳をふさぐ)
ナレーター14(      )ある日のことでした。日は、もう遠い山のむこうにしずみ、あたりは、             ぐんぐんくらくなってくるのに、スーホが帰ってきません。

ナレーター15(      )おばあさんは、心配になってきました。
   (おばあさんのしんぱいなようす)
              近くにすむひつじかいたちも、どうしたのだろうと、さわぎはじめまし              た。
  (ひつじかい登場、円くなってすわる)
おばあさん(      )スーホはおそいねえ。オオカミに食べられちゃったんじゃないだろうねえ。ひつじかい1(      )だいじょうぶだよ、おばあさん。スーホはオオカミを食べちゃうくら               い強いから。
ひつじかい2(      )だけどどこかでゆうかいされたかもしれないし・・・
ひつじかい3(      )うん、そうだよ。スーホはおかしがすきだから、何かくれるっていう               とついていっちゃうんだよ。
ひつじかい4(      )そうそう。この間も草原におちていたバターあめを食べちゃったもの。

ナレーター16(      )みくなが心配でたまらなくなったころ、スーホが、何か白いものをだ               きかかえて、帰ってきました。
スーホ(      )ただいま~
おばあさん(      )スーホや、みんなしんぱいしたんだよ。
ひつじかいたち(うんうんと、うなづく)
おばあさん(      )どこへいってたんだい。
スーホ(      )これだよ、おばあさん!
ナレーター17(      )みんながそばにかけよってみると、それは、生まれたばかりの、小さ               な白い馬でした。 (白馬を見せる)

ナレーター18(      )スーホは、にこにこしながら、みんなにわけを話しました。

スーホ(      )帰るとちゅうで、子馬を見つけたんだ。
           これが、地面にたおれて、もがいていたんだよ。
           あたりを見ても、もちぬしらしい人もいないし、おかあさん馬も見えない。
           ほうっておいたら、夜になって、おおかみにくわれてしまうかもしれない。
           それで、つれてきたんだよ。
おばあさん(      )かわいい子馬だよ。
ひつじかいたち(      )だいじにそだてるといいね!
     (全員たいじょう)

ナレーター19(      )日は一日一日とすぎていきました。スーホが、心をこめてせわしたお               かげで、子馬は、すくすくとそだちました。
(子馬出てくる。)
ナレーター20(      )体は雪のように白く、きりっと引きしまって、だれでも、思わず見と              れるほどでした。
子馬(      )ヒヒ~ン
(子馬たいじょう、スーホ登場、ふとんにはいる)
ナレーター1(      )あるばんのこと、ねむっていたスーホは、はっと目をさましました。
             けたたましい馬の鳴き声と、ひつじのさわぎが聞こえます。
ナレーター2(      )スーホは、はねおきると外にとび出し、ひつじのかこいのそばにかけつ             けました。
ナレーター3(      )見ると、大きなおおかみが、ひつじにとびかかろうとしています。
             そして、わかい白馬が、おおかみの前に立ちふさがって、ひっしにふせい             でいました。

(白馬とおおかみのたたかい)(ガオガオ、ヒヒーーン)

(スーホは見てびっくりする。)

ナレーター4(     )スーホは、おおかみをおいはらって、白馬のそばにかけよりました。
             白馬は、体じゅうあせびっしょりでした。
ナレーター5(      )きっと、ずいぶん長い間、おおかみとたたかっていたのでしょう。
              スーホは、あせまみれになった白馬の体をなでながら、兄弟に言うよう             に話しかけました。
スーホ(      )よくやってくれたね、白馬。本当にありがとう。
           これから先、どんなときでも、ぼくはおまえといっしょだよ。
(白馬にほうずりする)

ナレーター6(      )月日はとぶようにすぎていきました。

ナレーター7(      )ある年の春、草原いったいに、知らせがつたわってきました。

(けらいたてふだをもって登場)
(ひつじかいたちはなんだろうとそれを見る)

けらい1(      )けいばの大会、けい馬の大会であ~る!
ナレーター全(      )けいばの大会、けい馬の大会であ~る!

ナレーター8(      )このあたりをおさめているとのさまが、けい馬の大会をひらくというの              です。
ナレーター9(      )そして、一等になったものは、とのさまのむすめとけっこんさせるとい              うのでした。

ひつじかい1(      )スーホ、白馬ははやいだろう!
ひつじかい2(      )ぜひ、白馬にのって、けい馬に出てごらんよ。
ひつじかい3(      )うん、そうだ、そうだ。それがいい。
ひつじかい4(      )またとないチャンスだよ。
スーホ(      )うん・・・そうだな。出てみるか!
(ひつじかい、たいじょう)
ナレーター10(      )そこで、スーホは、白馬にまたがり、広々とした草原をこえて、けい              馬のひらかれる町へとむかいました。
(馬たち、乗り手、登場)
ナレーター11(      )けい馬がはじまりました。たくましいわかものたちは、いっせいにか               わのふちをふりました。

   (馬とわかものたち、町の人、)
(それ~!走れ!どうどう~!)

ナレーター12(      )馬は、とぶようにかけます。でも、先頭を走っていくのは、白馬です。ナレーター全(      )スーホののった白馬です。
とのさま(      )白い馬が一等だぞ。白い馬ののり手をつれてまいれ。
ナレーター13(      )とのさまはさけびました。
    (ほかの馬はたいじょう。とのさま中央へ)

ナレーター14(      )ところが、つれてこられた少年を見ると、まずしいみなりのひつじか               いではありませんか。

とのさま(      )名はなんという?
スーホ(      )スーホといいます。村のひつじかいでございます。
とのさま(      )なんというまずしいみなりじゃ!おまえには、ぎんかを三枚くれてやる。
            その白い馬をここにおいて、さっさと帰れ。
スーホ(      )なにをいわれます。一頭になったら、とのさまは、むすめのむこにするという           やくそくではありませんか。
とのさま(      )そんなことを言ったおぼえはない!

ナレーター15(      )スーホは、かっとなって、むちゅうで言いかえしました。
スーホ(      )わたしは、けい馬に来たのです。馬を売りに来たのではありません。
とのさま(      )なんだと、ただのひつじかいが、このわしにさからうのか。
            ものども、こいつをうちのめせ。

けらいたち全(      )おう~~!
ナレーター16(      )スーホは、大ぜいになぐられ、けとばされて、気をうしなってしまい               ました。
    (スーホ、たおれる)

とのさま(      )ざまあみろ!ひきあげるぞ!
ナレーター17(      )白馬をとり上げると、家来たちを引きつれて、大いばりで帰っていき               ました。
ひつじかい1(      )スーホ~
ひつじかい2(      )あ、スーホ!だいじょうぶか!
ひつじかい3(      )とのさまのやつ!とんでもないやつだ!
ひつじかい4(      )スーホをうちまで運ぼう。
ナレーター18(      )スーホは、友だちにたすけられて、やっとうちまで帰りました。

ナレーター19(      )スーホの体は、きずやあざだらけでした。
ナレーター20(      )おばあさんが、つきっきりで手当てをしてくれました。おかげで、何              日かたつと、きずもやっとなおってきました。
ナレーター1(      )それでも、白馬をとられたかなしみは、どうしてもきえません。
スーホ(      )白馬~ボクの白馬はどうしているのだろう?

ナレーター2(      )すばらしい馬を手に入れたとのさまは、まったくいい気もちでした。
              もう、白馬をみんなに見せびらかしたくてたまりません。
ナレーター3(      )そこで、ある日のこと、とのさまは、おきゃくをたくさんよんで、さか              もりをしました。
ナレーター4(      )そのさいちゅうに、とのさまは、白馬にのって、みんなに見せてやるこ              とにしました。
とのさま(      )おい!白馬をもってこい!
けらい(      )ははあ!ただいま。
ナレーター5(      )家来たちが、白馬を引いてきました。とのさまは、白馬にまたがりまし              た。
ナレーター6(      )そのときです。
ナレーター全(      )あ!
ナレーター7(      )白馬は、おそろしいいきおいではね上がりました。
              とのさまは、地面にころげおちました。
       (とのさま、ころげおちる)

とのさま(      )いてて、いてて・・・っくそ~!

ナレーター8(      )白馬は、さわぎたてるみんなの間をぬけて、風のようにかけだしました。

    (おき上がろうともがきながら、大声でどなりちらす)
とのさま(      )早く、あいつをつかまえろ。つかまらないのなら、弓でいころしてしまえ。

けらいたち(      )おう~!
ナレーター9(      )家来たちは、いっせいにおいかけました。けれども、白馬にはとてもお             いつけません。
ナレーター10(      )家来たちは、弓を引きしぼり、いっせいに矢をはなちました。矢は、             うなりを立ててとびました。白馬のせには、つぎつぎに、矢がささりまし             た。
ナレーター11(      )あ、白馬、あぶない!
ナレーター全(      )白馬、あぶない!
ナレーター12(      )それでも、白馬は走りつづけました。

ナレーター13(      )そのばんのことです。スーホがねようとしていたとき、ふいに、外の               方で音がしました。
スーホ(      )だれだ。
ナレーター14(      )カタカタ、カタカタ
ナレーター15(      )カタカタ、カタカタ
ナレーター16(      )ようすを見に出ていったおばあさんが、さけび声を上げました。
おばあさん(      )白馬だよ。うちの白馬だよ。スーホ、白馬だよ!

     (スーホははねおきて、かけていく)

スーホ(      )白馬!ボクの白馬!どうしてこんなすがたに!

ナレーター17(      )見ると、本当に、白馬はそこにいました。けれど、その体には、矢が               何本もつきささり、あせが、たきのようにながれおちています。
ナレーター18(      )白馬は、ひどいきずをうけながら、走って、走って、走りつづけて、               大すきなスーホのところへ帰ってきたのです。
ナレーター19(      )スーホは、はを食いしばりながら、白馬にささっている矢をぬきまし               た。きず口からは、血がふき出しました。
スーホ(      )白馬、ぼくの白馬、しなないでおくれ。

ナレーター20(      )でも、白馬は、弱りはてていました。いきは、だんだん細くなり、目               の光もきえていきました。
ナレーター1(      )そして、つぎの日、白馬は、しんでしまいました。

スーホ(      )白馬~!(と白馬をだきかかえるようになく)

ナレーター2(      )かなしさとくやしさで、スーホは、いくばんもねむれませんでした。
             でも、やっとあるばん、とろとろとねむりこんだとき、スーホは、白馬の             夢をみました。
ナレーター3(      )スーホがなでてやると、白馬は、体をすりよせました。
             そして、やさしくスーホに話かけました。

白馬(      )スーホ。そんなにかなしまないでください。それより、わたしのほねやかわや、         すじや毛をつかって、楽器を作ってください。そうすれば、わたしは、いつまでも         スーホのそばにいられますから。
スーホ(      )う、ううん~。ゆめだったのか?!
ナレーター4(      )スーホは、ゆめからさめると、すぐ、その楽器を作りはじめました。
            ゆめで、白馬が教えてくれたとおりに、ほねやかわや、すじや毛を、むちゅ            うで組み立てていきました。

ナレーター5(      )楽器はでき上がりました。これが馬頭琴です。
ナレーター全(      )馬頭琴が出来上がりました!

    (聞こえてくる馬頭琴の調べ)
ナレーター6(      )スーホは、どこへ行くときも、この馬頭琴をもっていきました。それを             ひくたびに、スーホは、白馬をころされたくやしさや、白馬にのって草原             をかけ回った楽しさを思い出しました。
ナレーター7(      )そして、スーホは、自分のすぐわきに白馬がいるような気がしました。             そんなとき、楽器の音は、ますますうつくしくひびき、聞く人の心をゆり             うごかすのでした。
(ひつじかいたちがあつまってくる)
ナレーター8(      )やがて、スーホの作り出した馬頭琴は、広いモンゴルの草原じゅうに広             まりました。
ナレーター9(      )そして、ひつじかいたちは、夕方になると、よりあつまって、そのうつ             くしい音に耳をすまし、一日のつかれをわすれるのでした。

ひつじかい1(      )おれはがまんならない。
ひつじかい2(      )おれもがまんならない。
ひつじかい3(      )おれもやろうと思う。
ひつじかい4(      )おれも立ち上がるぞ。
スーホ(      )よし、やろう!

ナレーター10(      )それぞれがけんをもち、たいれつを組んで、城にめがけてつきすすん            でいきます。そうです。とのさまをたおすのです。
とのさま(      )なんだ、こやつ、まだ生きておったか。
スーホ(      )白馬のかたきをうちにきた。
ひつじかい1(      )重いぜいきん、ごういんなやりかた、ゆるすまじ!
ナレーター11(      )白馬のことだけでなく、人々はとのさまのせいじにうんざりしていた               のです。

とのさま(      )え~い、やっつけてしまえ!

(けらいたちと格闘)

スーホ(      )やったぞ!とのさま、うちとったり!
(とのさまをしたじきにする)
ひつじかい全(      )うちとったり!
ナレーター全(      )うちとったり!
ナレーター12(      )その後、とのさまはみなの信用をなくし、せいじのざをこうたいした              ということです。
  (全員出てくる)

ナレーター13(      )スーホの白い馬・馬頭琴のお話、これでおしまい!
ナレーター全(      )おしまい!

■ 配役(キャスト) ■
ナレーター1~20(20人)(                                 )
ひつじかい1~4(4人)(       )(       )(      )(       )
スーホ前半(1人)(        )
スーホ後半(1人)(        )
おばあさん(1人)(        )
とのさま(1人)(         )
けらい、ひつじ(二役5人)(      )(     )(     )(     )(     )
白馬(2人)(        )(        )
オオカミ(1人)(         )

監督 先生
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