2017年09月13日の記事 (1/1)

ざんねんないきもの

越山若水 9/13

児童書でありながらベストセラー入りしている本がある。「ざんねんないきもの事典」(今泉忠明監修、高橋書店)で、続編も含め発行部数は75万部を超えている。

動物たちの不思議な生態や進化の過程を単に紹介しただけではない。「アライグマは食べ物をあらわない」など、自虐的な語り口が笑いを誘い親近感を呼んだ。

では、皆さんご存じ「残念な生き物」の話題を一つ。時速100キロ以上で走るチーターである。表題は「チーターはスピードに特化しすぎて肉食動物なのに弱い」。

とことん走りを追求したチーターに重たい体は邪魔になる。だから頭は小さく足は細長い。まさにモデル体形に進化した。しかし代わりに失ったのが攻撃力と防御力。大型肉食獣では最弱のレベルだ。

せっかくつかまえた獲物も、ハイエナなどに奪われるのは日常茶飯事である。ただ今さら後悔しても遅い。「進化の道」は一方通行で、手放した能力は取り戻せないらしい。

核・ミサイル開発を一向にやめない北朝鮮に、国連安保理は初めての石油制限を盛り込む制裁強化決議を採択した。国際包囲網は徐々に狭まってきた。

全面禁輸は免れたとはいえ、石油は経済活動の生命線である。人民の生活より「核・ミサイル」最優先の北には致命的ともいえる。走りに特化したチーターさながら、失ったものの大きさを思い知るのだろうか。

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発行30万部を突破した大ヒット中の児童書
「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」を発行した高橋書店。
この本は、動物学者・今泉忠明さんが監修した動物のちょっとお間抜けな弱点をイラスト入りで、取り上げています。

ゴリラ

では、早速ですが、動物のちょっと残念な進化、ポイントをご紹介します。
まずは、ゴリラです。『ゴリラは知能が発達し過ぎて、お腹が弱い』
ゴリラはいかつい見た目とは裏腹に、実は繊細な生き物。
知能が高いので、身の危険を感じると、多少の怒りは我慢してしまうそうです。
そのため、ストレスが溜まると、ワキの下がクサくなったり、おなかをこわしてしまうそうです。「心が豆腐のようにもろい」。
人間でもいますよね。

パンダ

続いて、動物園で人気者のパンダ。
パンダが笹を食べている姿は夢がありますが、
『パンダが食べている笹の葉には、ほとんど栄養がない』。
実はササは栄養が少なく、消化しづらい食べ物だそうです。
では、何で笹を食べているのか?
それは、大昔に生存競争に敗れたからなんです。
パンダはクマの仲間ですが、他の熊などに住む場所を追われて、笹ぐらいしか生えない高い山で暮らすはめになってしまいました。
つまり、熊の中で強くなかったパンダは仕方なく、消化の悪い笹を食べているという事なんです。

かわって、凶暴なイメージのあるワニです。
「ワニが口を開く力は、おじいちゃんの握力に負ける」。
動物の中で最も噛む力が強いと言われているのが大きさ6メートル以上の「イリエワニ」。
ワニがかみつく力は半端じゃなく強く、口だけで小型トラックぐらいの重さのものをかける事が出来るので、大抵のものは噛み砕いてしまいます。
しかし、その反面、口を開ける力は30キロほど。
一般的なおじいちゃんの握力にも負けてしまうそうです。
何かお金を使うのが得意だけど、貯めるのは苦手な人みたいですよね。

カバ

続いて、動物屈指の強さとも言われるカバ!
『カバのお肌は人間の赤ちゃんよりも超弱い』
カバは象やサイにもケンカを売る事があるほど、強い動物なんですが、日中は川や沼に浸かっているので、肌は日光に超弱いそうです。
太陽の光を浴びただけで、ひび割れて、ヤケドのような状態になってしまうとか。
だから、カバは沼から目や鼻だけ出しているのかもしれません。

続いて、鳥にいきましょう。キツツキです。
「キツツキは、頭にクルマが衝突したくらいの衝撃を受けている」
キツツキと言えば、くちばしをコンコンと木に打ち付けて、穴を開ける事で知られています。
1秒間に20回もつっつくそうです。
かなりの猛スピードなんですが、この時に頭にかかる力は重力の千倍。
人間で言うと、頭にトラックがぶつかった時と
同じくらいの衝撃だという事です。
ただ、脳が小さいので、致命的なダメージを受けないと言われています。

最後は、動物園に行く予定がない人向けに、虫の話!
家で時々、見掛けるカメムシです!
「カメムシは自分のニオイがキツ過ぎて、気絶する」
カメムシは敵に襲われると、足の付け根から強烈なにおいを放つ液体を発射して、敵を撃退します。ただ、クサいだけでなく、においのもとになるアルデヒドと呼ばれる化学物質には毒性があるんです。
そのため、狭い容器にカメムシを閉じ込めて、刺激すると、カメムシは自分が出した液体のにおいにやられて、気絶してしまう事もあるそうです。(かわいそうですから真似しない下さいね)

この他にも今、子供達に人気の児童書「ざんねんないきもの事典」には
「チーターはスピードに特化し過ぎて、肉食動物なのに超弱い」
「マグロは24時間泳ぎ続けないと、窒息する」
「イルカは眠ると、溺れる」
「コアラはユーカリに含まれる猛毒のせいで1日中寝ている」
「ダチョウは脳みそが目玉よりも小さい」など、

何で、こうなっちゃったの!?という
進化の過程で失った動物の残念な特徴が満載です。

高橋書店の「ざんねんないきもの事典」。


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一読、十笑、百吸、千字、万歩

談話室 9/13

ご自身は医師なのだが書いている本の中には、逆説的なタイトルもある。「医者いらずの本」「医者いらずの老い方」。杏林大名誉教授の石川恭三さん(81)である。中高年、特に高齢者に寄り添うような温かさが滲(にじ)む。

石川さんが高齢者に勧めている健康法に「一読、十笑、百吸、千字、万歩」がある。1日に1度はまとまった文章を読もう。10回ぐらいは笑い、100回ぐらい深呼吸をしよう。千字ぐらい文字を書き、1万歩を目指して歩こう。ストレス解消、認知症予防にも有効という。

平均寿命もさることながら、昨今は「健康寿命」への関心が高い。健康上の問題がなく生活できる期間だ。東京大の研究チームが、病気や死亡に関する日本のデータを解析したところ、過去25年間(1990~2015年)で70.4歳から73.9歳に3.5歳延びたという。

政府は成長戦略で健康寿命を2020年までに1歳以上延ばす目標を掲げている。実現できたらいいが、社会保障費の削減という、お金の都合が見え隠れする。石川さんの“一十百千万のススメ”はお金の単位ではない。でも心掛ければ替え難い価値を生みそうな気がする。

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逃げてくれたか



水や空 9/13

 村の小学校に転校してきた三郎はいつも風を連れている。彼の行く所、どうと風が吹き、窓ガラスが鳴り、木々が揺れる。宮沢賢治の「風の又三郎」はちょうど今ごろ、9月1日から12日までの物語である。

同級生らは不思議がり「二百十日で来たのだな」とささやき合う。立春から数えて210日目は例年、9月1日ごろに巡る。稲の開花と台風が重なると伝わるのが二百十日であり、二百二十日とともに農家の厄日と呼ばれる。

多くの学校で2学期が始まった二百十日の頃を、できるなら来てほしくない、つらい時期と捉える子どもがいる。長い休みが終わり、またも学校に行かなくては、と重圧を感じるからだという。

そういう子どものために、県内のフリースクールなどは8月末から9月初めにかけ、駆け込み場所を開放したりした。苦しかったら休めばいいよ、と。逃げたいと思う人は、ひとまず逃げてくれただろうか。

「風の又三郎」とあだ名をもらった三郎少年は、風の歌を口ずさむ。〈どっどど どどうど/青いくるみも吹きとばせ/すっぱいかりんも吹きとばせ〉

クルミもカリンも、まだ熟していない実なのだろう。勝手な想像ながら、何かしら子どもの心に吹く嵐を思わせる。二百十日、二百二十日と過ぎた今、"勢力"を少しでも弱めていてほしい。

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