2017年09月03日の記事 (1/1)

子ども司書

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地軸 9/3

 手書きの文字には、人を引きつける力がある。松山市立中央図書館の掲示板の前で足を止めた。夏休みに「一日図書館員」を体験した小学生54人の手作りポップがずらり。それぞれのお勧めの本が素直な言葉と絵で紹介されている。

 例えば絵本「おとん」(大日本図書)には「この本は、男の子がお父さんのことをどうよんだらどんなはんのうをしてくれるかを想像したり観察したりしている本です」。ん? 思わず手に取った。

 だらだらしている「おとん」。「パパ」と呼べば少しは格好よく? 「おとうさま」なら? 愉快な想像力に噴き出した。ビールを飲んで寝転がっていてもお父さんが大好きな主人公と、紹介者のまなざしが重なるようで、温かな気持ちになる。

 科学の本も冒険物語も、子どもたちのポップからは、少々つたなくても読んでわくわくした気持ちを丸ごと受け取れるのがいい。大人が勧める「良書」だけでなく、手渡しの思いからつながる読書の輪。

 近年、全国各地で「子ども司書養成講座」が開かれている。本の分類や貸し出しなど図書館の基本を学び、資料の探し方や読みたくなる展示の工夫を体験しながら身につける。読み聞かせを練習し、地域に飛び出して幼い子への「お話し会」に挑戦することも。

 司書の大事な役割は、本と人を結ぶこと。あちこちの小さな司書が家庭や学校で読書の楽しみを伝え、本好きの仲間が増えたら…と夢は広がる。





働き蜂が、コーヒーとタバコの虜

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中日春秋 9/3

コーヒーなしには一日が始まらぬ、仕事もはかどらぬ…という人は多かろうが、実はミツバチもカフェインが大好きだという。

英国の研究者らによると、コーヒーノキやレモンなどは、花の蜜にカフェインを忍ばせている。それを吸ったミツバチは花の香りを覚える記憶力が倍増し、同じ香りを求め探し回るようになるという。

それだけではない。タバコなどは花の蜜にニコチンを含ませているが、その蜜を吸ったマルハナバチは花の色を素早く覚えるようになることも分かった。植物は、ハチに効率よく花粉を運んでもらうため、カフェインとニコチンを巧みに使っているわけだ。

働き蜂が、コーヒーとタバコの虜(とりこ)…とは微苦笑せずにはいられない発見だが、笑いを消し去るような報告もある。ニコチンとよく似た構造を持つネオニコチノイド系農薬が、ハチたちを薬物依存症にさせているかもしれぬというのだ。

ただの砂糖水とネオニコチノイド系農薬が入った砂糖水を一緒に置くと、ハチは農薬入りのものを選ぶ傾向があった。ミツバチの記憶力を害し、命を縮めるとされる農薬を好んで吸うというのは、立派な中毒ではないか。

欧米では、この種の農薬の規制が強化されつつあるが、わが国では使用が広がっていると聞く。働き手に、禁煙ではなく、喫煙を勧める。ミツバチたちが働かされているのは、そんな職場なのだ。

…………………………

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ハチミツは大事に食べないと

集めるハチミツの量がスプーン一杯と言っても、料理に使う大さじのように大きなものではなくて、ティースプーン一杯ほどの4~6グラム。

実際には一生をかけて10グラムほどのミツを集めているのだが(それでも10グラム!)そのミツの半分以上は水分のため、巣の中で水分を飛ばし濃縮させる。

・・・と、最終的に出来上がったものは4~6グラムになってしまうのだ。

巣の外でミツを集める期間そのものが2週間ほどと短いため(寿命はその倍以上の30~40日)これでも頑張っているほうなのかもしれないが、それでも、あんなにブンブンと一生懸命に飛び回っているのになあ、と思うとちょっとだけ切ない。


オス蜂はただのヒモ

女王のために、せっせっと花から蜜を集めたり、女王や幼虫の面倒をみたりと、何かと大忙しの働き蜂。
いわば財閥のご令嬢とお手伝いさんのような関係だ。

実は働き蜂は、すべてがメス。
働き蜂の仕事内容はアルバイトのように段階を分けて進んでいく。
まず羽化から2~3日目は巣の掃除を担当し、14日までは、花粉や蜜で作ったローヤルゼリーを女王に与えて、幼虫の世話をする。
その後7日間ほど餌を貯蔵する作業を覚える、それからやっと、蜜を集めるために外へと出かける。そこからわずか10日ほどで命が尽き、羽化してから一か月という短い生涯を全うするのだ。

冒頭でも話したが、働き蜂はすべてメス、ではオスの蜂は何をしているのか?
実は巣の中で何もせずに、メスから餌をもらってゴロゴロしている、いわば「ヒモ状態」だ。
このオス蜂、働きたくても働けない。
なぜならローヤルゼリーを作るために必要な花の蜜を集める口を持っていないのだ。
オス蜂の一番の大仕事は女王の子孫を残すことで、春先になると交尾を始める。
この交尾、巣の中でぬくぬくしているのかと思えば、そうではない。
一説ではオス蜂たちが猛スピードで外に出た女王を追いかけ、その中で女王にたどり着けるだけの体力をもったオス蜂だけが交尾できるのだ。これは女王蜂の種の保存本能であるといわれている。

またもうひとつの説には他の巣のオスを見つけるために女王は外に出かけるのではないかといわれている。
これは近親交配を避けるためで、より良い遺伝子を残そうとする本能だといわれている。
その後、悲しいことに交尾を終えたオス蜂は用済みとなり、巣にも戻れずに命を落としてしまう。
蜂の世界には過酷な競争があり、人間に例えたら、お昼のドロドロした長編ドラマが書けるのではないかと思えるくらいだ。

ニホンミツバチがスズメバチを撃退する驚きの方法

ひと昔前にテレビ放送されたミツバチハッチという主人公が母親を探す旅にでるアニメがある。

冒頭でスズメバチにコテンパンにやられることから、主人公のハッチはヨーロッパから輸入されたセイヨウミツバチなのではないかと推測されていた。
セイヨウミツバチにとって、スズメバチは天敵であり、日本のキイロスズメバチや大スズメバチは好んでミツバチの巣を襲う。
またヨーロッパにはセイヨウミツバチの天敵にはそこまで凶暴な種がいないことから、スズメバチに対抗する術を知らないという。

しかし、日本のニホンミツバチは違う。
この天敵のスズメバチを撃退する驚きの方法を身につけているのだ。
その名もズバリ「蜂球」。
まずスズメバチが巣に近づこうとすると、ニホンミツバチは一斉に腹を振って目くらましをし、けん制する。
それでも近づこうとしようものなら、あっという間にスズメバチを包囲して、ダンゴ状になる、これが「蜂球」と呼ばれている。
そして互いに小刻みに震え体温を上昇させて、46℃以上にもなる蜂球の中でスズメバチを蒸し殺すのだ。
スズメバチの致死温度は約47℃で、ミツバチの方は約48~49℃と少しだけ高い。
ニホンミツバチは自らの命を危険にさらして天敵を撃退する、なんとも勇ましい虫なのだ。

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ミツバチの王

 シーズンになると、ミツバチの巣の中には、体も眼も大きく、何も仕事をしないハチの姿がたくさん目立つようになる。これがオスで、 “交尾”を唯一の目的として存在している。

 ミツバチの交尾の実態が明らかにされたのは近年のことである。それによると、まずオスバチたちは巣を出て、空中にたむろする。 そこに新たに育てられた新女王が、性フェロモンの匂(にお)いを振りまきながら近付くと、巣の中では決して性行動を起こさなかったオスバチたちが、 にわかに興奮する。そして、“娘一人に婿千人”の状態で、全力で逃げる女王を追いかける。ただのオスバチで終わるか、晴れて“王”になれるかの正念場である。 結局、体力にすぐれたオスが追いつき、たった数秒間の交尾を果たす。

 新女王は生涯一度きりのこの結婚飛行で何回も交尾し、そのつど王たちの命が失われる。そして新女王は、このとき蓄えた精子を小出しにしながら産卵マシンと化し、 長ければ6-7年も生き続ける。

 なおオスバチは、結婚シーズンになると、1つの巣の中に多いときには数千匹も現れるが、その大部分は結婚できない“あぶれオス”で終わる。 多少は長生きできる損得はともかく、シーズンが終わればもうただの“ゴクつぶし”でしかなく、働きバチによって巣から追い出される。 自分で餌(えさ)をとる能力を持たないオスバチは、こうしてむなしく巣の外に死体の山を築いてゆく。

 ちなみに、新女王を産んだ旧女王は、あらかじめ約半分の働きバチを引き連れて古巣を去り、その座を新女王に明け渡す。 ミツバチはこうして、旧女王の方が分家するという方式によって女王の交代が行われるのである。



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ハチが刺した後、死ぬのはミツバチだけ!

子供の頃にこう覚えた記憶はないだろうか?「ハチは1度刺すと死んでしまう」と。確かにその通りなのだが刺した後に死んでしまうのはミツバチだけなのだ(日本には4000種以上のハチがいる)

なぜミツバチだけが刺した後に死んでしまうのか??ミツバチの毒針には「かえし」がついていて皮膚に刺さると抜けない造りになっている。でもミツバチは刺した後、無理に毒針を抜こうとします。すると腹部がちぎれてしまい、ミツバチは死んでしまうのだ。

補足
○女王蜂の毒針には「かえし」がありません。
  女王蜂の毒針は女王蜂同士の争いのために使われるため。
○ミツバチ以外のハチはハリに「かえし」がないので何度でも刺す事ができます。


ミツバチはあらゆる生命体にとって欠かせない存在

「ミツバチが行う植物の受粉は、あらゆる植物の生態系の大事な部分を担っています。ミツバチの減少は、食物が食べられなくなる日が来るという問題につながります。ハチミツの生産以外に、果物や野菜の生産にも欠かせない大切な昆虫なのです」(藤原さん)

ミツバチによる受粉が欠かせない植物の例としては、いちご、リンゴ、桃、さくらんぼ、梅、メロン、スイカ、キウイフルーツ、柿、ピーマン、キュウリ、なす、ブドウ、レモン、みかん、玉ねぎ、そば、アーモンドなどがあり、その種は多岐にわたる。さらに、乳牛や牧羊の餌になる植物にもミツバチの受粉が必要だ。そのためミルクやチーズの生産にも大きく影響を及ぼしてしまうのだ。

養蜂家の集まりの岩手県養蜂組合では、約50年前に「蜜蜂頌徳の碑」を建立し、毎年参拝を欠かさないほど、ミツバチを大切な存在と考えている。小さなミツバチであるが、地球上の生命にとって、大変大きな役割を担っており、大事に共存していきたい存在なのである。

そんなミツバチが、欧米諸国や日本で大量死するという原因不明の現象が起きている。一生懸命働き、地球の多くの生命体に利益をもたらすミツバチがなぜ大量死を起こしているのか、その謎を一日も早く解明する必要があるのではないか。