2017年08月04日の記事 (1/1)

土瓶割り

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クワエダシャク【クワエダシャク(桑枝尺) Menophra atrilineata】


鱗翅目シャクガ科の昆虫(イラスト)。幼虫はクワの害虫としてよく知られている。十分成長した幼虫は7cmくらいに達し,これがクワの幹や枝に腹脚でつかまり,一直線の姿勢で静止していると,クワの枯枝にそっくり似ている。昔,クワ畑で手入作業や葉の収穫をするとき,土瓶に入れたお茶を持ち込み,枝とまちがえて土瓶のつるを掛けると,土瓶が落ちてしまうところから,このシャクトリムシをドビンワリと呼んでいた。年2回の発生で,落葉や木の隙間で幼虫の状態で越冬する。

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卓上四季 8/4

クワエダシャクという尺取り虫の一種は、自らの体を木の小枝そっくりに似せて、カムフラージュする。「これ」と教えられても全く見分けがつかない。「擬態」と呼ばれる、いわば目くらましである。

生物界では昆虫や魚、鳥などで幅広く見られる。目的はさまざまだ。周囲の風景に溶け込みじっと獲物を待ち受けたり、天敵に捕まらないよう身を隠したり。

安倍晋三首相がきのう、内閣を改造した。清新さという意味では疑問符がつくが、閣僚経験者や、首相と距離を置いてきた野田聖子氏、河野太郎氏らの起用で政権安定を図り、挙党一致で支持率の回復を図る狙いだろう。

まさか、陸自の日報隠蔽(いんぺい)問題や森友、加計(かけ)学園疑惑から目をそらすための擬態ではあるまい。首相はあれほど「丁寧に説明する」と力説したのだから。

野党は、稲田朋美元防衛相を参考人として国会に呼ぶべきだと主張している。しかし、早くも自民党の一部からは「辞任したのだから説明の必要はない」などと世迷(よま)い言(ごと)が聞こえる。首相は耳を貸してはならない。自ら疑惑を徹底究明する姿勢を示すべきだ。

クワエダシャクの別名は「土瓶割り」。農作業の休憩中、小枝と勘違いして土瓶を掛けると落として割ってしまう―という意味だ。しょせん擬態は擬態。内閣改造をカムフラージュに、疑惑からの逃げ切りを図ろうとするなら、土瓶同様、支持率も地に落ちよう。

宰人

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〈 書籍の内容 〉
日本が世界に誇るスローフード、その驚くべき効能とは?
食文化への深い造詣と食に対する果敢な行動力で人気の、小泉教授の辛口痛快エッセイ。納豆、干物、漬け物、日本酒など日本の伝統食に込められた深い智恵や工夫、健康への効果を見直す。また、現代日本人の食の堕落を嘆き、食の堕落は国を堕落させると警鐘を鳴らす。コンビニにたむろする若者よ、ダイエットに励む女性よ、疲れきったサラリーマンよ、今こそ日本の伝統食を食べて元気を取り戻せ! 永六輔氏も大絶賛、現代人必読の書。


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日報抄 8/4

トウモロコシの粒を数えた人によると、1本に600粒ぐらいある。同じ数だけヒゲのような糸が生える。ふっさふさであるほど粒が多いことになる。

トウモロコシにキュウリ、ナス、トマト。絵の具の選びがいがある季節である。うまく色がばらけたものだ。描きたいのはやまやまだが、絵心がない。トマトは肌にいいと聞く。緑のキュウリはひと手間加え、からし漬けや梅肉あえにすれば、胃がしゃきっとよみがえる。

昔の周という王朝では閣僚会議に必ず料理人が一人出席したものだった。「宰人」の役職名で呼ばれ、並み居る大臣たちより上に置かれた。王様が話している間、この宰人は大臣たちの顔色や肌つやを見る。

あの人は肝臓が弱っているな、などと見極めて会議後の料理に腕をふるう。例えば豚の丸焼きなら肝臓はこの人に、この部位はあの人にといった具合に効能を考えながら切り分けた。はかりを使わなくともピタリと等しく分けた。

首相のことを指す宰相はこの宰人に由来するという説がある。公平に、しかもそれぞれに価値あるものを与える人、それが宰相のいわれである(小泉武夫「食の堕落と日本人」)。宰相安倍晋三さんが腕をふるった。果たして、粒ぞろいだろうか。

意志を思えば、憲法改正の絵筆をふるうための布陣であろう。改造理由を思えば安全運転内閣だ。自民党内のことをいうのか、「人づくり革命」という担当相が生まれるようだ。真の適材適所でなければ、胃がきりきり痛むのは庶民である

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箸の日

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河北春秋 8/4

 語呂合わせできょうは「箸の日」。朝昼晩と3度、あるいは日に1、2度はお付き合いしている相棒である。だから日本人は重さ、長さ、デザイン、塗り方にうるさい。それもこれも食卓における「手の恋人」だからだろう。

こちらは人類にとって将来どんな存在になっているか。人工知能(AI)である。車の自動運転、病気の発見、ビッグデータの解析、翻訳…。活用の在り方は多岐にわたる。どの分野においても長い付き合いになっていくに違いない。

未来予想図をあれこれ考えていたところ、中国でAIが「共産党は腐敗して無能」と答えたという記事を読んだ。AI対話のこのサービスを提供するネット会社は慌てて運営を中止したらしい。そりゃ、そうだろう。一党独裁の怖いお国柄である。

米国で今、ある論争が話題になっている。電気自動車メーカー「テスラ」と交流サイト「フェイスブック」の両経営者が火花を散らす。「AIは偽ニュースをつくり、戦争を引き起こす恐れがある」「いや人命を救える。危険性を強調する人たちは無責任だ」と双方譲らない。

将棋や碁の世界でも分かるように日々力を蓄えていくAI。有用性は疑う余地がない。大切なのは友人関係を結ぶ社会の構築である。箸にも棒にも掛からぬ明日だけはごめん被りたい。

塗り箸で芋

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今日もていねいに。 (PHP文庫)
松浦 弥太郎

 雑誌「暮しの手帖」の最後のページに「編集者の手帖」というコーナーがあります。いわゆる編集後記と呼ばれるものでしょう。その文章の最後が、本書のタイトルにもなっている「今日もていねいに。」。
 はじめてその一文を目にしたとき、はっとなって、前の号はどうだったのかと既刊号を何冊も開いてみました。そこにも、「今日もていねいに。」とあります。
 わずか九文字なのに、なんて美しい言葉なんだろう、と打たれました。
 「今日もていねいに」につづく文章とは何でしょう。
 編集者としては、おそらく「読んでもらってありがとう」でしょうが、それだけではない、作り手の思いが、最後の「。」に込められているように感じます。
 書いているのは「暮しの手帖」の編集長、松浦弥太郎さんでした。

 本書には、そんな松浦弥太郎さんの「暮らしの中のひとつひとつの出来事と向き合い、じっくりと考え、頭だけでなく自分という存在すべてで取り組むためのやり方」、毎日の「暮らしのなかの工夫と発見」がたくさん紹介されています。
 書かれていることは難しいことではありません。
 たとえば、「とことん話すのは無理な相手でも、自分から「おはよう」と言ってみましょう。相手ばかりか自分まで気持ちが変わり、朝がすてきになるはずです」(20頁)みたいな、あたりまえのような工夫。
 そのことを松浦さんはこんなふうに書かれています。
 「慌しい世の中や人間関係でブレてしまった心の矛先を、そっと自分自身に向けなおす」と。

 「ブレてしまった心の矛先」。この時、「ブレて」いるかどうかの判断は自分自身です。この本のなかに書かれているようなことを知らなかったら、「ブレて」いるかどうかさえ、わからないかもしれません。あるいは、自身の生き方の指針のようなものがまったく違えば、ブレようがありません。
 それは間違っているかもしれませんし、ただしいかもしれません。
 それを判断するのは、自分自身です。

 松浦さんは、「間違ったことをしたら潔く謝り、失敗はちゃんと認め、決して嘘をつかず、いつも正直・親切を心がける。これが心の清潔を保つ方法です」(43頁)といいます。
 清潔な真っ白いハンカチでなくても手は拭けるでしょう。
 でも、私ならやはりそんなきれいなハンカチをもっていたい。持つように心がけたい。
 「今日もていねいに。」といえる

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有明抄 8/4

 きょう8月4日は、語呂合わせで「箸の日」。雑誌『暮しの手帖』の編集長を務めた松浦弥太郎さんが著書『今日もていねいに。』(PHP文庫)で、箸づかいについてつづっている。

「優雅な箸づかいも日本人にとっては心強い味方になります」と説き、美しく見せる秘策を伝授してくれる。「人は普通、お箸の真ん中あたりを持ち、下手な人ほど下のほうを持つらしいのです。逆に言えば、できるだけ上のほうを持つと、とてもきれいに見えるということです」

箸にまつわることわざに「塗り箸で芋を盛る」とある。つるつるとした塗り箸は、芋をつかもうにもすべってやりにくい。要は、適材適所が大切だと説いているわけだ。内閣改造に踏み切った安倍晋三首相の“箸づかい”はどうだろう。

急落した支持率を何とか立て直そうと、不安含みの閣僚はあっさり総取っ換えして、実績がある中堅・ベテランばかりを起用した。派閥のバランスにも目配りし、スキャンダルを恐れて入閣待機組は絞り込んだ。

内閣を支持しない理由を世論に聞けば、トップは「首相が信頼できない」。独善的な姿勢を改め、異論に耳を傾ける姿勢をアピールしたいのか、政権と距離を置いてきた野田聖子氏を閣内に取り込みはした。きょうは「橋の日」でもある。国民との信頼の橋を、もう一度架けられるか。

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台風5号

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台風5号
2017年8月4日4時30分発表 強い台風第5号は、4日3時には奄美大島の東約290kmにあって、西へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は40m/sです。この台風は、4日15時には奄美大島の東約160kmに進み、5日3時には奄美大島の東北東約90kmに達するでしょう。6日3時には屋久島の南西約150kmに達し、7日3時には九州付近に進む見込みです。台風周辺海域および進路にあたる海域は大しけに、台風の進路にあたる地域は暴風や大雨に厳重な警戒が必要です。

内閣改造

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中日春秋 8/4

こういう川柳がある。<放言をせぬ大臣の名を忘れ>。きのうきょうの新聞の川柳欄に載っていそうな傑作だが、実は半世紀以上も前に詠まれた句。今も昔も、とため息が出る。

それにしても放言、暴言に不祥事に疑惑…そういうことでしか名を覚えてもらえぬような大臣が、何と多いことか。あまりにも多すぎて、最近は<放言をした大臣の名も忘れ>と詠みたくなるほどだ。

そんな大臣は一掃して…ということなのか。内閣を改造した安倍首相は、「結果本位の仕事人内閣だ」と胸を張り、「信頼回復に向けて一歩一歩努力を重ねていく」と言っていたが、まず自ら踏み出すべき「一歩」は、臨時国会の召集だろう。

国民の信頼を回復するためには、政権を揺るがす加計学園をめぐる疑惑を国会で究明していくことが不可欠だ。だが、野党が憲法の規定に基づいて臨時国会の召集を求めて一カ月以上たつのに、きのうの記者会見でも早期の召集を明言しなかった。

疑惑をめぐって国会で、ごまかしの答弁を繰り返した地方創生担当相らは内閣改造で交代させられたが、大臣の顔触れを変えただけで疑惑解明に努めぬのなら、それこそ「印象操作」だ。

きのう首相官邸には、新入閣の誇らしげな笑顔が並んだ。新大臣たちは、半世紀以上も前に詠まれたこんな川柳もあることを、お忘れなく。<辞めたのでそんな大臣いたと知れ>


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ペンケース (面白文具)

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