2017年07月の記事 (1/16)

転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由 (課題図書 高学年)

 
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『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』(ポプラ社)
著者:臼井 二美男・著 本体価格:1,200円 188ページ

【内容情報】
「もう一度走れるようになるなんて思いもしなかった・・!」足を失った人々に希望の灯をともす義肢装具士・臼井二美男のものがたり。

簡単に読める度 ★★★★★
簡単に書ける度 ★★★★☆
こんな人におすすめ
ものづくりに興味のある人
将来の夢がある人
障害のある人が身近にいる人
スポーツが好きな人

簡単感想
文字数も少ないですし、文章もむずかしくありません。義足を作っている臼井さんのお話ですが暗い話というわけではなく、臼井さんが義足作りを楽しんでいるなというのが文章ににじみ出て伝わってくるお話です。
一般的には「義足を作る優しい人」「義足の人の不自由な生活」について感想文を書いてほしいのかもしれません。(臼井さん自身も小学校6年の時の先生が義足になってショックが頭に残っていたのかもしれませんが…)
ですがこの義足装具士というお仕事でワクワクしながら仕事している大人もいると知る事ができます。高学年での課題図書としては一番感想文を書きやすい本と感じます。


【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】あらすじ



「新しい人生を、前向きにふみだすきっかけづくりがしたい」…どんなむずかしい仕事でも「無理」といわず、たちむかいつづけます。

はじめに―「あきらめない」を手助けしたい
義肢装具士の臼井二美男さんは「義手」「義足」を作る仕事をしています。手足がなくなってつらい思いをしている人もやりたい事ができるようになります。スポーツが好きな人も義足でパラリンピックにも出る夢を持つ事もできます。臼井さんは普通の生活用からプロの選手の義足作りまで挑戦し「自分も負けられない」と義肢を作り続けるお話

第一章
臼井さんが勤める鉄道弘済会義肢装具サポートセンターでは義足を作っています。車椅子や杖よりも義足は生活の幅が広がります。義足には生活用とスポーツ用があり、関節が曲がる義足、妊婦さん用、ミニスカートでオシャレできる義足もあります。臼井さんが「義足で走れるようになると、歩き方もきれいになるよ」と伝え陸上選手の大西瞳さんは元気を取り戻し今では義足で海水浴も楽しんでいます。

装具士は義足作りの相談を受け、歩行訓練や調整、お医者さんと相談や患者さんの足型取り、義足の修理や調整(2,3年でボロボロに)したり患者さんと一生付き合う仕事です。「義足で歩けるようになるまで」目標で医者、看護師、理学療法士(歩く訓練指導をする人)とのチームワークが大切になります。
毎日目の回るような忙しさですが、たよりにしてくれている人がいると思うので頭の中は義足の事でいっぱいです。義足は傷の状態がそれぞれ違うので、ぴったりの義足を作れるようになるには十年かかるといわれています。
足を失った人は深い悲しみにくれ死にたいと絶望することもあります。ガンで足を失った人は転移のおそれもあります。ぴったりの義足を作るには装具士に病気のつらさを話せる雰囲気が大切で楽しい話をして「義足があると元の生活に戻れるかも」と考えられたら患者さんの希望や不便を聞きだせるのです。だからむずかしくても「できません」とは言わずどうしたらその願いを叶えられるか考えて、上手くできた義足でよろこんでいる患者さんを見るのが、この仕事をやってよかったと思う瞬間です。

第二章
臼井さんは大学中退のフリーターでした。ですが28歳のときに結婚したいのでちゃんと仕事をしようと職業訓練校に行き「義肢科」というコースを知ります。小6の時あこがれの高橋先生も病気で義足になりショックだったのですが興味を持ち入学を決めます。そして実際に義足の会社を見学しようと鉄道弘済会義肢装具サポートセンターに行き、やめる人がいるのでそのまま就職してしまいました。
最初は「仕上げ」作業をまかされ、一つずつ別の作業をおぼえて行きましたが、いろんな人のいろんな方法をおぼえようとみんなにやり方を教えてもらいました。はやく仕事を覚えたいので朝一で出勤、遅くまで働き、嫌な仕事も率先してやりました。

患者さんから「若ぞう」と信用されなかったり「手足のある人に気持はわかってもらえない」と思われることもあります。辞めたいと思ったことはないけど、担当していた患者さんが亡くなる事もあります。でも他にも義足を待っている患者さんがいるので落ち込んでばかりもいられず、装具士としてできることを考えるのです。

そのころ新婚旅行で行ったハワイでスポーツ義足に出会います。日本に帰り義足ランナーの映像を見て「スポーツできる義足が作りたい」と思うようになります。6年後アメリカの走れる義足の足部が会社に来て臼井さんも会社に走れる義足を作りたいとお願いし会社も賛成。そこであえてむずかしい大腿義足づくりにチャレンジ。穴が開くほど義足の本をながめながら普通の義足づくりが終った夜に作業しますが楽しくて夢中になりました。

2ヵ月後試作品第1号ができて最初は度胸のある柳下さんに。次に運動神経のいい石橋さんは陸上競技大会に出るようになりました。次の金子さんは義足で健常者の大会に出るので有名人でした。義足で走りたい人が増えたので義足ランナーの練習会「ヘルスエンジェルス」を作りました。小3の福田君は「24時間テレビ」の100m走チャレンジ企画に挑戦します。本番では自己ベストを出し、見ていた人を感動させました。

第三章
福田君に走り方を教えていた古城さんはシドニーオリンピックの陸上100Mに出場、白井さんのスポーツ義足の世界も広がりました。古城さんがアメリカに陸上短期留学した時に部品が壊れてしまい、世界で活躍する事を想定した義足づくりについて考えるようになりました。
その後は鈴木徹くんがやってきました。事故で右足を失ってもハンドボールを続けたいので退院した足で臼井さんのところに来たのです。ハンドボールは義足では難しいので陸上に転向し走り幅跳びでシドニー、アテネ、北京、ロンドン4つのパラリンピックに出場しました。
走り高跳び用の義足作りは初めての臼井さん。よく弾むバネはコントロールが難しい。鈴木くんと連日深夜まで話し合いをして、疲れで白井さんは倒れることもありました。二人でつみあげてきたものの大きさは変わらないと臼井さんは思いました。
勝負の世界で生きている人は常に次の事を考えます。思い通りの結果が出なかったりスポンサー会社が倒産してもへこたれない鈴木くんに「世界で戦う人は…努力の才能もある」と臼井さんは感心しました。

臼井さんは今度トライアスロンの義足も作るようになりました。トライアスロンはそれぞれ長距離なのでスムーズに動けて丈夫な義足が必要です。スポーツ義足は補助金が出ないのでいかに軽く安く作るかもポイントです。途中アクシデントが起きてもわかりません。でも自分で考える選手は失敗してもその経験を生かし考える人が成長する人でした。本当のたくましさは自分で考え行動してみがかれるのでした。だから全ては手助けしないし、義足づくりの自慢もしないし、恩着せがましくもしません。
義足を必要としている人はたくさんいます。新しい義足作りの方法を東京大学と共同開発し、日本・世界どこにいても義足が手に入るようにしたいのです。またスポーツ義足も機能だけじゃなく美しくカッコイイデザイン作りを目指しています。全国に6万人以上いる義足の人はあまり外に出ない生活をしている一方、義足で新たな人生を切り開く人もいます。それはアートだったりファッションだったりします。義足は隠す物そんな世の中の思い込みが変わってだれもがやりたいことをできる社会になってほしいです。
  

【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の書き出し
  

ものづくりに興味のある人
たまにコレはどんな風に出来ているのだろう?と思って何かを分解してみたり、いつか作ってみたいと思うものがあったりするのですが、自分の場合それに共通するのは~なものです。

将来の夢がある人
将来自分は~な人になるのが夢です。なぜかというと~だと思ったからです。臼井さんは6年生の時に若くて明るい女の先生が義足になってしまったことにショックを受けたといいます。きっと義足になったのが悲しいとか残念って思いがあったのかもしれません。今臼井さんが義足を作る人になったのはもっとかっこいい義足を作りたいという気持からじゃないかと思いました。

障害のある人が身近にいる人
コンピューターとか医学とかがどんどん進んできているのでいつか体の不自由な人でも機械をつけたらまったく問題がなくなる世界が早くくればいいと思っています。

スポーツが好きな人
○○のスポーツが大好きで中学校に行っても部活で頑張ろうと思っています。でも世の中にはスポーツ選手だったのに事故や病気で脚を失う人がいてかわいそうに思いました。でも今は体が不自由でもスポーツしている人もたくさんいます。
  

【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の例文

臼井さんが義足を作る理由は小学校の先生の義足がきっかけでもあり、障害のある人の人生を応援したい気持からかもしれない。でも思うに臼井さんは義足作りがおもしろいと思っているからだと思います。

パラリンピックの陸上選手がすごいバネの足をつけて走ったり飛んだりする姿は「健常者よりも能力が上がってる気がするからズルイ」と思う反面「サイボーグみたいでカッコイイ、クール」と思っていました。きっとこんな風に思う人は他にもたくさんいると思います。

小学校の時の先生が義足になった姿を見た臼井さんはショックは受けます。でも「これはなんだ!」という好奇心がその時根付いたんじゃないかな?とも思うのです。きっと将来の夢って何かのショックをうけたものに影響を受けるのだと思います。そして自分ももっと上手に作りたいから始まるのだと思うのです。それにその先生も自分の足の事をちゃんと隠さずにみんなに見せて説明してくれたのはとても良かったと思います。実際に障害のある人や病気の人が身近にいるのと聞いただけの話では持つ印象が違ってくると思うからです。
足が1本なくて大変だけど、そういう人だって「大変ですね」って言われるより「カッコイイね」と言われるほうがうれしいんじゃないかなと思うのですが、それが言えない落ち込んだ人がいるから心の距離があるのだと思います。勇気のあった先生みたいに障害のある人はあまり後ろ向きにならないでアピールしてくれればいいのにと思います。

もし自分の足がなくなってしまったらどんな気持になるだろうとも考えました。
今回参考になったのは足を切断する人の多くは病気が原因という事でした。今健康でも病気の予防や病気の覚悟も必要なのでこういう現実をもっとお知らせしたらいいのにと思いました。事故も防げないかもしれないし、生まれつきもどうしようもありません。でも今は脚がないことで必要以上に落ち込む必要もないと勇気がでました。なぜなら義足で逆に健常者でいるより可能性が広がった人もいるからです。足をなくしても義足で前向きに生きる人はかっこいいし、応援してくれる人もきっとたくさんいるからです。

ずば抜けた才能の鈴木徹さんは脚を失くしたことで落ち込むより「どうやったらまたハンドボールをつづけられるか?」とできる方法にすぐ頭を切り替えて臼井さんのところをたずねていく精神力の強い人でかっこいいと思いました。
臼井さんだって気の毒だなという優しい気持ちが基本かもしれませんが、それよりもこんなやる気のある鈴木さんのスゴイ脚を作るのはむずかしくてもやり応えがあって絶対おもしろかったに違いないと思います。
一生懸命な人は一生懸命な人と出会うようにできているのかもしれません。この本を読んでかわいそうとか悲しい気持とかにはなりませんでした。なぜならこれは誰かの可能性を広げるお話だからです。将来こんな風に仕事できたら楽しいだろうなと憧れました。

霧のなかの白い犬 (課題図書 高学年)

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『霧のなかの白い犬』(あかね書房)
著者:アン・ブース・著 杉田 七重・訳 橋 賢亀・絵 本体価格:1,400円 223ページ

【内容情報】
小さいころから犬が大好きだったジェシーは、祖母が白いシェパードを飼いはじめて大喜び。しかし祖母が認知症をわずらい、何かにおびえるようになる。その姿を見たジェシーは、祖母を苦しめる原因を探ろうとするが…。少女の悩みと祖母が体験した戦争の歴史が交差する、深い悲しみと寛容を描いた物語。

簡単に読める度 ★☆☆☆☆
簡単に書ける度 ★★☆☆☆

こんな人におすすめ
・歴史(戦争問題)に興味がある
・介護問題に興味がある
・イジメ問題に興味がある

タイトルは「白い犬」と書かれていますが、犬は物語のカギにしかすぎません。これは戦争体験をしたおばあさんたちのトラウマ物語です。
イギリス人作家の海外モノですので、登場人物の言い回しや感性が外人っぽい点がすこし気になります。白い犬がどうなってしまうのか?読んでいてエゲツない残酷なシーンが出てくるのか?と物語の中盤までは読者の不安をあおるような印象があります。ところが予想に反して残虐なシーンはにごしていますので肩透かしのような気もします。とはいうものの、物語り全体が薄暗くあまりにも都合良い展開で終わります。冒頭から伏線はいろいろ張っていますが全体的には読みづらい作品。読書力があり、戦争問題やイジメ、差別問題に興味がある上級者向けと言えそうです。
  

【霧のなかの白い犬】かんたんあらすじ(相関図)

ジェシー:主人公 犬好き 心配性
おばあちゃんエリザベス・ジョーンズ:白い犬を飼いだしたとたん痴呆症で入院。過去に触れられたくないトラウマあり。
ケイト:ジェシーの親友。車椅子の障がい者。障がい者スポーツ万能だが気が強く知りたがりのめんどくさい性格
フラン:ジェシーのいとこ。金髪で美人。両親の不仲が原因でグレて問題行動が多い
ベン:ジェシーの気になる男子。母が獣医で、祖母がユダヤ人
ベンのママ:獣医
ベンのおばあちゃん:ユダヤ人迫害を受けていた。戦争体験の授業をする
テスおばさん:フランの母。夫に浮気されてフランに泣きついている、自分勝手。
マークおじさん:フランのパパ:浮気して愛人の元へ別居中
デイブ(ジェシーのパパ):イギリスへの移民労働者介入で自社倒産。フランスに出稼ぎ中
ママ:生活に疲れぎみ
スノーウィ:ホワイトシェパード
ルーシー・ニコラ・カール:フランの悪い仲間
ニール:庭仕事を請け負うダウン症の子
ハンター先生:英語のイケメン先生

【霧のなかの白い犬】あらすじ
1
ジェシーのおばあさんが白い犬スノーウィを飼いだしたので親友で障害者の友人ケイトと見に行くもおばあちゃんは急に痴呆症になる。

2
イトコのフランはおばあちゃんの話にもつれなく悪い仲間とつるんでいる。第二次世界大戦の授業で高齢者の戦争体験インタビューの宿題が出る。ジェシーの家ではおばあちゃんの過去を聞いちゃいけない暗黙のルールがあるので、ケイト、難民のヤスミン、気になる男子のベンと介護施設インタビューすることになる。

3
フランにイヤミを言われた事をケイトに詮索されたりおばあちゃんが心配で授業中に泣き出すジェシー。イケメンのハンター先生は「盗賊の花嫁」という童話がハッピーエンドかどうか論評を書き、童話の続きを書いてくる宿題を出す。

4
おばあちゃんはテスおばさんのところに行くことになったのでスノーウィの面倒をジェシーが託される

5
遊びざかりのスノーウィの散歩中ベンと出くわし、獣医の母やる犬のしつけ教室に誘われる。

6
おばあちゃんの家にドイツから「マリア・ベイアー宛」のまちがい葉書が来たので郵便局で聞きにいくとデイヴィスさんが移民が大金を国に送金したがるのでどこで稼いだのか疑う。ミセス・アイヤーかもと行って見るとダウン症の仲良しのニールが庭仕事をしていた。家ではスノーウィがおばあちゃんの秘密の箱をグチャグチャにし白いジャーマンシェパードを抱いた痩せぎすの女の子の写真が出てきた。ジェシーは写真を自分のポケットにしまった。

7
しつけ教室では獣医のベンのママがあっさりスノーウィを手なづけた。ベンの家は代々獣医家系なのだ。ケイトがジェシーのおばあさんが「飼い主が見つからない犬は保健所で射殺される」と言っていたとベンにチクり、ベンのママはありえないしベンのおばあちゃんもホワイト・ジャーマンシェパードを繁殖させていたし、雑種差別は許さないと話した。

8
おばあちゃんが階段から落ちて緊急入院「殺されるのを待つなんて冗談じゃない」と暴れたり「(私は)どうして見抜けなかったのか」と言い、紙にJMと3枚書いてジェシーとケイトとフランに、特に「ケイトは車椅子じゃなくソファに座ってボタンをもらえ」と話す。ジェシーが「犬は無事」と言うと一たんは安心するもののすぐ目を覚まし「訓練すれば人間の言葉も話すのよ」「イトコのハイジが訓練していた」「でもハイジにはもう会いたくない」と支離滅裂。

9
パパが出稼ぎから帰って喜ぶジェシー。パパもおばあちゃんもテントも張れて家事もできる機用で良い人だけど移民労働者のせいで事業破産してフランスに出稼ぎ中。ジェシーはたむろする外国人を気にくわないとママに言うと注意はするけどママもやや警戒はしている様子。そのときケイトからベンとヤスミンと4人で映画に行こうと誘われウキウキで雑貨屋さんに買い物に行くとニールが突き飛ばされ泣いていた。ジェシーは外国人労働者がやったのかと腹を立てた。

10
ところが犯人はフランの友達、ダニー、リアム、ニコラ。ジェシーは何も言えない自分を臆病者かもと思う。映画は楽しかったが政治難民のヤスミンの家は臭くてぼろくて狭いのでショックを受けた。

11
ニールの件やおばあちゃん、スノーウィが暴れる話をするとなぐさめてくれるケイト。朝礼でスポーツ万能のケイトがシッティングバレーで英国ジュニアチームメンバーに選ばれた発表されたがフランたちはバカにして笑うのでケイト激怒。フランたちに抗議するが取り合わない。ジェシーはフォローするが「(運動神経のにぶい)あなたに言われても喜べないし、無知な(フラン)人間が認めないのが頭にくる」と言う。ジェシーはつい「車椅子だって上手」と言ってしまい「好きで乗ってるわけじゃない、あなたみたいにお気楽でいたい」と言われる

12
歴史の時間に第二次世界大戦のDVDを観た後、ドイツ語の授業で先生が席をはずしている間、教室はナチスの物まね大会になったが先生は怒らないのでバツが悪い。ボンベッファー先生からは「ドイツ語の素養がある」と言われていて気まずいジェシーとベンは「もう誰もナチスのことなんて考えないと思います」というと先生の「誰にも忘れてほしくない、この国だって起きる可能性はある」にイギリスに失礼だと思った。
放課後ベンとヤスミン、ケイトが家に遊びに来て2人は仲直り。4人は介護施設でのインタビューはヒトラーの映像よりおもしろかったと話した

13
グフタさんの店にいた時、店の窓ガラスが割られ移民ではないかとみんな疑う。ママの車で帰る途中フランが泣きながら歩いていて聞くとフランの留守中に飼い犬を安楽死させられ、テスおばさんはフランに怒鳴るか泣くか浮気中のパパのグチで犬だけが救いだったと泣くフラン。でもイヤミを言うジェシー。夜中も一人泣いているフランにニールの件は言えなくなる。

14
第二次世界大戦の授業のゲストにベンのおばあちゃんミリアム・マクドナルドが来た。
彼女はナチス政権中のユダヤ人で、迫害された事、獣医の職をうばわれた父が白いジャーマン・シェパードのウルフィを反抗心で飼っていた事。ナチスは犬に人間の言葉を話させる大学を作る話や菜食主義のヒトラーは狩りが残酷なので禁止したと話した。

15
そして障害者や老人、病気の人、心身障害者、生まれつき障害児、ナチス反対派の政治家、司祭、同性愛者、共産主義者、エホバの証人信徒、ジブシー、シンティ・ロマ人、ユダヤ人が強制収容所などで虐殺された。ナチス政権崩壊後怨みで毎夜悪夢見ていたがウルフィをある女の子が返してきた。
その子の父がユダヤ人のペットを殺処分する仕事で世話になったユダヤ人老教授の犬だけ隠し「状況が変わったら犬を返して」と父が言い残したのがウルフィだった。ウルフィが返って来て悪夢も見なくなり、お母さんがアメリカ人と再婚渡米しおばあさんも娘(ベンのママ)も獣医になった。
ウルフィを連れてきた女の子は「何も知らなかった」と泣きながら謝るがベンのおばあさんは「永遠に許さない」と言ってしまい、今は人は許す事でしか前に進めない…制度に立ち向かうのは勇気がいることで女の子に感謝すべきだったと反省し、小さな偏見も見逃さず思いやりに意味がないと思わないで欲しいと語った。

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勇気の出たジェシーはフランとサシで話そうと呼び出しニールの件を問い詰めた。フランは「ニールを突き飛ばすつもりだったとは知らないし、グフタさんがタバコを売ってくれなかったからリアムが移民のせいにして石を投げた」と白状。ニールを笑ったけどママに言わないでと懇願。フランはパパは浮気、ママは泣きくれ、転校までさせられ何もかも嫌になってたと話しつつジェシーやケイトみたいダサくなりたくなかったと告白。ジェシーはキレつつ、フランの辛い気持もわからなくないし知ってて黙ってた自分も非難できるほど勇敢じゃないと思った

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ジェシー、フランはお見舞いの後、フランがジェシーの両親に白状し警察沙汰に。フランパパも帰ってきてニールに謝罪。ジェシーはママにはほめられたがモヤモヤがのこる。宿題のおとぎばなし「盗賊の花嫁」はぞっとする話だった。フランは元の学校に転校する事になりパパもほめてくれたけどピンと来ない。そしてまたマリア・ベイアー宛のナゾの絵葉書が届いていた。そしてベンのおばあさんの話や自分のおばあちゃんの病状を思い凹み自分が正しい事を当たり前にできる人間だったらいいのにと白い犬の写真の女の子をみて思う。

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翌日「盗賊の花嫁」の授業で作者は「子供たちを救うことができる」と主張しヤスミンは「人は幸せでも安全でもないから」と答える。先生は「問題行動を起こす子の世界観を知ればその理由がわかる」と話しジェシーはおばあちゃんが過去に後悔している事を探り当てようとベンの家に写真を持って集まることにする。パパもおばあちゃんの過去を聞くなとおじいちゃんから言われていたし、テントを張るのが上手いのもナゾだ。

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おばあちゃんの写真は外国の風景の「マリアとトマス」やガールスカウト風の「マリアとハイジ」「マリアとグードルン」の写真にはダッハウと書かれていた。おばあちゃんからの「JM」と書かれた紙を見せ調べると、ダッハウはアンゴラウサギを繁殖する強制収容所でグードルンはナチス親衛隊リーダーの娘だった。ケイトが「おばあちゃんの家族はナチスだった」と気が付き、理解したベンのおばあさんはナチス青少年団ヒトラーユーゲントの少女団ユングマデルのイニシャルがJMで団所属のボタンがもらえると話した

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ケイトはショックを受けヤスミンと帰る。ジェシーもショックを受けるが、ベンのおばあさんはJMの紙は身を守るための身分証代わりで、ユーゲントをドイツの子はキャンプのつもりで楽しんでいた。だが白い犬と少女の写真を見たベンのおばあさんはあの時ウルフィを連れてきた子だとおどろく。マリア・ベイアーとはおばあちゃんのことで今はエリザベス・ジョーンズで名乗っていると知った。手紙の主はおばあちゃんのお兄さんトマスの孫娘からで今のダッハウを見て欲しいと書かれていた。
ジェシーとベンのおばあさんはおばあちゃんの病院に行きウルフィの事を感謝しおばあちゃんは「同じ事が起きるんじゃないか恐ろしい」と泣き崩れ、ベンのおばあさんは「そんな事させない」とJMと書いた紙をビリビリに破いて抱き合った。

14章くらいから変化がありますが、そこまで伏線はちょいちょい出てきます。それをつなぎ合わせてなるほどと思うのですが長いです
  

【霧のなかの白い犬】読書感想文の書き出し 


・歴史(戦争問題)に興味がある
戦争を実際に経験したことがない人のほうが世の中多くなってきています。でも戦争は3世代に影響を与えるとも聞いた事がありますからもしかしたらお父さんやお母さんまでその影響を受けているのかもしれません。

・介護問題に興味がある
むかし若い人は金の卵と言われている時代があったそうです。そして今、自分達も金の卵を支える金の卵なのだといわれた事があります。それは将来の日本をささえる人材だからだということです。少子化問題と高齢者問題をニュースでたまに聞きますが、感覚のまったく違う世代もどうしたら協力し合える良い世の中になるのか、たぶんみんなが考えないといけない問題なのだと思います。

・イジメ問題に興味がある
ハッキリ言ったほうがいいと思います。イジメをする人は頭のおかしい人でコンプレックスがある人なのだと。たしかに見ているとイライラするような人もいますが、そういう人ともうまくやらなきゃいけないのが世の中です。だから学校も世の中も言葉に出して「相性の悪い人ともうまくやりなさい」と言ったほうがいいんじゃないかと思うのです。
  

【霧のなかの白い犬】読書感想文の例文

ペットのいる生活が特別にしあわせな事だとわかっている人はどれくらいいるのかな?と思いました。日本は動物番組もたくさんあって、犬や猫以外にもふくろうとか爬虫類とかのカフェもあります。たまに動物虐待のニュースを聞いたら「ぜったい許せない」と思いますし犬を食べる国があると知って信じられないと思ったことがあります。でも動物を大切にしたいと思える気持は平和で心に余裕があるからできる事なんだとこの本を読んで思いました。

この物語は白い犬がおばあさんのナチスドイツ時代のトラウマを思い出して、孫のジェシーがその悲しみの原因を取り除く物語です。
ナチスドイツの事は少し聞いた事がありましたが、血統書の犬じゃないとダメだと殺されたり、障害のある人や病気の人そしてユダヤ人も人間扱いされずにどんどん殺されて、ナチスに反対したドイツ人ですら殺されたというおそろしい歴史があったことをはじめて知りました。
ナチスの人がユダヤ人を殺していった事は有名ですが、それ以外のひどいことがあった事にショックを受けたので、ジェシーのおばあさんがトラウマになってしまうのも仕方がなかったと思います。
これは物語ですがそんな気持をひきずっているナチス側の人もたくさんいるのかもしれません。ですがペットをうばわれ家族を殺されたベンのおばあさんの怒った気持ちも責める事ができませんし、気持がわかる気がしました。

よくわかっていなくて罪を犯した人を被害者が許すということは「過失」という理由だけでは大変難しいことです。
ベンのおばあさんはジェシーのおばあさんを許します。許さないと前に進めないことそして二度とそんな世界にさせないとも言います。誰かを許すという事は許す側が悪い事をした人のそのときの気持を考える事から始まるのだと思いました。相手の気持の理解は罪を許す以前に罪を生み出さないものだと思いました。それはフランのグレる気持やケイトのスネてめんどくさい性格の人でもその気持の理由をジェシーがわかってあげるのと同じ事だと思いました。
ジェシーのおばあさんは「自分がはずかしい」という気持は自分の罪を自分自身が許せない気持なのでしょう。罪の意識その背徳感は死ぬまで笑える日は来ないという事だと思います。

人は自分から悪い事をしなくても、悪い人たちにおどらされてしまうかもしれません。わかっていてもやらないとマズイ理由があるのかもしれません。ですがこれはダメな事だと一人ひとりが強い気持で判断しないと今の平和な暮らしは守れないのかもしれません。
自分を恥じずに生きる事はちゃんと正しさを見極める目を持ち、みんなで正しさを守ることです。ペットのいる生活は平和の象徴です。そんな生活と大切な人やペットを守り続けたいと思いました。

ぼくたちのリアル (課題図書 高学年)

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ぼくたちのリアル(講談社)
220ページ
著者:戸森 しるこ・著 佐藤 真紀子・絵 本体価格:1,300円

簡単に読める度★★☆☆☆
簡単に書ける度★★★☆☆

こんな人におすすめ
・友達との人間関係でなやんでいる
・自分に自信がない
・LGBTの人がいる
・恋愛についてなやんでいる
・家族の事でなやんでいる

この物語は「かんぺきなイイ奴のともだち」になんとなくコンプレックスを感じている小学校5年生の男の子の主人公の目線から見た物語です。LGBTという言葉。かんたんに言うとテレビタレントのマツコ・デラックスさんみたいな「いろんな性別」のともだちも出てくるお話です。
でもかんぺきなともだちはとても悲しい過去があって誰にも言えないなやみをかかえています。

小学生だって悩むのです

もし今、悩みをかかえている子がいたり、そんなともだちがいたらどういう風に考えて、乗りこえて行けばいいのかのヒントになります。

220ページあるので簡単には読めないかもしれませんし、小学校高学年でも大人っぽい悩みなので読むのも書くのもむずかしく感じそうですが、ハマるとおもしろい物語です。
  
【ぼくたちのリアル】かんたんあらすじ

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僕たちのリアル相関図
 
~簡単あらすじ~
飛鳥井渡(アスカ)万能の秋山璃在(リアル)転校生の川上サジは小5で甲斐先生のクラスになる。
リアルはクラスをまとめたり人に気を使ったりと何かとデキるやつなので引け目を感じるアスカ。
アスカはリアルに指名されたピアノの伴奏をさせられたり、やたらリアルに近づきたがるサジとリアルに振られて登校拒否の藤谷を説得に行ったりする。

その後もサジはリアルの家でラピスラズリをもらって喜んだり、親子ゲンカしたリアルをなぐさめたり、リアルを元気付けるのに放送室ジャックをアスカに提案したり何かとかいがいしい。
リアルの弟は事故で死んじゃって以来、お母さんは入院中。リアルは明るいけど、夏になると様子がおかしくなる。親たちからは「話を聞いてあげて」と言われてるけど何も話せない2人。

ある日サジが同じクラスの保泉にキモイと悪口を言われても2人をつれて逃げ出すリアルは「保泉は兄弟思いで目も離さないからエライしうらやましい」とほめる。サジのお父さんは外国人で名前のゆらいがスプーンであることを知る。今までのサジのリアルにベッタリの態度にその理由も察したり、リアルがお母さんのアイス食べたいの言葉に泣きそうになるアスカ。

そして林間学校の日、3人でバクロ大会になりリアルはいつ死ぬかわからないのにいいかげんに生きてる奴に腹が立つ、甲斐先生はお母さんにそっくりで、本当はお母さんは退院してるけど、自分のせいで弟が死んだから会いたがらないという。アスカは「すごくなくてもリアルがすき」といい、サジは「リアルが死ぬ時はいい人生だったと思うかも」となぐさめ、もうすぐ外国に転校することを告白。アスカはリアルにサジがリアルの事を好きだと内緒で教えて、ショックを受けるリアル。

引越しの日、遅れてきたリアルは3人の写真と銀のスプーンをサジにわたし「(気持にこたえられないけど)最高のやつをこれでさがせ」とセンベツを渡し、サジはうれし泣きして別れた。
夏休み明け、リアルはお母さんに会ってきたこと、サジがお母さんのところまで行ってくれていたことをアスカに話す。いつか2人でサジに会いに行こうと話す。
  

【ぼくたちのリアル】読書感想文の書き出し

  
こちらでは先に紹介した「こんなひとにおすすめ」を例に感想文の書き出し部分の例をあげてみました。
 
・友達との人間関係でなやんでいる
(ぼく・わたし)にはクラスで仲のいい友達がいます・・・
(ぼく・わたし)にはクラスで仲のいい友達がいません・・・

・自分に自信がない
自身がある人を見ると、やっぱり自分とどうしても比べてしまって自分のことをなさけなくなったり、はずかしく思ったりすることがあります・・・

・LGBTの人がいる
テレビでマツコ・デラックスとかがいるので男だけど男が好きという人がいるのは知っています。でも自分のクラスの同級生にそういう人がいたらどう思うだろうと考えてみました。

・恋愛についてなやんでいる
この物語は友情のお話だけど、恋愛のお話でもあると思います

・家族の事でなやんでいる
家族愛ってたまに聞くけどどんなものなのかよくわかりません。(ぼく・わたし)には兄弟がいますが、よく「あいつはズルイ」と思うからです。

などなど、読書感想文にはじぶんの生活と物語を対比して書いてもいいのです。
じぶんの現実と物語の現実を比較(比べてみる)
もし自分が物語の主人公だったら?
登場人物のえらいところ
この物語から気が付いたことは?
などなど思いつくと喧騒文も書きやすくなりますよ
  
 
【ぼくたちのリアル】読書感想文

【起】
小学校高学年になるともうすぐ中学生だし、もう子どもじゃないし、受験がある子もいたりして、もう自由でいられるのはあと少しなのかな?とすこしビクビクしている自分がいることに気がついていました。
まわりを見ても将来の事を考えていたり、得意なこともそれぞれあったりして、主人公のアスカみたいに自分のやっていることは得意なことと人にアピールしていいのかどうかもわからないので、こんなもやもやした気持は友達に話してイイのか?と考えてしまいました。

【承】
でも物語の中でハッとしたのは『がんばりすぎなくたっていい。泣きたいときは泣けばいいし、つらいときは逃げればいいじゃん。・・・ぼくたちまだ子どもなんだよ。ふつうの5年生なんだって。』という言葉です。自分の中ではすこしあせりはじめてきていたのですが、今はまだそんなにがんばらなくても、逃げてもいいし、泣いてもいいのかな?とおもったからです。

少し子どもっぽいこと言うと同級生に笑われたり、親からも「もう○年生なんだから」としっかりするように言われるので自然とそろそろ大人にならなければいけないのかと考えていたので、自分ができないことの方が多いとおもうのでとても不安だったのです。

【転】
でも気が付いたのはリアルみたいになんでもがんばる子にも実はできないことや逃げている問題があったりして、自分から見たら完璧に見えている子も実はそうでもないところもあるのかな?ということです。リアルのかかえている問題は小学生には解決できる問題じゃないですが、たしかに友達になる人って「勉強ができるから友達」「完璧だから友達」じゃなくて一緒にいてたのしいし気があうから友達になります。ふだん一緒にいるとおもしろい話とか遊んだりすることが中心なので悩み相談なんてお互いした事ありません。でも話してみないと相手の本音がわからないし、たしかに悩みが合ってもその子のこと嫌いになることはないし、なんとかなればいいなと思うと思います。
本当につらい話を聞いてあげるのって自分にできるかどうかわかりませんが、アスカのように話し合ってみておたがい受け入れられるかどうかで友達関係が一生続くかどうかが決まるのだなと思いました。
小学校低学年のころは気にしていなかった、異性のクラスメートのこととかそういえば前よりも意識するようになった気もします。サジみたいに恋愛に積極的にはなれないけど、マセている分リアルがよろこぶことを先回りしてしてあげられるのだなと思いました。リアルにとってお母さんと会うことってすごく勇気がいることだし、ヒドイことを言ったお母さんだから余計なことしないほうがいいのかな?ときっと自分ならそう思うでしょうが結果上手く言ってよかったと思います。

【結】
友情と恋愛にもし共通する部分があるとしたら、あいての為に動いたり、気持を受け入れることなのだと思いました。たぶんそれで自分の隠したい気持がバレてしまうとしても、自分が心を開かないと相手も何も教えてくれないのだと思います。
小学校はあと○年で卒業してしまいます。そしたら中学生です。親には「甘えていられるのも今のうち」なんていわれます。中学生になったらもっと中学生らしい自覚を持たなければならないのでしょうが、でもちゃんと20歳で大人になるまでにはまだ何年もあります。今の友達たちともこれからできる友達とも「いつか二人で会いにいこうな」って遠い将来の約束ができるくらいの友情がつづけられる友達関係になりたいです。
 
あくまでも感想文の例文ですのでこれが優れているわけではありません。
【起承転結】などで感想をまとめてみると書きやすいでしょう。マネッコはだめですよ~

チキン!(課題図書 高学年)

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『チキン!』(文研出版)
著者:いとうみく・作 こがしわかおり・絵 本体価格:1,300円 166ページ

【内容情報】
いいたい事はなんだってはっきりいう転校生の真中さん。いっていることはまちがってないんだけど、正直うざい。だって、まちがったことなんてそこらじゅうに転がっていて、そういう中でぼくらはがまんしたり、見て見ぬふりをしたりして、毎日をクリアしているんだから。面倒なことやトラブルをさけて生きてきたぼくのゆるゆるとした毎日は、真中さんによって一転した。


「チキン!」
簡単に読める度★★☆☆☆
簡単に書ける度★★☆☆☆
こんな人におすすめ
・クラスの人間関係が難しいとおもう人
・気を使いすぎて疲れている人
・思ったことをすぐ言ってしまう人
・いろんな性格の人を冷静に見れる人

大人でもめんどくさいと思う「正論を言う人」のお話です。学級会で小さなことでも「~クンが~したのでいけないと思いまーす」というようなまじめで正しい人とどういうふうに付き合うか?そういう人はどうしたら言いたいことをわかってもらえるかの勉強にはなります。「チキン」本書の中の「トラブルな毎日」「真中さんの事情」のくだりを読んで自分に合う本かどうか判断するのが良いと思います。

【チキン!】かんたんあらすじ
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 チキン相関図
 
~簡単あらすじ~
主人公の日色拓(小6)は間が悪い子で何かすると失敗するタイプ。それに気付いた拓はめんどうなトラブルを避けて通る性格となりました。

そんな拓のお隣に越してきた真中凛は拓をチキン(弱虫)と呼んだりクラスでの「悪いと思ったこと」をズバズバ指摘。みんなとモメ事ばかり起こします。隣の麻子さんの孫なのでフォローするものの拓は頭を悩ませる日々。

凛は死んでしまったお母さんと「正直でいる」という約束をしたので悪事を指摘していたのでしたが、そのせいで弟がイジメにあい一人麻子さんのところに逃げてきたのでした。

クラスの人間関係も悪く変わり「私のしていることは誰かを傷つけることになってるだけ?」と気付く凛。拓は「真中さんをひとりにする約束じゃないんじゃない?」とお母さんとの約束の受け止め方を指摘します。

色々あったクラスのみんなも和解し良い雰囲気になった夏休み、凛はだまって引っ越ていきます。拓に手紙で「正直でいるのは・・・・わかってもらおうとすること」気付かせてくれた拓に「チキン(弱虫)撤回。あなたはわたしのヒーローです」と書き残して行きました。
 

【チキン!】読書感想文の書き出し・例文

・クラスの人間関係が難しいとおもう人
大人の人に言いたいのは小学生同士の付き合いでもけっこう自分の立ち居地を作るのは大変だということをわかってもらいたいと思いました。

・気を使いすぎて疲れている人
空気を読むという言葉が流行ったのはけっこう前のような気がしますが、(僕・私)が知っている言葉なのでもうあたりまえにみんなやっていることなのだと思いました。

・思ったことをすぐ言ってしまう人
「竹を割ったような性格」って正直で良いことだと思っていました。ですがこの物語の中ではそんな性格の真中さんがトラブルメーカーになって逆にみんなと上手く行かないという人の物語です。

・いろんな性格の人を冷静に見れる人
この世には3つのタイプの人がいます。YESというひと、NOという人、笑ってごまかす人です。

【チキン!】読書感想文の例文

例:テーマ(強さと正しさ、人との付き合い方)

【起】
もし真中さんがクラスに転校生で来たら「それはおかしい」とせめられてしまうのかな?きっと嫌な気分になる反面、クラスの嫌な人をやっつけてもらいたいという半々の気持なりました。どちらにしてもかかわらないほうが無難という拓の気持がよくわかりました。
真中さんはヒーローこと日色拓のとなりの家に引っ越してきたかわいい子です。でも思ったことは何でも口に出していろんな人とトラブルになってしまうので拓は疲れてしまいます。
たしかに思い出すと真中さんみたいにどうでも良いことやそんなに悪くないことでも先生に言ったり責めたりするような子はいたと思います。良くないことをしているから責められたりするのですが、悪いことをして結局あとから後悔するのはその人自身なのでわざわざつげグチみたいなことしなくてもいいような気がします。そういう風な人がもし自分の考えを押し付けたくてやっていても正しいことだとしたら何もいえなくなります。

【承】
この本できっと言いたいことは、悪いことを指摘する気付いて直してもらうには力づくでもダメだし、見て見ぬフリも両方ダメだということなのだと思いました。悪いことの基準や正しいことの基準は小学生なら「友達と仲良くしましょう」「下級生には親切にしましょう」ということで「これをしてはダメです」というきちんとした決まりはありません。だから自分でまわりの人に自分が何をしたら迷惑になるのか?考えながら行動する時期なのかもしれないと気が付きました。
たしかにこの本のキャラクターに出てくる、本馬君や嵐君、仙道さんみたいな個性の強い人はいます。逆に拓みたいになるべく失敗しないようにしゃしゃり出ない人がいるのは「そういう考えの人もいるのか」と発見した思いでした。個性の強い人とはたしかに付き合い方がむずかしいし、嫌なこと言われたりやられたりしたらこわいです。
でもどんな人でも守らなきゃいけないことは人が嫌がることをしてはいけないということなのでしょう。ただ人が嫌がることや悪いことの基準すらたぶんみんなに共通するはっきりした条件がないのは大人になっても同じ世の中なのかもしれません。

真中さんが言っていることはたしかに正しいのですが、とてもキツく感じますしいつもケンカ腰で悪いことを正して反省させようという上から目線の人に見え、逆に感じが悪い人に思えます。誰かが指摘しないと悪いことをした人は悪いことをし続けるのかもしれませんが、いつも戦う姿勢でいるので真中さんには友達はできないし正しいのに孤独です。そうなるのはきつい言い回しだけが理由ではなく真中さんの正しさや悪いことの基準が真中さんだけが思う条件だからだと思います。
真中さん的にもお母さんとの約束で「正しい目で見て」という正しさがナニなのか?わかっていなかったんじゃないかなぁと思います。

【転】
拓は小学生なのにめんどうなことに首を突っ込まなかったり、見て見ぬフリをする人ですが「草食動物並みの危機察知能力」は静かに相手の気持を察知することもできる能力もあるのだなと思いました。拓は積極的に誰かを正そうと思う人じゃないけど、すごく人をよく観察しているので人の特徴をよく捉えることができる人です。よく見てよく考えるから真中さんの事情や行動の理由に「そうじゃなかったんじゃない?」とおだやかに指摘することができたのだと思います。
これは真中さんとは真逆の行動で、相手の考えをとりあえず受け入れて信用してもらって、相手の手助けをしたりして攻撃しない人だとわかってもらっているから拓の言っていることが通じたのだと思います。拓のこのやり方は真中さんのストレートなやり方よりもすごく時間がかかるし大変です。でも難しい人でもそのように接したらジワジワと言いたいことをわかってもらえる方法なのだなと思いました。むずかしいと思います。

【結】
世の中はいろんな考え方の人がいます。自分の考え方や行動が正しいかどうかの判断って世の中の人と比べてみないとわからないものです。自分だけの価値観だけで生きていくとその考え方は強くなるのかもしれませんが、まちがっていたり広い目でものをとらえないときっと生きづらくなるのだと思いました。片目をつぶってものを見るというのは見て見ぬフリをするということではなく、そういう考え方もあるのだなと一たん脇に置くことなのかもしれないと思いました。何か変えたかったらそこから作戦を始めるのが成功する方法なのだと思いました。


あくまでも感想文の例文ですのでこれがオススメなわけではありません。

いちど人が書いた感想文を読んでみると「どんな内容なのだろう?」と興味がわくかもしれません。

主人公の真中さんの性格にすこしイラッとしますが、他の課題図書と比べてみるのに参考にしてみてくださいね

【起承転結】などで感想をまとめてみると書きやすいでしょう。マネッコはだめですよ~

ドラクエ

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中日春秋 7/31

作家のねじめ正一さんが子どものとき、家にはまだテレビがなかったそうだ。団塊の世代の子ども時代には特別なことではないだろう。

父親に泣いてせがんだが、買ってくれない。仕方なく自分で製造することにした。古い茶ダンスの戸をはずし、おばあちゃんに白いカーテンを付けてもらい、ボール紙を丸く切り抜いたチャンネルを貼る。そしてこう言い聞かせる。「これはテレビだ! これはテレビだ! これはテレビだ!」

「これはドラクエだ! これはドラクエだ! これはドラクエだ!」。そう自分に言い聞かせる子どもがいるかもしれぬ。発売された人気のゲームソフト「ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて」。発売初日に家電店で行列ができたそうだが、この手の話題で気になるのは手に入れられぬ子のことか。

プレイステーション4向けが九千六百九十八円、3DS向けが六千四百五十八円か。これでゲーム機本体も含めれば…と余計な心配をする。

子どもの「みんな持っている」と親の「ウチはウチ、ヨソはヨソ」。いつの時代もこの攻防戦か。短波国際放送が聴ける「スカイセンサー」がかなわなかった身だが、子どもに味方はせぬ。親には買わぬ理由もあれば事情もある。

大人になればきっと分かる。それにねじめさんの話といい、手に入らなかった物の記憶はなんだか濃い。慰めにはならないか。

…………………………

ねじめ正一は言われた、「詩人、作家、タレント、民芸店主と4つの顔を持つ異彩」。

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(←書影は平成1年/1989年2月・新潮社刊 ねじめ正一・著『高円寺純情商店街』)

 とにかく、ねじめ正一さんはテレビを観るのが大好きだったらしいです。テレビへの情熱(?)を語ったエッセイが何本もあります。しかも、ご本人も「でたがりの目立ちたがり屋だ」と認めるぐらい、メディアに顔をさらすことに積極的でした。

 「有名になりたい!」というのは、詩人ねじめ正一の持ちネタのひとつだったわけですが、昔から有名人になることに憧れていたという、詩を書きはじめる以前のエピソードを、2つ挙げておきます。

 高校に進学して、でも野球部に入れないとなったとき、まず歌手になりたいと思ったそうです。

「野球部に入って甲子園にいく夢が途絶えてしまったら、今度は歌手になりたくなったのだ(この軽薄さ)。

目立ちたがり屋の血が疼いてきて、ふつうの高校生のようにはいかなかったのだ。当時、日本テレビで『ホイホイミュージックスクール』という人気番組があった。(引用者中略)私はこの『ホイホイミュージックスクール』に出場したいがために日本テレビにある予選会場に張り切って出かけたものの、「カーン」と鐘ひとつだった。」(平成6年/1994年6月・マガジンハウス刊 ねじめ正一・著『純情ねじり鉢巻』所収「アズナブールのセクシーさ」より)

 歌の才能はない、と宣告されたので(「ので」かどうかは不明ですけど)、次に志願したのが、コメディアン。

「高校二年になったころ、日劇ミュージックホールで観たトリオ・ザ・パンチの内藤陳が、私のコメディアン志願を決定的にした。帰りがけに日劇ミュージックホールの事務所を訪ねコメディアンになりたいと頼んでみたもののいまは雑用係しかないと断られたこともあったが、コメディアンになりたくてなりたくて、どうしたらなれるかということばかり考えていた。(引用者中略)当時「お笑いスター誕生」のような番組があれば、ゼッタイ応募していたし、予選位は勝ち残れたのではないかと思っている。」(昭和59年/1984年11月・リブロポート刊 ねじめ正一・著『ねじりの歯ぎしり』所収「あとがき」より)

 このあと、しばらくたって詩を書きはじめ、32歳のときに『ふ』でH氏賞受賞。よーしここが本拠とばかりに、「有名になりたい詩人のオレ」を売りに、芸やパフォーマンスで暴れまくることになって、「変わった詩人」枠でメキメキと名を挙げたことは、ご存じのとおりです。

 1980年代のねじめさんは、ほんとうに精力的で、どうやったら詩で稼げるか、本気で考えていたフシがあります。昭和60年/1985年には、FM東京の深夜番組「真夜中のサウンド・レター」のパーソナリティーに抜擢されたのを筆頭に、テレビにも出る、週刊誌のルポは書く、絵本もやれば、カルチャースクールの講師も、と名を売りました。「詩人」という芸名でたけし軍団に入ってみようか、などと言っていたのもこの頃です。ねじめさん37歳前後。

 なんか過激でおもしろい人がいるぞ、ネクラな詩壇でひときわ「暴力性」を売りにピーピー騒いでいるね、ということで、めでたく注目を集めます。ああよかった、これでねじめさんも満足ですよね。と思われたのに、そうそう一筋縄ではいかないのが心の綾、ほんとうに自分の好きな世界はそっちじゃないんですよ、などと、ねじめさん自身が今さらのように手のひらをひるがえしちゃうのです。

 ね。この節操のなさが、ねじめさんの魅力、なのかもしれません(……って、よくはわかりません)。

「僕は、ほんとうはしみじみほのぼのの世界が好きなのに、詩に関してはそういうのいけないって思って書いてきたんです。ずーっと人情とかをねじ伏せてきたから、小説を書けるならきっちり出したかった。で、3年かかって出来上がったのが『高円寺純情商店街』なんですね。」(『週刊宝石』平成1年/1989年8月24・31日合併号「人物ウイークリー・データ 少年時代を描いた『高円寺純情商店街』で直木賞を受賞! ねじめ正一」より)

 過激詩人から、しみじみほのぼの小説家への、方向転換です。

 ねじめさんも、30代後半から40歳に差しかかるお年ごろ。いつまでも、サングラスかけて、まわりと違うことやって笑われる詩人、そういう役まわりを演じている場合じゃない、と感じたっておかしくないと思います。

 別のところでは「そういう自分に飽きてきた」と表現したりしました。たとえば、「茶色い小説家宣言」のなかでは、名前の「ねじめ」に、「クネクネ」「ねじくれた」印象があるととらえ、一方の「正一」にあるのは「律儀」なイメージ。詩人として、ずっと「ねじめしさ」を追究していった結果、過激で過剰なコトバにのめり込んでいったのだ、と分析したうえで、こう続けます。

「そんな自分に飽きてきたのが三年ほど前である。もっと過激に、もっと過剰にと鍛えてきたコトバの筋肉が妙に重苦しくなってきた。「正一」筋はいつのまにか細く、頼りなく衰弱して、「ねじめ」筋だけが発達し、自分が不自由になったような気がした。

(引用者中略)

そこで書き始めたのが小説である。『高円寺純情商店街』に収められた私の小説を読んだ人から、「これがあのねじめ正一の書いた作品か」「まるで別人が書いたみたいだ」という感想がよく聞こえてくるが、私にしてみれば久しぶりに「正一」筋を目いっぱい使って書いたのだからそれも当然、ただし八年間鍛えに鍛えた「ねじめ」筋がおとなしくしているわけもなく、文章のところどころでしっかり自己主張しているのは無理もない。」(平成3年/1991年12月・PHP研究所刊 ねじめ正一・著『今日もトットと陽はのぼる』所収「茶色い小説家宣言」より ―『小説新潮』平成1年/1989年9月号)

 うーん。「正一」筋でも、しみじみほのぼの、でもいいんですけど。しかし『高円寺純情商店街』みたいな、あまり面白くもなく際立ってもいない小説に受賞させてしまう直木賞の、地味な文芸モノに甘いところ、何とかなりませんかねえ。とボヤきたくなるでしょ、正直なところ。

           ○

 長く詩人をやってきて直木賞を受賞、というのは、そうとう稀有です。それだけでも特異です。

 ところが、ねじめさんの場合、「タレントが受賞した」と言っていいほどに、ある程度「有名人」の格もありました。ここが、稀有ななかでもさらに異様だった点なんですよね。

 メディアにバンバン出るようなことは、すでにひととおり経験済みです。なので、こんな受賞記事が書かれたくらいです。

「ねじめ正一 直木賞作家、詩人、タレント、民芸品店を経営する41歳。」「4つの顔を持つ異彩詩人」

「詩人、作家、タレント、民芸店主と4つの顔で、まさしくフル回転だ。」(『週刊宝石』平成1年/1989年8月17日号「Portrait of A Literary MAN」より)

 肩書きに「タレント」が入っています。

 もちろん、直木賞をとったとなれば、そこに輪がかかります。本も多少は売れるでしょうが、やっぱり「直木賞」の看板というのは、他の方面で、客が呼べる存在です。ねじめさんがさんざん触れ回っていた「有名人」状態が、いっそう現実のものになった、と言えると思います。

 たとえば、ずーっと会いたくて会いたくて仕方がなかったビートたけしさん……直木賞候補のときに『TVタックル』の出演オファーを受けながら、けっきょくドタキャンを喰らい、対面が叶わなかったたけしさんにも、直木賞を受賞したら、きちんとテレビ番組に呼ばれて念願を果たすことになります。

 しかも、まもなく、TBS『たけしの頭の良くなるテレビ』にレギュラー出演まで決定。いっときは、たけしも直木賞を欲しいからねじめがキャスティングされているんだ、などといったネタが飛び交い、直木賞周辺を盛り上げてくれました(←そんなネタで喜ぶのは、ワタクシぐらいか……)。

 だけど、ねじめさんはすでに、「ワーワーと前に出る過激詩人」である自分に飽きていたんですよね、このころには。直木賞もとったわけだし、もう「有名になりたい有名になりたい」と、ことさらイキがって触れまわる必要もなくなった……のかもしれません。

 サングラスをやめて素メガネにし、今度は「純情」路線だと、そちらが強調されて、受賞から一年たったころには、しばらくテレビから離れて小説に集中しますよ宣言。

「幼少時より、ずっと芸人に憧れ、いかに話相手を笑わせるかに腐心していたという、ねじめ正一。そんな彼は、つい最近、芸人廃業(!?)宣言をした。

「ビートたけしさんに出会ったことが大きいよね。だって、おもしろさが全然違うんだから。(引用者中略)」

秋以降は、しばらくテレビから離れ、新作の小説に集中する。」

(引用者中略)

「昔のような暴力的な詩は、いまは書けないなあ。体力がいるんだよね。暴れる言葉を必死で抑えつけてるんだから。」」(『宝石』平成2年/1990年9月号「素顔で登場 ねじめ正一 芸人廃業宣言!?ぼく、作家でいます」より)

 80年代は、「詩人の芸能化」とかを唱えて、イケイケ(のふり)でした。首尾よく、詩人のなかでは有名なところまで来て、直木賞受賞。これで一気にタレント性が開花するぞ。と見せかけて、もはやねじめさんの目には、小説を書いていく未来があったようです。徐々に(?)タレント業もフェードアウトしていきます。

 あそこで直木賞をとっていなかったら、どうなっていたんでしょうか。……考えたってしょうがありませんが、でも、しみじみほのぼのな小説、これからも書いていっていいんだよ、と肩をたたいてくれるような存在(=直木賞)があって、ねじめさんにとってはよかったことでしょう。じゅうぶん有名にもなれたし。

またやーっ

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中日春秋 7/30

打ち上げ花火の三尺玉は直径約九十センチ。約六百メートルの高さまで上がり、大輪は九百メートルにまで広がるという。

井上ひさしさんの『京伝店の煙草(たばこ)入れ』に、現在でも大物の三尺玉の打ち上げに挑む江戸の「鍵屋」の職人が登場する。「暗い夜を真っ昼間にしてみせる。それが出来たら死んでもいい」

職人の三尺玉には暗い世間をあっと言わせ、楽しませたいという願いや職人の意地が詰まっていたが、この「飛翔(ひしょう)体」の中身は身勝手な野望と、脅して交渉を有利にしたいという曲がった計算でぎっしりである。隅田川の花火大会の前夜というのも何となく気分の悪い、北朝鮮が発射した弾道ミサイルである。平和あっての花火である。

米国防総省は大陸間弾道ミサイル(ICBM)と断定した。四日に続いて今年十一回目の発射。花火の掛け声といえば、「玉屋ーっ」だが、世界は「弾やーっ」「またやーっ」と嘆くしかないのか。

約四十五分間と前回よりも長く飛んでいる。高角度のロフテッド軌道ではなく通常高度で発射した場合、米国中西部、東部に届く射程一万キロ超に達した可能性がある。いよいよ弾の届く銃を突きつけられる米国も黙ってはいまい。緊張が一層高まる。

<玉屋が取り持つ縁かいな>。端唄の文句じゃないけれど、花火見物で深まる恋路があってもミサイル脅迫に将来も未来もないことに、あの国はなぜ気づかぬ。

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干したから (課題図書 中学年)

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干したから… (ふしぎびっくり写真えほん)

森枝 卓士 フレーベル館


●あらすじ紹介

普段の食卓にも給食に出るもの中でにも干した食べ物がたくさんあります。
「どうして干すの?」「干したらどうなるの?」「なんで干そうと思ったの?」
人間の食文化について紹介があります。

巻末にはクイズのようなページがあり「干したもの」を探すページと
「干し野菜」の作り方を紹介しているページがあります。


●読書感想文に書くなら

普段食べているお米も干したものと考えると干すのが当たり前の多いこと。「食」について見直したこと。
生活の知恵について知ったこと。学んだこと。を読書感想文として書いてもいいですね。

実際に夏休みに「干し野菜」を作ってみた自由研究とともに読書感想文にしても面白いですね。

また世界中の「干したもの」の紹介もありますので、食文化について知ったことという視点でも書けますね。

冷蔵庫のない時代に人間が工夫して食料を保存していたことも併せて感想にかけるとポイントになるかもしれません。

…………………………

こんな人におすすめ
・理科が好き
・料理、家庭科が好き
・自由研究と連動させたい


~簡単あらすじ~

ページ数33ページでカラー写真つきで絵本みたいなものです。読むのは読書の苦手な子でも簡単なので【内容情報】そのままです。ですが、読んだだけでは感想文を書くのが難しいのがこの本なのです。
つまりこの本の目的は実際にお子さんに干物を作らせて実験させるのが目的の本です。

夏休み期間中、絵日記のごとく干物の観察ができる子、それがどのような様子で食べたらどうだったかを感想文にさせるのが目的です。プラスして自由研究も兼ねさせるならば「世界各国の乾物一覧」とか「保存食の種類一覧とその理由」など広げる事もできます。つまり感想文というより本を読んで実践→結果を書く実験レポートに取り組む感じです。

調べものや実験に取り組める子に向いている本という事になります。
 


【干したから…】読書感想文の書き方と例文

【干したから…】の感想文を書くには実際に乾物を作ったり、食べたり、調べたりした体験を書くのがコツになります。


・理科が好き
・乾物を作ってその工程と結果を書いていく
「理科が好きなので干し物を作る実験をしてみました。」

・応用編その1~種は乾燥しているのに生きているのはナゼ?
「この本を読んでみて、不思議に思ったのは種は水に戻すと生き返るのに食べ物だと元に戻らないということです。」
「休眠?それとも乾燥死?種子にも寿命がある」

・応用編その2~蚊は乾燥しているのに生き返る不思議
「この本を読んで、思い出したのは蚊は乾燥していても水がかかると生き返ることです。蚊は乾燥していても水をかけると生き返るのはなぜか調べてみました」
宇宙空間でも“死なない”生物 乾燥状態から水で蘇生

応用編は食品からテーマが外れましたので「乾燥しても復活する生物もいる」と理科的に興味を持った事をアピールするのに良いでしょう
  

・家庭科が好き
・「夏休みの間にどれだけ干した物を食べたか調べてみました」
夏は簡単に済ませられる麺の季節、ソーメンやソバなどの作り方を調べるのもいいでしょう
 
・干した物で料理を作ってみました
・うちで食べる干した物の種類と保存方法と賞味期限を調べてみました
・干した物を水でもどして生の物と、味・色・重さ・臭いなど比べてみました
など、実際に台所に立って作業しましたと感想文に書くのがポイントです

・自由研究と連動させたい
・世界の干した食べ物にはどんなものがあるのか自由研究でまとめてみました
・干す以外でくさりにくくする方法(かんづめ、冷凍、真空パック)と干した物との違いを調べてみました
・干したからを読んで興味がわいたので人間を干したらミイラになる作り方を調べてみました


まとめ

「干したから・・・」の読書感想文で書く事は
・ひものってどんなものかの説明
・干物で実験(干物を作ったり、料理をしたりする
・ひもの魅力のいいところのまとめ
を書くと良いでしょう。そして乾燥した食品から「他に何に興味を持ったか?」「食べ物以外(種、蚊、ミイラなど)の乾燥したものの不思議」など興味の範囲が広がりましたなどを書くと更に好印象をもたれる事でしょう。

耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ (課題図書 中学年)

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耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

ナンシー チャーニン 光村教育図書


●あらすじ紹介

1890年代のアメリカの大リーグでのお話。

耳の障害を持つメジャーリーガー「 ウィリアム・ホイ」の伝記絵本です。

野球が大好きだった少年が、メジャーリーガーになったお話ですが、耳が聞こえないため審判の判定を聞くことが出来ません。その為にできたのが野球の審判のジェスチャー「ストライク」や「セーフ」のサインです。

観客の人たちもジェスターが出来たことにより一緒に野球を楽しめるようになりました。


●読書感想文に書くなら

この本を読書感想文の本に選らぶならもちろん野球少年。野球だけでなくサッカーやバスケなどのスポーツをやっている小学生におすすめします。

聴覚障害がありながらメジャーリーガーになったことから壁を乗り越える強さ。
壁にぶち当たったとき、どうやって乗り越えようか考える。そんな視点でも小学生に読んで欲しいなと思います。

絵本であり32ページと短めの作品のため、読書感想文として書くには本のあらすじ以外にも自分の気持ちを書く必要があります。

もし自分にハンデがあったら、どうするか?どうしたいと思うか?
出来ないことがあった時、どうするか?
いろんな視点で想像して書いていけますね。

…………………………

こんな人におすすめ
・野球が好きな子、スポーツをしている子
・根性がない子
・病気のある子、体が弱い子

~簡単あらすじ~
ウィリアム・ホイは野球が大好きな耳の聞こえない男の子です。
野球の練習をいっしょうけんめいにしますが、お父さんからは「どうせつづかない」と言われたり選手になるテストを受けてうまくいっても「背が低い」と合格しません。それでもウィリアムはろう学校も家の手伝いも野球の練習もがんばります。

ろう学校卒業後、靴屋で働き始めたある日、店さきの野原でやっている野球をながめていると、ボールが飛んできたので投げ返しました。すると野球をしていた人から「いっしょにやらないか?」と誘われたウィリアムは投げるのも打つのもうまいのでみんなおどろきました。
ノートに名前を書いて自己紹介したウィリアムはチームに入らないかと誘われました。ところが、チームマネージャーからは耳が聞こえないウィリアムに「給料は一人前ってわけには行かない」といわれたのでそこはやめる事にしました。

ウィリアムはほかのチームに入りましたが、メンバーから悪口を言われたり、打席に立ったときに三振に気がつかずにいたことで観客もふくめみんなに笑われて傷つきました。
ウィリアムはポケットの中のお母さんからの手紙を読んで「ジェスチャーで審判してもらえば良い」とアイデアがうかび、イラストを書いて渡しました。審判も「これはいい」ということでジェスチャーで審判するようになりました。
メジャーリーガーになったウィリアムはとても活躍し、チームメイトとの野球の作戦もサインでやることを提案しました。
観客も場内アナウンスがない時代だったので、審判のジェスチャーにとてもよろこびました。
ウィリアムはとても活躍しスター選手になりました。つらくても泣かなかったウィリアムですが観客みんなが立ち上がって手を振ってくれたことに感激して泣きました。

~オススメポイント~
野球の好きな子やスポーツをしている子にはとくにおすすめです。
耳の障害のある人とのコミュニケーションが取りにくい時代、ウィリアムは野球が大好きで選手になりたいけど「背が低い」とか耳が聞こえないから「給料は半分」と野球の実力では判断してもらえません。やっと選手になれても障害の為にうまくいかないことも。ウィリアムがえらいのは、それでも野球をあきらめず、できる方法を探した事、あきらめなかった事です。
人生で人は自分のコンプレックスや悩み・、壁を乗り越えなければならない時があります。
障害という一生付きまとう問題をものともせず「野球が好き」という気持のあるウィリアムは立ち止まる人ではありませんでした。根本的に前向きな人なのだと思いますが、感想文では「障害に負けず努力したら、世界を作り変える事もできる」というような感想文が良いのだと思います。


『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』読書感想文の書き出し例文

・野球が好きな子、スポーツをしている子
ボクは勉強より運動が好きで、特に今は野球をいっしょうけんめいやっています。レギュラーになるために頑張っています。なので昔のアメリカのメジャーリーガーのお話なのでこの本を選びました。それにウィリアム・ホイは耳が聞こえない人なのにどうやって野球選手になれたのだろうと不思議に思いました。

・根性がない子
何かをいっしょうけんめいするのはとても大変です。勉強や運動もなかなかできない事があると、イヤになるし悲しくなるので続けるのが苦手です。でもこの本のウィリアム・ホイは野球は上手だけど、なかなか選手になれないのにあきらめないでメジャーリーガーなった人です。どうしたらあきらめないでいられたのかなと思ってこの本を選びました。

・病気のある子、体が弱い子
ウィリアム・ホイは耳の不自由な人ですが、健康で野球が上手なメジャーリーガーです。ウィリアムは耳のせいでなかなか野球選手にもなれなかったけど努力してみんなに応戦される選手になりました。病気があると具合が悪い日や遊びに行けなかったりできない事がいろいろあるのですが、どうしたら病気があっても夢をかなえることができるのか知りたくてこの本を選びました。
 

まとめ
 
才能があれば努力・根性・あきらめない心は報われる

空にむかってともだち宣言 (課題図書 中学年)

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空にむかってともだち宣言

茂木 ちあき 国土社

●あらすじ紹介

ミャンマーから転校してきたナーミン。同じクラスのあいりはすぐに仲良くなりますが
給食の時にある事件がおきます。

その事をきっかけに、ミャンマーの文化・食べ物・挨拶についてを知ります。

途中ナーミンは男子からの嫌がらせにあいますが
日本に暮らす難民の事も学んでいくこと。日本に来ることになった辛い経験を知ることでクラス全体の雰囲気が変わっていきます。


●読書感想文に書くなら

日本にも近いアジアのミャンマーについて、難民について考えされる内容になっています。

『友情』もテーマになっています。課題図書の中には「わたし、ナーミンと一生のともだちになるよ。ナーミンが国に帰れる日が来ても。」
とありこの言葉は「空に向かってともだち宣言」という本のタイトルにもつながっています。
読書感想文に書くなら、課題図書を読んで「友情」について考えたこと「宣言」をした気持ちなどに注目してもいいですね。

ミャンマーだけでなく、外国の情勢について。自分で調べたこと感じたことを対比を用いても書けますね。
小学生中学年が、読書感想文として書くのに文章量としても内容としても一番書きやすいのではないでしょうか。

2016年発行の本ですので、課題図書の中でも読みやすいですし課題図書ではないとなかなか選ばない本かもしれませんが自分の知らない世界や環境が沢山あるんだということを知る良い機会になると思います。

…………………………

【内容情報】

ミャンマーから転校生がやってきた。あいりはすぐにうちとけてなかよくなるが、給食のときにちょっとした事件が起きて…。それをきっかけに、クラスみんなで「アジアのご近所さん」ミャンマーのことや、日本にくらす難民についても学び始める。


こんな人におすすめ

・小学校4年生(あいりは4年生)
・クラスに外国人がいる
・世界のいろんな国の事情や文化に興味がある
・イジメや差別について興味がある
・仲間はずれの人とどうやったら仲良くなれるか
・ダンスが好きな子

軽くいじめっ子も出てきますが、担任の先生が良い人なので上手にみんなの仲をとりもってくれます。なじみのないミャンマーという国ですが、どんな国の人とでも心を開けば親友になれると思えるお話。「こんな人におすすめ」に当たる人にはすごくむずかしいという本ではありません。


【空にむかってともだち宣言】あらすじ

~簡単あらすじ~

ミャンマーから隣の部屋に越してきたナーミン一家。となりの住むあいりはなかよくなりますが、ナーミンのお父さんが政治犯として警察に目をつけられ暴力をふるわれ日本に逃げてきた難民という事を知ります。同級生はからかいますが世界中にそのような人がたくさんいることをクラスで習います。そしてミャンマーフェスティバルでナーミンのおかあさんが踊ったバガンダンスをクラスの学習発表会でやることとなり大成功しみんなも喜びます。ナーミンとの一生友達でいることをちかうのでした。

各章のあらすじ

118ページの本ですが、どうしても「あらすじ」がないと内容がつかめない人のために、各章ごとのあらすじをまとめてみました。細かい内容は、本をしっかりよむことで初めて理解できるものです、ぜひ本を手に取り読んでみてください。

1アジアの仲間

夏休みが終わりに近づいた日曜日。あいりがお母さんと2人で住むアパートの隣に急な事情でミャンマー人の5人家族が引っ越してきます。
お母さんの友達ゴンさんにたのまれて色々お手伝いやお世話をすることになりました。顔つきも似てるし、髪も黒いけど少し色黒の人たち。でも引越し荷物も少なくて、日本語もあまり話せません。世界の国や国連が作っている地図で見ると日本とミャンマーは遠く感じません。ですがやっぱり外国人で言葉が通じないので、あいりと同級生になる女の子ナーミンのお世話をゴンさんからたのまれることになりました。

2二学期に向かって

家の物も文房具も何も持っていないのでみんなで買い物に行きます。ミャンマーのショッピングセンターには沢山ものがないのでビックリするナーミン。夏休み中はナーミンと双子の弟ヘインとルーインと一緒に留守番しながら日本語の勉強をしたりナーミンにミャンマーのご飯を作ってもらったりします。ナーミンは図書館が気に入りますが、ミャンマーの写真集を見て「おかあさんが見たらさみしくなります」と借りて行こうとしません。でもナーミンはどんどん言葉やお金の数え方をおぼえて行きます。

3あいりにまかせた!

二学期になりナーミンたちの初登校日、学校にミャンマーの民族衣装のロンジーを着て行きます。
ナーミンも挨拶を上手にできたのですがまだ自信が無い様子。クラス委員を決める事になり、人気者だけど思いつきでものをいう航平がナーミンをすいせんします。航平にくっついている勇太と大樹もはやし立てます。
最初は助け船をだした担任のゆう子先生も「あいりと二人でやってみたら?」と二人はクラス委員をすることになりました。
ある日の給食の時間、手でご飯を食べる習慣のあるミャンマーでは使わないお箸の給食が出ました。弟達を心配したナーミンとあいりは給食が始まる前にトイレに行くと教室を抜け出します。弟達は大丈夫だったのですが、教室に戻ると2人の給食がありません。
「日本の食べ物あわないんじゃないかとおもってさ」と航平「難民の子供は一日一食」「難民だからナーミンなんじゃないの」と勇太もイジワルを言います。
あいりは怒りがおさまらず勇太のいすをけとばして給食ごとひっくり返ってしまいます。ナーミンを見ると涙を見せたことなどなかったのに大つぶの涙を流していました。
ゆう子先生はきびしく勇太をなだめて、教室の中はどんよりした空気になってしまいました。

4難民地図ってなに?

ゆう子先生は5時間目の国語の授業を世界の国々の勉強に変えることにしました。世界難民地図という難民がたくさんいる国の地図を広げて、世界にはいろいろな理由で自分の国にいられなくなってよその国にひなんする人がたくさんいることを教えてくれました。そして特別ゲストにゴンさんが登場して難民の人の手助けをしている人だと自己紹介します。ナーミンのお父さんは新聞記者でしたがある時書いた記事が国の政治に反対していると警察に捕まり、きびしい取り調べや暴力を受けて、仕事にもいけなくなり、今度は命がないとおどされたり、おかあさんもあとをつけられたり、ナーミンも学校に行けなくなった事情があったのでした。
ゴンさんはナーミンに「一番悲しかったこと」を話すように言うと、ナーミンはお父さんが傷だらけになって歯も三本折られ、耳も片方聞こえなくなって帰ってきたこと。日本にいるミャンマー人を頼って来たこと、そしていつかはミャンマーにもどりたいこと。でもミャンマーにいるしんせきが警察につかまらないか心配していることを話しました。

5ミランガラバーの日曜日

秋晴れの日曜日に「ミャンマー・フェスティバル」にみんなで行くことになりました。ゴンさんのオンボロ自動車を見てナーミンとお母さんはミャンマーでは日本の中古車は人気だけど持っている人は少ないしバイクやゾウに乗ることを教えてくれました。会場ではみんな同じようにロージンをまいていて、日本人と顔立ちも似ているのでどっちの国の人かわからないし、みんなしんせきのようでした。ですが同じミャンマー人でも留学や仕事で来ている人もいて、ナーミンのお母さんは「早くわたしたちが帰れる国になるようがんばってください」と伝えていました。
あいりはミャンマー語の挨拶を覚えたり、ミャンマーのポシェットを買ったり、料理を食べたり楽しんでいると、舞台ではナーミンのおかあさんがバガダンズというダンスをみんなで踊りだしました。おかあさんはダンサーだったのです。ダンスの後、踊りにあいりがうっとりしていると日本の子どもたちとなかよくなれるよう、協力してくれた「なかよし大使」の称号をあいりが受けることになり、ナーミンとの友情をさいかくにんしたのでした。

6発表会はバガンダンス

次の日にゆう子先生に呼ばれたあいりとナーミンは学習発表会で良いアイデアがないか聞かれます。あいりは昨日見たバガンダンスがきれいでナーミンのおかあさんがじょうずなこと。子どもでも踊れることを話してみんなにていあんする事にしました。教室ではバカンダンスの音楽をかけてナーミンとおかあさんに踊ってみてもらいました。するとみんなもよろこび発表会は「バガンダンスとミャンマーの子どもたち」に決まりました。衣装はそれぞれがもちよった布でロンジーにして一ヶ月間調べ学習やナーミンとお母さんゆう子先生のしどうでダンスの練習がおこなわれました。発表の日バガンダンスは大成功に終り、あいりはナーミンとハグをしてナーミンと一生の友達になるとちかうのでした。


【空にむかってともだち宣言】読書感想文の書き出し・例文

こちらでは「こんな人にオススメ」のテーマにそった書き出し例文をご紹介します。

・小学校4年生(あいりは4年生)
4年生って小学生の中ではちょうど折り返し地点です。4年生になるまで何回かクラス替えをしていろんな友達ができましたが(僕・私)には外国人の友達が(います・いません)・・・・

・クラスに外国人がいる
(僕・私)の(クラス・学年)には外国人の同級生がいます。その子は○○人でその子の国のことを聞いたことが(あります・ありません)・・・・

・世界のいろんな国の事情や文化に興味がある
この本はミャンマーの文化が少し分かる本です。(僕・私)はミャンマーの事は知りませんでしたが少し日本人に似ているけど似ていない部分もたくさんある「しんせきみたい」という言葉にびっくりしました。

・イジメや差別について
人ってよく知らないのに聞いた評判を悪く受け止めてイジメをはじめる事もあるのだなと思いました。

・仲間はずれの人とどうやったら仲良くなれるか
世の中にはみんな密かに持っている得意なことがあるのだな、聞いて見なければわからないのに、よく知らないで仲間はずれにするなんてダメだと思いました。

・ダンスが好きな子
(僕・私)はダンスが大好きです。このお話はバガンダンスというミャンマーの伝統的なダンスを通してクラスが団結して、あいりとナーミンの一生の友情が約束されるお話です。
 

【空にむかってともだち宣言】読書感想文・例文(1274文字)

読書感想文の条件の一つに文字数があります。小学校中学年の部(3、4年生)では、本文字数1,200字以内が条件ですが、以下は、大人目線で、1274文字で書き上げたものです。文字数がややオーバーしています。また、使っている漢字も小学校では習わない漢字も混じっていますが、参考にしていただければ幸いです。
 

「空にむかってともだち宣言」を読んで

ミャンマーという国はあまりよく知らない国ですが、この本を読んでみて暮らしにくいこわい国なのかな?と思いました。それはなぜならあいりと友達になったナーミン家族は難民として日本に何も持たずに逃げてきた人たちだからです。

ナーミンの家族はお父さんが新聞記者で書いた記事を警察からとりしまられ、暴力を振るわれたりするので日本に逃げてきました。世界にはそういう人やいろいろな事情で自分の国にいられなくなる人がそんなにたくさんいるなんて考えたことがありませんでした。なぜなら日本ではインターネットで子どもでも好きなことや悪いことを書いてもあまり怒られないからです。
そんなこわい国なのにナーミンもナーミンのお母さんも「ミャンマーにいつか帰りたい」と言います。日本の方が良い国なのだからずっと日本にいればいいのにと思いましたが帰りたい理由がたくさんある気持もわかる気がします。きっと自分の国の文化が好きだしそういう風に暮らすのが普通だからなのだと思います。

ミャンマーは手でご飯を食べること、ロンジーという不思議な民族衣装やバガンダンスという踊りなどの文化は日本にはありません。手でご飯を食べるのはなんだか気持悪い気がしますが、外国の人からみたらはしでご飯を食べるのはもしかしたら変に見えるのかな?と不思議に思えました。きっとミャンマーの人も手でごはんを食べることを変だといわれたら不思議な気分がするのかもしれません。日本も外国の人も自分の国で普通にしてきたことをへんだと言われたら悲しいし、ナーミンのようにまわりはぜんぶ日本人だらけだったらやっぱり学校にいてもビクビクしてしまうのかもしれません。だから少しちがっていたりする人にはわかってあげようと思う人がとても大切なのだと思いました。

それにミャンマーは先に日本の事を受け入れてくれていると知りました。百均のものがミャンマーで作られていたことや日本の中古車がミャンマーで使われていたということです。本の中にはしんせきみたいというセリフが出てきましたが、知らないところでしんせき付き合いみたいなことはしていたり、日本の中古車を良い車だと思ってもらえるのはとても嬉しく思いました。だったらミャンマーのへんなところよりおもしろいところを見つけていくほうがかんたんだし、なかよくなる良い方法だと思いました。

きっとミャンマーの人は日本人にはわからなくても大切な文化があるのだなと気が付きました。ミャンマーだけじゃなくきっと世界にはいろんな国があるのだろうなと思いました。日本より暮らすのにこわい国もあるのかもしれないし、本当に日本に逃げてこなければいけない国の人もいるのかもしれません。もしそういう国の人と会ったらできるかぎり親切にしてあげようと思いました。そして日本のいいところを教えたいし、その人の国の面白いこともおしえてもらいたいし、その人が自分の国に帰っても一生友達でいたら楽しいと思うからです。ちがう文化ってちがうから仲間はずれやいじめてはいけないし、ちがっても良いものもたくさんあるって気が付ける人になりたいです。

くろねこのどん

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くろねこのどん

岡野 かおる子 理論社


●あらすじ紹介

小1のえみちゃんと黒猫のどんが主人公の作品です。
えみちゃんが一人で留守番をしているときに遊びにきたのがくろねこのどん。
一人で遊びにきたり、雨や雪が降ると遊びにきたり、自分の好きなタイミングで来たいときに来るねこ。

4つのくろねこのどんの物語を一冊にまとめた本になっており
自由なねこと小学生の女の子との関係を描いた本になっています。

●読書感想文に書くなら

中学年向きの読書感想文の課題図書としては、全体的に幼めの印象があります。

読書感想文に選ぶなら、自宅で猫や犬を飼っているお子さん。空想の世界が好きな小学生だと書きやすいのかなと思います。作者も長年ねことつきあってきた猫好きの作家さんです。いい

…………………………

『くろねこのどん』は小学校中学年対象の課題図書ですが、内容としては低学年よりの絵本のような抽象的な物語です。そのため読むのは簡単ですが、お子さん自身が感想を持ちにくい、感想文としては書きにくい内容のように思えます。

あらすじとしては
小1のえみちゃんが子猫のくろねこと友達になるのですが、猫の方がえみちゃんよりも成長が早く、成猫になってメス猫と結ばれたであろうと思わせる終り方です。

ですが子供向けですので各章のタイトルにある内容が実は大人から見たら違う意味があるのを感じ取ることができます

【雨の日のどん】
1はじまりは・・・・ →子猫時代
2くろねこのどん→ミルクをねだりにくる子猫
3くろひょうになったどん→遊び盛りの猫
4ねこのさんすう→ねだりかたに知恵がついた猫

【風の日のどん】
1どんとたんぽぽ→のらねこのたくましさ
2くもにのったどん→猫は高いところが好き
3ねことかくれんぼ→ねこは一番良い場所を知っている

【雪の日のどん】
1とりかえっこ→猫は寝てるほうが好き
2モデルになったどん→野良猫の処世術
3どんが二ひき→猫好き同士は友達になれる

【晴れの日のどん】
1ねこのサーカス→猫の身体能力はすごい
2どん、バスにのる→猫は嫌がることをすると怒る
3ひとりがすき?→成猫になると発情期をむかえる
 
など大人から見ると、野良猫の成長日記なのが本書ということになります。

もしお子さんが本書を読書感想文のテーマに選んだ場合、書けなくて困っているようでしたら各章ごとに親御さんがわかりやすく説明してあげると良いかもしれません。この物語からお子さんが物事の考え方を何か学ぶのは難しいように思えます。
動物の成長がテーマですので、現実的には「どのように猫を飼わなければいけないか?」「猫の特性」など話し合い猫への理解を深めるには少し役立つかもしれません。