3年 国語の記事 (1/3)

きつつきの商売


【3年生】 漢字プリント(光村図書対応・夏休み前まで)

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音読指導のデザイン

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学習指導計画
「きつつきの商売」ワークシート(光村図書出版 3年上)
きつつきの商売〔1〕
きつつきの商売〔2〕
きつつきの商売〔3〕
きつつきの商売〔4〕の1
きつつきの商売〔4〕の2

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『きつつきの商売』 

 クラスで音読会をした記憶が残っています。この物語のテーマは「音読」ですから、きっと私以外の方でもたくさん音読をされた、という方が多いのではないのでしょうか。

 小学校3年生の最初に出てくる物語、『きつつきの商売』を紹介します。この物語を思い出そうとするとき、すごく爽やかで、胸に気持ちのよいものが広がるイメージが心に浮かびました。久しぶりに教科書を開いてみましたが、「爽やか」「胸に気持ちのよいものが広がる」というイメージがどのあたりからくるのか、じっくり読んでみようと思います。


こだまのコーン



 きつつきがあるお店を開くところから物語は始まります。お店の名前は「おとや」。おとやとはどんなお店なのでしょうか。きつつきはこんな風に書き足しました。

「できたての音、すてきないい音、お聞かせします。四分音ぷ一こにつき、どれでも百リル」


 「おとや」は、お客さんのリクエストに応えてきつつきが「音」を聞かせるお店でした。音のお店、という設定がとてもしゃれていて、これだけでうっとりしてしまいそうです。

 この物語では、ここからたくさんの音が登場します。その1つ1つがとても味わい深く、そして心地の良い余韻を読み手に伝えてくれるのです。文字を追っているのに、頭の中に音が聞こえてくるような、素敵な描写がいくつも出てきます。クラスで音読会をした、と書きましたが、なるほど、音読をして表現を味わうのにうってつけの題材です。

 物語は2つのパートから構成されます(この2部構成もとてもしゃれているので、あとで種明かしをします)。まずは第1部。最初にやってきたお客さんは茶色い耳を立てた野うさぎでした。野うさぎは「ぶなの音」を四分音符分リクエストします。

 きつつきは木の上にのぼりました。そして、木のみきをくちばしでたたいて音を鳴らします。この場面の表現と余韻は本当に豊かです。

きつつきは、ぶなの木のみきを、くちばしで力いっぱいたたきました。

コーン。

ぶなの木の音が、ぶなの森にこだましました。野うさぎは、きつつきを見上げたまま、だまって聞いていました。きつつきも、うっとり聞いていました。四分音ぷ分よりも、うんと長い時間がすぎてゆきました。


音読の妙味



きつつきの商売2

 きつつきがぶなの木をくちばしでたたいた「コーン」という音。たった3文字ですが、耳の奥に「コーン」という音が聞こえたような、そんな気がしました。音が森にこだまして、それを「だまって」「うっとり」聞くきつつきと野うさぎ。心地の良い余韻が広がります。

 この場面はきっと、音読をするときに課題となる箇所だと思います。「コーン」というたった3文字を、どんな風に表現したらいいでしょうか。直前に「力いっぱい」とあります。ここを読むと、力任せに「コーン」と声を張り上げたくなる子どももいるかもしれません。しかし、音の後の箇所を読むとそうではなさそうですね。

 この部分は、自然の静寂の中にただ一つ「コーン」という音が放り込まれたところに趣があります。「力いっぱい」の部分は生かしたいですが、静寂の中に唯一響く音、というイメージもしっかり受け取って、「間」を上手く取り込んだ音読ができたらよいですね。小学3年生に何を求めているんだ・・・と思われるかもしれませんが、こういったところの子どもの感性というのは本当に素晴らしいものがあって、きっと素敵な「コーン」を聞かせてくれることだと思います。何より、音読には正解などありません。子どもの数だけある様々な「コーン」が響き渡るとしたら、教室はもう森の中です。

 第1部の素敵な余韻を引きずりつつ、物語は第2部へ向かいます。今度は、野ねずみの家族たちがきつつきのもとにやってくるのです。きつつきは、「おとや」に何か新しいメニューを用意していると言います。

「おとやの新しいメニューができたんですよ。」きつつきは、ぬれた顔をぶるんとふって、言いました。

「へえ。」
「今朝、できたばかりのできたてです。」
「へえ。」
「でもね、もしかしたら、あしたはできないかもしれないから、メニューに書こうか書くまいか、考えてたんですよ」


 きつつきは新しい「とくべつメニュー」をつくっているようです。そしてそれは、明日になるともうできなくなると言います。明日にはできないとは一体どういうことだろう、と興味がそそられます。

「朝からの雨で、おせんたくができないですものから。」母さんねずみが言うと、「おにわのおそうじも。」「草の実あつめも。」「草がぬれてて、おすもうもできないよ。」


 野ねずみの一家が、雨の日にできないことを口々に言い合います。たしかに雨の日はフラストレーションがたまりますね。ですが、この部分はこれから披露されるきつつきの「とくべつメニュー」のための大事な「ため」です。憂鬱な気持ちになって、フラストレーションがたまる雨の日。そういったマイナスの要素を先に見せておいたからこそ、この後の場面がみずみずしい感動を運んでくれます。

雨を奏でる



 きつつきが計画した「とくべつメニュー」とは、「雨の音」を聞かせることでした。

ぶなの葉っぱのシャバシャバシャバ。地めんからのパシパシピチピチ。葉っぱのかさのパリパリパリ。そして、ぶなの森の、ずうっとふかくから、ドウドウドウ。ザワザワワワ。


 素敵なオノマトペの宝箱です。野ねずみの家族は雨の日を嘆いていましたが、「雨の日だからこそ聞ける音がある」という発想が、景色を一変させました。雨を嘆いていた家族が素敵な雨の音に包まれ、作品の外にまで幸せがあふれてくるようです。この作品を読んだ後の爽快感は、大人になった後に読んでも全く変わっていませんでした。

きつつきの商売3


 第1部ではきつつきは自らのくちばしで音を奏でました。それが、第2部では自分のくちばしは使わず、自然が奏でるありのままの音に野ねずみの一家をエスコートしています。いわば、「演奏家」から「演出家」へ。1部と2部の対比がしゃれていてここにも趣を見つけることができます。

 第2部のきつつきは、自分のくちばしを使っておらず、ただ自然の音を聞かせただけです。ですが、そこにはきつつきの「才能」を感じました。普段私たちの周りにはいろいろな音があふれています。じっと目を閉じ、耳をすませてみればそこには素敵な音楽があふれているのではないでしょうか。ただ、私たちがなかなかそれに気付くことができないという一面があると思います。

 それを「とくべつメニュー」にして、「気付かせる」きつつきの目の付け所に感心しました。しかも、きつつきは「今日だけのとくべつな音」と言って、目を閉じ、声を出さずに聞くように言っているのです。いろいろな音が生まれては消えてを繰り返す中で、いつも自然の中にはその時だけの「とくべつな音」が隠れている。そんな音に気付ける感性、目を閉じて、口を閉じて大切に聞こうとする感性。どちらも、とても素晴らしい感性と言えるのではないでしょうか。

 振り返っているうちに、小学校の時の授業をおぼろげながら思い出してきました。雨の音の場面で、言葉だけではなく、「モノ」も使って音を奏でていたような記憶があります。「パリパリパリ」「シャバシャバシャバ」など、本当に音が豊かなこの場面。実際に葉っぱを持ち寄ったり、音楽室から楽器を持ってきたりして音の「実験」をしていたのです。今思い出してもとても楽しい授業でした。

 教科書に掲載される作品には必ずとっておきの特色がある、と何度も書いてきました。この作品にも、もちろんそんな特色があると思います。『きつつきの商売』は、私たちが大切にしたい「感性」を教えてくれるお話ではないでしょうか。

なにかをひとつ

学校図書 3年

なにかを ひとつ  
      やなせたかし

なにかをひとつ しるたびに
なにかひとつの よろこびがある
なにかひとつを まなぶたび
なにかがひとつ わかってくる
もっとしりたい まなびたい
無限の道を すすみたい 

とる

学校図書 3年

とる
川崎洋

はっけよい すもうとる
こんにちは ぼうしとる
てんどんの でまえとる
セーターの ごみをとる
のらねこの しゃしんとる
かんごふさん みゃくをとる
おはなみの ばしょをとる
コーラスの しきをとる
たんじょうび としをとる
リリリリリ じゅわきとる
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いきもの

学校図書 3年

いきもの

工藤直子

まるい地球の上 で

てんとう虫の背中が

まんまるい


地球とてんとう虫と

ふたつのまるいものの闇で

わたしの心も まるい

夕日が背中を押してくる

学校図書 3年

「夕日が背中を押してくる」

阪田寛夫


夕日が背中を 押してくる
まっかな腕(うで)で 押してくる
歩くぼくらの うしろから
でっかい声で よびかける
さよなら さよなら
さよなら きみたち
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日が背中を 押してくる
そんなに押すな あわてるな
くるりふりむき 太陽に
ぼくらも負けず どなるんだ
さよなら さよなら
さよなら 太陽
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日が背中を 押してくる
でっかい腕で 押してくる
握手(あくしゅ)しようか わかれ道
ぼくらはうたう 太陽と
さよなら さよなら

うち 知ってんねん

学校図書 3年

           うち 知ってんねん
                     島田陽子

        あの子 かなわんねん
        かくれてて おどかしやるし
        そうじは なまけやるし
        わるさばっかし しやんねん
        そやけど
        よわい子ォには やさしいねん
        うち 知ってんねん

        あの子 かなわんねん
        うちのくつ かくしやるし
        ノートは のぞきやるし
        わるさばっかし しやんねん
        そやけど
        ほかの子ォには せえへんねん
        うち 知ってんねん

        そやねん
        うちのこと かまいたんねん
        うち 知ってんねん

どきん

学校図書 3年

どきん

さわってみようかなあ つるつる
おしてみようかなあ ゆらゆら
もすこしおそうかなあ ぐらぐら
もいちどおそうかあ がらがら
たおれちゃったよなあ えへへ
いんりょくかんじるねえ みしみし
ちきゅうはまわってるう ぐいぐい
かぜもふいてるよお そよそよ
あるきはじめるかあ ひたひた
だれかがふりむいた! どきん

たきび

東京書籍 3年


「たきび」

巽聖歌作詞・渡辺茂作曲


かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
きたかぜぴいぷう ふいている

さざんか さざんか さいたみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
しもやけ おててが もうかゆい

こがらし こがらし さむいみち
たきびだ たきびだ おちばたき
「あたろうか」「あたろうよ」
そうだん しながら あるいてく

赤とんぼ

東京書籍 3年


赤とんぼ  三木 露風



夕焼、小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か


山の畑の 桑の実を
小籠(こかご)摘んだは まぼろしか


十五で姐(ねえ)やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた


夕焼、小焼の 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

ぼくがここに

東京書籍 3年

            ぼくが ここに
                   まど・みちお

         ぼくが ここに いるとき
         ほかの どんなものも
         ぼくに かさなって
         ここに いることは できない

         もしも ゾウが ここに いるならば
         そのゾウだけ

         マメが いるならば
         その一つぶの マメだけ
         しか ここに いることは できない

         ああ このちきゅうの うえでは
         こんなに だいじに
         まもられているのだ
         どんなものが どんなところに
         いるときにも

         その「いること」こそが
         なににも まして
         すばらしいこと として


        
       

夕日がせなかをおしてくる

東京書籍 3年

「夕日が背中を押してくる」

阪田寛夫作詞・山本直純作曲


夕日が背中を 押してくる
まっかな腕(うで)で 押してくる
歩くぼくらの うしろから
でっかい声で よびかける
さよなら さよなら
さよなら きみたち
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日が背中を 押してくる
そんなに押すな あわてるな
くるりふりむき 太陽に
ぼくらも負けず どなるんだ
さよなら さよなら
さよなら 太陽
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日が背中を 押してくる
でっかい腕で 押してくる
握手(あくしゅ)しようか わかれ道
ぼくらはうたう 太陽と
さよなら さよなら
さよなら きょうの日


紙ひこうき

東京書籍 3年


紙ひこうき  神沢利子

ぼくの とばした 紙ひこうき
すういと とんで
くるりと まわって
まつの木の 上に ちゃくりく
ぼくには とどかない たかい枝

おうい、おりてこいよ
かぜが 枝を ゆすっても
おちてこない 紙ひこうき
かあさんに だかれて ゆうらゆら
いいきもちで いるみたい

うまれる まえは
森の 木だった 紙……


いるか

東京書籍 3年


いるか  谷川俊太郎


いるか いるか
いないか いるか
いない いない いるか
いつなら いるか
よるなら いるか
また きてみるか

いるか いないか
いないか いるか
いるいる いるか
いっぱい いるか
ねている いるか
ゆめみて いるか


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ふきのとう

東京書籍 3年


ふきのとう  みずかみ かずよ

   ゆきが
   そこだけ
   とけている

   あったかい
   いきが
   かかるのね

   うれしい
   こえが
   ひびくのね

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ののはな

東京書籍 3年

 ののはな   谷川俊太郎

  はなののののはな
  はなのななあに
  なずななのはな
  なもないのばな


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たんぽぽ

東京書籍 3年


たんぽぽ 川崎洋

たんぽぽが
たくさん飛んでいく
ひとつひとつ
みんな名前があるんだ

おーい たぽんぽ
おーい ぽぽんた
おーい ぽんたぽ
おーい ぽたぽん
川に落ちるな
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春の子ども

東京書籍 3年


春の子ども  門倉さとし


・27年度版
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・旧版
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巻頭詩 春の子ども

「春の子ども」門倉 さとし

ふきのとうが芽を出した
ぴくりっぴくぴくっ
雪のぼうしがあったかい
ぴくぴくぴくくくっ
風のゆびがあったかい

つくしんぼうが目をさます
ぴくりっぴくぴくっ
雪どけ水があったかい
ぴくぴくぴくくくっ
風のせなかがあったかい

風の子どもがあったかい
ぴくりっぴくぴくっ
朝の光があったかい
ぴくぴくぴくくくっ
青い雲があったかい



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紹介
シリーズ「子ども 詩のポケット」えくすとら2。少年詩に著者の解説付。
春のこども 他27編の少年詩詩集。

目次
Ⅰ空は鏡
 空は鏡
 さりげなく
 風のつぼみ
 冬にさく花がすきです
 燃える
 川のことば
 五月・奥鬼怒途上
 雪燕物語抄
 地雷ではなく花をください
 春のこども
 霧の中
 つつむ
 散る
 枝垂れ
 少年よ 森へ行こう
 風倒木
 海の季節
 母
Ⅱ上高地・初秋
 上高地・初秋
 世界へ
On the Road Children
 空のみずたまり
 とうろう
 消えた風
Ⅲ木の意志
 木の意志
 白い狼
 冬の蛍


門倉さとし(カドクラサトシ)


 木の芽
門倉 さとし  

    木の芽の こどもたちに
    入学式はないけれど
    一本の枝に ならんで
    かおをあげ
    そろって 風をみつめている

    一本の枝は しなやかに
    あおい空へどこまでも

    木の芽の こどもたちに
    卒業式はないけれど
    一本の枝に つながり
    むねをはり
    つぎつぎ 空へとびだしていく

 

なにげなく 風が吹くように
    門倉 さとし  
   
      なにげなく語りかける
     あなたのことばのやさしさを
     どれだけ深く燃やせるでしょう
     言葉すくなに 今日もまた
     歩きつづける あなたがすきです

     なにげなく 花が開くように
     なにげなく笑っていた
     あなたのほほを叩きつけて
     冷たい風が 走ってゆきます
     つらいときほど 人の心を
     暖めつづける あなたがすきです

     
     なにげなく 足をひくように
     なにげなくあるいていく
     あなたの背中の長い影
     少しやせたのが 気になるのです
     なにも言わずに 人の痛みを
     暖めつづける あなたがすきです

ゆうひのてがみ

教育出版3年

            ゆうひのてがみ

                     野呂昶

          ゆうびんやさんが 
          ゆうひを せおって
          さかみちを のぼってくる
          まるで きりがみのように
          ゆうひを すこしずつ ちぎって

          「ゆうびん」
          ポストに ほうりこんでいく

          ゆうびんやさんが かえったあと
          いえいえのまどに
          ぽっと ひがともる



            
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夕日が背中を押してくる

教育出版3年

「夕日が背中を押してくる」

阪田寛夫作詞・山本直純作曲


夕日が背中を 押してくる
まっかな腕(うで)で 押してくる
歩くぼくらの うしろから
でっかい声で よびかける
さよなら さよなら
さよなら きみたち
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日が背中を 押してくる
そんなに押すな あわてるな
くるりふりむき 太陽に
ぼくらも負けず どなるんだ
さよなら さよなら
さよなら 太陽
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 ねすごすな

夕日が背中を 押してくる
でっかい腕で 押してくる
握手(あくしゅ)しようか わかれ道
ぼくらはうたう 太陽と
さよなら さよなら
さよなら きょうの日
すてきな いい日だね
あしたの朝 またあおう

さよなら きょうの日
さようなら

いたそうね

教育出版 3年

いたそうね     岡山孝介

ぼくが くりのいがを
手でもったら とても
いたかったよって
ママに話したら
ママが
いたそうねって
顔をしかめた
ママってかわいそうだね
おはなしをきいただけで
いたくなるなんて