4年 国語の記事 (1/3)

手紙

東京書籍 4年

手紙  武鹿悦子

落ち葉

東京書籍 4年

落葉  はたち よしこ

  樹は

  つかわなくなったものを

  なぜ

  こんなに 美しくしてから

  手ばなすのだろう


  燃えるように かがやかせて


     (詩集『またすぐに会えるから』より)

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きみに

東京書籍 4年

「きみに」  和合 亮一 

きみにはじめて 手紙を書いた

そしてすぐに読んでみたんだ


青い空を吹いていた風や
しずかな波の音や
かすかな鳥の声が
文字と文字のあいだに聞こえた気がした


だから

きみの新しい住所と名前をきちんと書こうと思った


この町の雲や 星や 道や 朝を
紙のうえにのせるようにして

四つに折って

大切に 封筒にいれて

どきどきしているこの心もおくります










よかったなあ

東京書籍 4年
            よかったなあ
                   まど・みちお


         よかったなあ 木や草が
         ぼくらの まわりに いてくれて
         目のさめる みどりの葉っぱ
         美しいものの代表 花
         かぐわしい実

         よかったなあ 草や木が
         何おく 何ちょう
         もっと数かぎりなく いてくれて
         どの ひとつひとつも
         みんな めいめいに違っていてくれて

         よかったなあ 草や木が
         どんなところにも いてくれて
         鳥や けものや 虫や 人
         何が訪ねるのをでも
         そこで動かないで 待っていてくれて

         ああ よかったなあ 草や木がいつも
         雨に洗われ
         風にみがかれ
         太陽にかがやいて きらきらと




         
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ふしぎ

東京書籍 4年

ふしぎ  金子みすゞ

          わたしはふしぎでたまらない、
          黒い雲からふる雨が、
          銀にひかっていることが。

          わたしはふしぎでたまらない、
          青いくわの葉たべている、
          かいこが白くなることが。

          わたしはふしぎでたまらない、
          たれもいじらぬ夕顔が、
          ひとりでぱらりと開くのが。
 
          わたしはふしぎでたまらない、
          たれにきいてもわらってて、
          あたりまえだ、ということが。

積乱雲

東京書籍 4年

「積乱雲」  大越 桂

ぐんぐんそだつ

ぐんぐんのびる

夏の雲

そんなふうに

いきおいよく

生きてみたい

てんとうむし

東京書籍 4年

 てんとうむし / 都築益世

  草の 一本橋 あお空 高い
  太鼓 たたいて てんとうむし


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水平線

東京書籍 4年

水平線  小泉周二

水平線がある
一直線にある
ゆれているはずなのに
一直線にある

水平線がある
はっきりとある
空とはちがうぞと
はっきりとある

水平線がある
どこまでもある
本当の強さみたいに
どこまでもある
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とびはこ

教育出版 4年


とびばこ だんだん  藤 哲生


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大きな木

教育出版 4年

大きな木  島田陽子

おーい
おおきな木
  おおきなって
おおきなえだ ひろげて
おおきなかげ つくってくれて
おおきなとりや ちいさなとりや ようけのむしも
おおきなひとや ちいさなひとや いぬねこたちも
おおきに おおきに いうて
おおきに おきにいりの
  おおきな木 天まで
   おおきなれ
   おーい

ヘビ

教育出版 4年


ヘビ・ミドリカナヘビ―ジュール=ルナール


へび。長すぎる。    辻昶訳

ニンジン

教育出版 4年


ニンジン・ケムシ・ミミズ―まど・みちお

「にんじん」  まど・みちお

おふろあがり


「けむし」  まど・みちお

さんぱつはきらい


「ミミズ」    まど・みちお

シャツは ちきゅうです
ようふくは うちゅうです

  どちらも
  一まいきりですが

春のうた

教育出版 4年

春のうた
草野 心平

  かえるは冬にあいだは土の中にいて春になると地上に出てきます。
  そのはじめての日のうた。

 ほっ まぶしいな。
 ほっ うれしいな。

 みずは つるつる。
 かぜは そよそよ。
 ケルルン クック。
 ああいいにおいだ。
 ケルルン クック。

 ほっ いぬのふぐりがさいている。
 ほっ おおきなくもがうごいてくる。

 ケルルン クック。
ケルルン クック。

ふしぎ

三省堂 4年

ふしぎ  金子みすゞ

          わたしはふしぎでたまらない、
          黒い雲からふる雨が、
          銀にひかっていることが。

          わたしはふしぎでたまらない、
          青いくわの葉たべている、
          かいこが白くなることが。

          わたしはふしぎでたまらない、
          たれもいじらぬ夕顔が、
          ひとりでぱらりと開くのが。
 
          わたしはふしぎでたまらない、
          たれにきいてもわらってて、
          あたりまえだ、ということが。

冬の満月

三省堂 4年

冬の満月
     高木 あきこ

真冬の空に
くっきりと 満月
こうこうと光をはなち
きっぱりと まんまる
ふらふらせず
びくびくせず
どうどうと まんまる
しんと静まりかえって
あいまいさのない まんまる
もしも 長く長く手をのばして
あの月に触れることができたなら
きっと びりっと
凍りついてしまうだろう
レモン色のかがやきが
さーっと身体の中へながれこんでくると
わたしはゆっくり光りだす
そして
つめたい北風にさらされても
背中をまるめず
りんと まっすぐに立っている
月を見つめ
月に見つめられて 立っている
 

夏の海

三省堂 4年

夏の海      川崎 洋

夏の海は
きみと話したがっている
きみと遊びたがっている
ことばでなく
ざぶざぶりんという声で
たくさんの波の形と光で
青いしまもようで
夜になったら
砂浜にねころんで
星空を見上げてごらん
星々が
またたきながら
いろんなサインを送ってる
きみはそのサインを
好きなように受け取ればいいのだ

それから
あの星とこっちの星とむこうの星と
勝手に結んで
きみだけの星座をつくるといい


まいにち「おはつ」

三省堂 4年

まいにち「おはつ」

作詞 工藤直子
作曲 木下牧子


目がさめて せのびして
「きょう」という日の 扉をあけると
生まれたばかりの そよかぜが
世界中に お日さまのにおいを
とどけているところでした
さあ いちにちが はじまるね
   まいにち「おはつ」
   まいにち あたらしい

東西南北・みぎひだり
どちらに むかって歩いても
「きょう」はじめての第一歩
だれに出会って 笑いかけても
「きょう」はじめての ごあいさつ
そう思うと なんだかドキドキだね
   まいにち「おはつ」
   まいにち あたらしい

こいぬ 散歩ちゅう
こねこ 昼寝ちゅう
パン屋さん いいにおい
わたぐも ぷかぷかり
いつも見かける 景色だけれど
「きょう」出会うのは はじめてだね
   まいにち「おはつ」
   まいにち あたらしい

   「きょう」という日は
   まいにち「おはつ」
   まいにち あたらしい



しんぴんのあさ 他

光村図書 4年

しんぴんのあさ
     かたつむりでんきち

まいにち おんなじみたいだけど
まいにち いろんなことがおこる
こりゃおどろいた おやびっくり
へへえなるほどな ふうんそうか
まいにち しんぴんのあさがきて
ぼくのめ まいにちびっくりめ!
つんつんのばして びっくりめ!





ひかりと やみ
  ふくろう げんぞう

ひかりと やみ
みあげれば
よぞらの ほしが
まつりのように まぶしい

ああ
ひかるためには
くらやみも ひつようだ


              



 はなひらく
     のばらめぐみ(工藤直子)
   
はなびらと 
はなびらと
はなびらの あいだに
のはらの わらいごえを
すこしずつ
おすこしずつ
すこしずつ ためて
ちいさな ばらのつぼみが
ほんのりと
ほんのりと
ほんのりと めをさまし

はなひらく




はしる  こいぬ けんきち

ぼくは川

光村図書 4年

ぼくは川  阪田寛夫


じわじわひろがり
背をのばし
土を砂とをうるおして

くねって うねって ほとばしり

とまれと言っても もうとまらない
ぼくは川
真っ赤な月にのたうったり
砂漠の中に渇いたり

それでも雲の影うかべ

さかなのうろこを光らせて
あたらしい日へほとばしる

あたらしい日へほとばしる

忘れもの

光村図書 4年

「忘れもの」高田敏子

入道雲にのって  
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて

けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている

だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷い子のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音