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カタカナの正体

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『カタカナの正体』

山口謡司

カタカナはいったい何のためにあるのか?漢字、ひらがな、カタカナを使い分ける日本語の不思議とカタカナ誕生のドラマからカタカナ語の氾濫まで、多彩なエピソードをまじえて綴るユニークな本。


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はじめに
ウルトラマン、ガッチャマン、タイガーマスク、マジンガーZ、ガンダム……高度成長期生まれの人たちは、私も含め、産湯に浸かった時から、〈カタカナ〉のヒーローに、人生を教わってきた。
クールで、強くて、時に、ズッコケた笑いを見せるヒーローたちは、もちろん日本で作られたキャラクターであるが、ほとんどが英語に由来する名前である。
戦後のアメリカからの文化の流入、高度経済成長は、それまでの日本語の世界を著しく変化させた。
言うまでもない、未曾有の外来語増殖である。
流行の最先端は海外から、というのが、我々日本人が潜在的に持っている意識である。それは、我が国の文化が、古く中国からの文物、言語の輸入によって形成されたということにも起因しよう。そして、近代にいたってはオランダ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、英語などによって「文明開化」がなされた。舶来の文化は、常に我々に、新しい種を蒔いてくれたのである。
しかし、明治から昭和の初期までは、外来語も可能な限り日本語に訳されていた。そのままカタカナで、発音を表記することは、あまり見られなかった。
ところが、今や、カタカナ語の大繁殖である。とにもかくにも現代の日本には、「カタカナ語」が溢れている。
マイクロインフルエンサー、インターネットのキュレーター、キュレーティド・コンピューター……専門家でなければ分からない言葉が会議のなかで行き来する。
英語は、世界と通じるビジネスマンにとって、必要不可欠なのは承知の上だが、それと同時にカタカナ語を習得せずには、部下との会議に適当に相づちを打つ羽目になる。
もちろん、日常生活にもカタカナ語は溢れている。
初孫の誕生を心待ちにしているご婦人が、娘さんと赤ちゃんグッズを買いに百貨店へ──。買い物リストには、「スタイに、クーファンにアフガン」と書かれている。売り場に着くまで、それが「よだれかけ、赤ちゃんを入れておく籠、おくるみ」だとは見当もつかなかったと彼女は笑う。
入試でも「カタカナ語の文章を日本語に直しなさい」と、出題される日が来るのかもしれない。あるいは、「カタカナ語検定」というものができて、就職に強い資格ナンバーワンに浮上する時もやってくる可能性がある。
カタカナ語は、日本語にとって、今や「マストアイテム」である。
フランス語のプチ(petit)から、トマトを改良した「プチトマト」という野菜が生まれた。そして、今や「プチ断食」、「プチ留学」も存在する。petitというフランス語の「小さな」という意味が、わが国では「お手軽な」という意味に変わったのである。
和製外来語と呼ばれるカタカナ語は、日本人の知恵とセンスが融合した独自性が際立っている。カタカナ語の飽くなき変貌、斬新な発想はたまらなくおもしろい。それは我が国の文化そのものである。
しかし、現代的な匂いを漂わせるカタカナ語は、じつは、古くは奈良時代に遡る。当時から日本人は、外来語を使って、現代と同じような増殖の方法を、ずっと繰り返してきたのである。
擬音語や擬態語、外来語などを書く時に、普段、我々が何気なく使う〈カタカナ〉は、そういう意味では、日本語増殖の最前線に立っているものであった。
はたして、〈カタカナ〉はどのようにして生まれたのだろうか、そしてそれは日本語のなかでどのような機能を果たしてきたのか。日本語の歴史をひもときながら、それを明らかにしたいと思うのである。

第一章 日本語はかわいい!

■かわいい日本語

フランスでは、日本の漫画が大人気である。
翻訳された漫画を求める人たちが多いが、なかには、どうしてもオリジナルが欲しいという人たちもいる。
頼まれて、おみやげに、少年ジャンプ、少年マガジン、コロコロコミックなどを持っていくと、これこそが日本の文化の凝縮だと言った社会学者もあった。
明治時代に日本に来た外交官や文化人が、江戸時代の後期に出版された黄表紙や浮世絵の類を持ち帰ったのと同じ気持ちなのだろう。
日本の漫画のどこが好きなのかと訊いてみると、彼等は異口同音に「かわいいところ」と言うのである。もちろんなかには、日本の漫画は暴力的なシーンが多いから嫌だという人も少なくないが、そういう人たちに対しても、激しい場面のないコマだけを見せると、「かわいい!」という感想が返ってくる。
ところで、この「かわいい!」という言葉は、日本語を学ぶ外国人からもよく聞く言葉なのである。
漫画に対してではない、日本語に対してである。
「日本語がかわいい」というのは、どういうことなのだろうか。
詳しく訊いてみると、「ブルブル」とか「ニョキニョキ」などという擬音語・擬態語は、他の外国語には決してない「かわいさ」があると言うのである。
そう言われてみると、外国語に比べると、日本語はオノマトペと呼ばれる擬音語や擬態語が非常に多い。
フランス語にも英語にもオノマトペがないわけではないが、ほとんどは幼児語で、普段の大人の生活ではあまり使われない。中国語の場合も同じように、幼児語ではオノマトペが使われるが、日本語に比べると、極端に少ない。
外国人にとって、日本人が普通の会話のなかで、「ドキッとした!」とか「サラサラの髪ね」というようなオノマトペを使うことは、非常に新鮮でかわいく思えるそうなのである。

■「かわいさ」の秘密

さて、日本の漫画がかわいく、また日本語のオノマトペがかわいいというところに、共通点はあるのだろうか。
漫画といっても千差万別であるが、「ポケットモンスター」や「ドラえもん」など、外国で人気の高いものを考えると、特徴的なところは、目の大きさである。日本の漫画で描かれる、現実にはあり得ないほどの大きな目は、外国の漫画では見かけることはないし、もしそれを描いたとしたら、その作家は、すぐさま、日本の漫画の影響を受けたものと言われるに違いない。
そして、次に特徴的なのは、スラリとしたスタイルの女性を描いても、なんとなく頭が大きいということであろう。
「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイのファンは外国人にも非常に多い。漫画の設定では、彼女は十四歳の中学生ということであるが、彼女のプロポーションは、理想以上に理想的ではないだろうか。しかし、それにしても頭は大きい。
目が大きい、頭が大きいというのは、子どもに特徴的なことである。そして、それは浮世絵にも通じるものがある。
ところで、外国語でオノマトペが使われるのは、ほとんど幼児語であると書いた。
たとえば、「おいしい〜」というのをフランス語では「miam-miam(ミャムミャム)」、英語では「yum-yum(ヤムヤム)」と言うが、これは子どもがものを食べる時に出す音の擬音語である。
また、雨がパラパラと音を立てて降ることを、フランス語では「flic flac(フリックフラック)」と言い、中国語では「稀稀落落xīxiluòluo(シーシールオルオ)」と言う。
フランス語の「flic flac(フリックフラック)」は、雨粒が地面に落ちて出る音であるが、これも童謡で使われるから、幼児語である。
また、中国語の「稀稀落落xīxiluòluo(シーシールオルオ)」は、本来「疎ら」なことを意味する「稀」と「雨が落ちる」ことを意味する「落」が合わさって作られた言葉である。擬音語と言えば言えないこともないが、どちらかと言えば、意味から作られた言葉である。
中国語の擬音語、擬態語は、じつは漢字に書き表される時点で、すでに文章語としての意味に転換されるものが多い。中国語で、漢字に直されていないものは、言葉としては認めることもできない、泡のように消えてしまう音だけの世界なのである。
してみれば、日本の漫画とオノマトペは、幼児性というところで共通したものと言うことができるだろう。

■三種類の文字

日本の漫画や言葉に幼児性があると言って、筆者は日本の文化を批判しようとしているわけではない。
日本の漫画は、すでに触れたように海外では非常に高く評価されているし、言語という面に関しても、日本語は、外国語をうまく取り入れて、新たなものを創り出すための原動力となっている。
ところで、世界にも稀に見るオノマトペの多い言語である日本語は、かわいいという印象を与えながらも、じつは、外国人に対して、大きな壁となって立ちはだかっている問題がある。
それは、「なぜ、日本語には、漢字、ひらがな、カタカナの三種類があるのか」ということである。
漢字を使うのは、日本の文化が古く中国との関係によって発達してきたということを説明すれば、分かってもらえる。しかし、なぜ〈ひらがな〉と〈カタカナ〉という同じ音韻大系を持った書き方が存在するのかを説明することは非常に難しい。
ヨーロッパの諸言語は、もちろんアルファベットだけで書かれる。中国へ行けば漢字だけ。韓国では漢字を使った看板が時々見られるが、韓国の人も年齢の若い人たちは、ほとんど漢字を使わずハングルだけで自国の言葉を書き表す。
なぜ、日本人だけが、漢字、ひらがな、カタカナと三種類、時にはローマ字も合わせて四種類、さらに携帯で使われる顔文字のようなものも含めれば五種類にも上る文字を使うのだろうか。
その答えは、もうしばらく後で詳しく述べたいが、いずれにしても、こんなに文字を使い分けることができる日本人の精神性は、言語学的に見ても非常に興味深いことである。

■「テンプラ蕎麦」は何かへん!

漢字、ひらがな、カタカナの三種類で書かれるものに、たとえば、「てんぷら」がある。
お蕎麦屋さんに行くと「天ぷらそば」と書いてあるところもあれば、「天麩羅蕎麦」、「てんぷらそば」など、ほとんどが〈ひらがな〉か、漢字ひらがな交じりでメニューが書かれている。筆者は、長い間「テンプラそば」あるいは「テンプラ蕎麦」と書かれているメニューがあるかと捜しているが、残念ながら見つけたことがない。
これは、どうしたことなのだろうか。
それでは、「フランス」と「ふらんす」と「仏蘭西」と書くのではどうだろうか。
同じ国名でも、日本語を母国語として日本に住んでいるふつうの日本人には、〈カタカナ〉で書くのと〈ひらがな〉で書くのと漢字で書くのでは、違った印象を受けるのではないだろうか。
漢字で「仏蘭西」と書けば、明治時代か大正時代のレトロな感じがする。
カタカナで「フランス」と書かれるのが最も一般的なもので、新聞のニュースにしても旅行のパンフレットにしてもほとんどこのように書かれているが、これは外国であるということ、また一般名詞としての国名ということをそのままニュートラルに示す表記である。
ところで萩原朔太郎に「旅上」という詩がある。

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。

ここで「フランス」と書いていたら、観光旅行に行きたいというような印象を受けるのではないだろうか。彼は「フランス」だけでなく「イスラエル」についてもこれを〈ひらがな〉で表記している。
「遠い」とは言いながら、「ふらんす」や「いすらえる」は朔太郎の心のなかではすでに身近な文化として熟成しているような書き方を感じる。
「てんぷら」もまた同じで、もともとポルトガル語で「調味料を加える」などの意味の「temperar(テンペラル)」が〈カタカナ〉で「テンプラ」と書かれていると、まだ外国語という感じがするのに対して、〈ひらがな〉で「てんぷら」と書かれるとすでに日本の文化に馴染んだものという印象を強く受ける。漢字で書かれる「天麩羅」は、何か江戸時代か明治時代の食べ物という感じがしないでもない。

■「てんぷら」は日本語の大人

ところで、「マニフェスト」「ナビゲーション」「ワイヤレス」など、いわゆるカタカナ語が使われるのは、「テンプラ」や「フランス」同様、本来、外国語の発音をそのまま日本語で聞いて書いたものである。
これらの言葉がもし、〈ひらがな〉で書かれていたとしたらどうであろうか。
「まにふぇすと」「なびげーしょん」「わいやれす」、これでは、かえって何か違和感を感じてしまう。
それは、外国語であるはずのこれらの言葉が、まだ日本語として同化するには時間的にも日が浅く、日本の文化のなかにしっかりと根付いたものではないという感覚を受けるからに他ならない。
そうであるとすれば、こうしたカタカナ語は、日本語としては未熟な段階にあるものと考えてよいだろう。
そして、そうした意味においては、オノマトペも外国語で幼児語として使われることが多いことを考えれば、日本語として未熟な段階にある言葉であろう。
〈ひらがな〉で「ぬるぬる」と書くか、〈カタカナ〉で「ヌルヌル」と書くか、あるいは「どきっ」と書くか「ドキッ」と書くかは、表現する人の気持ちにもよるだろうが、〈カタカナ〉で書くと、〈ひらがな〉で書くより、もっと強い異常な印象を与えるのではないか。
してみれば、その強い異常な印象こそが、〈ひらがな〉で書かれた「ぬるぬるさ」や「どきっ」とした心臓の鼓動よりも、「ヌルヌルさ」や「ドキッ」が、対象とするものに切迫した言葉であることを示す。
日本語になりきっていない外国語、〈カタカナ〉で書かれるオノマトペは、日本語にとって、まだ赤ちゃんか幼児のような存在なのである。
そして、反対に言えば、〈ひらがな〉で書かれても違和感を感じない言葉こそ、日本の土壌でどっかりと腰を据える大人になった日本語と言うことができるだろう。
ポルトガルからやってきた「てんぷら」は、まさにそういう存在なのである。

転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由 (課題図書 高学年)

 
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『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』(ポプラ社)
著者:臼井 二美男・著 本体価格:1,200円 188ページ

【内容情報】
「もう一度走れるようになるなんて思いもしなかった・・!」足を失った人々に希望の灯をともす義肢装具士・臼井二美男のものがたり。

簡単に読める度 ★★★★★
簡単に書ける度 ★★★★☆
こんな人におすすめ
ものづくりに興味のある人
将来の夢がある人
障害のある人が身近にいる人
スポーツが好きな人

簡単感想
文字数も少ないですし、文章もむずかしくありません。義足を作っている臼井さんのお話ですが暗い話というわけではなく、臼井さんが義足作りを楽しんでいるなというのが文章ににじみ出て伝わってくるお話です。
一般的には「義足を作る優しい人」「義足の人の不自由な生活」について感想文を書いてほしいのかもしれません。(臼井さん自身も小学校6年の時の先生が義足になってショックが頭に残っていたのかもしれませんが…)
ですがこの義足装具士というお仕事でワクワクしながら仕事している大人もいると知る事ができます。高学年での課題図書としては一番感想文を書きやすい本と感じます。


【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】あらすじ



「新しい人生を、前向きにふみだすきっかけづくりがしたい」…どんなむずかしい仕事でも「無理」といわず、たちむかいつづけます。

はじめに―「あきらめない」を手助けしたい
義肢装具士の臼井二美男さんは「義手」「義足」を作る仕事をしています。手足がなくなってつらい思いをしている人もやりたい事ができるようになります。スポーツが好きな人も義足でパラリンピックにも出る夢を持つ事もできます。臼井さんは普通の生活用からプロの選手の義足作りまで挑戦し「自分も負けられない」と義肢を作り続けるお話

第一章
臼井さんが勤める鉄道弘済会義肢装具サポートセンターでは義足を作っています。車椅子や杖よりも義足は生活の幅が広がります。義足には生活用とスポーツ用があり、関節が曲がる義足、妊婦さん用、ミニスカートでオシャレできる義足もあります。臼井さんが「義足で走れるようになると、歩き方もきれいになるよ」と伝え陸上選手の大西瞳さんは元気を取り戻し今では義足で海水浴も楽しんでいます。

装具士は義足作りの相談を受け、歩行訓練や調整、お医者さんと相談や患者さんの足型取り、義足の修理や調整(2,3年でボロボロに)したり患者さんと一生付き合う仕事です。「義足で歩けるようになるまで」目標で医者、看護師、理学療法士(歩く訓練指導をする人)とのチームワークが大切になります。
毎日目の回るような忙しさですが、たよりにしてくれている人がいると思うので頭の中は義足の事でいっぱいです。義足は傷の状態がそれぞれ違うので、ぴったりの義足を作れるようになるには十年かかるといわれています。
足を失った人は深い悲しみにくれ死にたいと絶望することもあります。ガンで足を失った人は転移のおそれもあります。ぴったりの義足を作るには装具士に病気のつらさを話せる雰囲気が大切で楽しい話をして「義足があると元の生活に戻れるかも」と考えられたら患者さんの希望や不便を聞きだせるのです。だからむずかしくても「できません」とは言わずどうしたらその願いを叶えられるか考えて、上手くできた義足でよろこんでいる患者さんを見るのが、この仕事をやってよかったと思う瞬間です。

第二章
臼井さんは大学中退のフリーターでした。ですが28歳のときに結婚したいのでちゃんと仕事をしようと職業訓練校に行き「義肢科」というコースを知ります。小6の時あこがれの高橋先生も病気で義足になりショックだったのですが興味を持ち入学を決めます。そして実際に義足の会社を見学しようと鉄道弘済会義肢装具サポートセンターに行き、やめる人がいるのでそのまま就職してしまいました。
最初は「仕上げ」作業をまかされ、一つずつ別の作業をおぼえて行きましたが、いろんな人のいろんな方法をおぼえようとみんなにやり方を教えてもらいました。はやく仕事を覚えたいので朝一で出勤、遅くまで働き、嫌な仕事も率先してやりました。

患者さんから「若ぞう」と信用されなかったり「手足のある人に気持はわかってもらえない」と思われることもあります。辞めたいと思ったことはないけど、担当していた患者さんが亡くなる事もあります。でも他にも義足を待っている患者さんがいるので落ち込んでばかりもいられず、装具士としてできることを考えるのです。

そのころ新婚旅行で行ったハワイでスポーツ義足に出会います。日本に帰り義足ランナーの映像を見て「スポーツできる義足が作りたい」と思うようになります。6年後アメリカの走れる義足の足部が会社に来て臼井さんも会社に走れる義足を作りたいとお願いし会社も賛成。そこであえてむずかしい大腿義足づくりにチャレンジ。穴が開くほど義足の本をながめながら普通の義足づくりが終った夜に作業しますが楽しくて夢中になりました。

2ヵ月後試作品第1号ができて最初は度胸のある柳下さんに。次に運動神経のいい石橋さんは陸上競技大会に出るようになりました。次の金子さんは義足で健常者の大会に出るので有名人でした。義足で走りたい人が増えたので義足ランナーの練習会「ヘルスエンジェルス」を作りました。小3の福田君は「24時間テレビ」の100m走チャレンジ企画に挑戦します。本番では自己ベストを出し、見ていた人を感動させました。

第三章
福田君に走り方を教えていた古城さんはシドニーオリンピックの陸上100Mに出場、白井さんのスポーツ義足の世界も広がりました。古城さんがアメリカに陸上短期留学した時に部品が壊れてしまい、世界で活躍する事を想定した義足づくりについて考えるようになりました。
その後は鈴木徹くんがやってきました。事故で右足を失ってもハンドボールを続けたいので退院した足で臼井さんのところに来たのです。ハンドボールは義足では難しいので陸上に転向し走り幅跳びでシドニー、アテネ、北京、ロンドン4つのパラリンピックに出場しました。
走り高跳び用の義足作りは初めての臼井さん。よく弾むバネはコントロールが難しい。鈴木くんと連日深夜まで話し合いをして、疲れで白井さんは倒れることもありました。二人でつみあげてきたものの大きさは変わらないと臼井さんは思いました。
勝負の世界で生きている人は常に次の事を考えます。思い通りの結果が出なかったりスポンサー会社が倒産してもへこたれない鈴木くんに「世界で戦う人は…努力の才能もある」と臼井さんは感心しました。

臼井さんは今度トライアスロンの義足も作るようになりました。トライアスロンはそれぞれ長距離なのでスムーズに動けて丈夫な義足が必要です。スポーツ義足は補助金が出ないのでいかに軽く安く作るかもポイントです。途中アクシデントが起きてもわかりません。でも自分で考える選手は失敗してもその経験を生かし考える人が成長する人でした。本当のたくましさは自分で考え行動してみがかれるのでした。だから全ては手助けしないし、義足づくりの自慢もしないし、恩着せがましくもしません。
義足を必要としている人はたくさんいます。新しい義足作りの方法を東京大学と共同開発し、日本・世界どこにいても義足が手に入るようにしたいのです。またスポーツ義足も機能だけじゃなく美しくカッコイイデザイン作りを目指しています。全国に6万人以上いる義足の人はあまり外に出ない生活をしている一方、義足で新たな人生を切り開く人もいます。それはアートだったりファッションだったりします。義足は隠す物そんな世の中の思い込みが変わってだれもがやりたいことをできる社会になってほしいです。
  

【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の書き出し
  

ものづくりに興味のある人
たまにコレはどんな風に出来ているのだろう?と思って何かを分解してみたり、いつか作ってみたいと思うものがあったりするのですが、自分の場合それに共通するのは~なものです。

将来の夢がある人
将来自分は~な人になるのが夢です。なぜかというと~だと思ったからです。臼井さんは6年生の時に若くて明るい女の先生が義足になってしまったことにショックを受けたといいます。きっと義足になったのが悲しいとか残念って思いがあったのかもしれません。今臼井さんが義足を作る人になったのはもっとかっこいい義足を作りたいという気持からじゃないかと思いました。

障害のある人が身近にいる人
コンピューターとか医学とかがどんどん進んできているのでいつか体の不自由な人でも機械をつけたらまったく問題がなくなる世界が早くくればいいと思っています。

スポーツが好きな人
○○のスポーツが大好きで中学校に行っても部活で頑張ろうと思っています。でも世の中にはスポーツ選手だったのに事故や病気で脚を失う人がいてかわいそうに思いました。でも今は体が不自由でもスポーツしている人もたくさんいます。
  

【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の例文

臼井さんが義足を作る理由は小学校の先生の義足がきっかけでもあり、障害のある人の人生を応援したい気持からかもしれない。でも思うに臼井さんは義足作りがおもしろいと思っているからだと思います。

パラリンピックの陸上選手がすごいバネの足をつけて走ったり飛んだりする姿は「健常者よりも能力が上がってる気がするからズルイ」と思う反面「サイボーグみたいでカッコイイ、クール」と思っていました。きっとこんな風に思う人は他にもたくさんいると思います。

小学校の時の先生が義足になった姿を見た臼井さんはショックは受けます。でも「これはなんだ!」という好奇心がその時根付いたんじゃないかな?とも思うのです。きっと将来の夢って何かのショックをうけたものに影響を受けるのだと思います。そして自分ももっと上手に作りたいから始まるのだと思うのです。それにその先生も自分の足の事をちゃんと隠さずにみんなに見せて説明してくれたのはとても良かったと思います。実際に障害のある人や病気の人が身近にいるのと聞いただけの話では持つ印象が違ってくると思うからです。
足が1本なくて大変だけど、そういう人だって「大変ですね」って言われるより「カッコイイね」と言われるほうがうれしいんじゃないかなと思うのですが、それが言えない落ち込んだ人がいるから心の距離があるのだと思います。勇気のあった先生みたいに障害のある人はあまり後ろ向きにならないでアピールしてくれればいいのにと思います。

もし自分の足がなくなってしまったらどんな気持になるだろうとも考えました。
今回参考になったのは足を切断する人の多くは病気が原因という事でした。今健康でも病気の予防や病気の覚悟も必要なのでこういう現実をもっとお知らせしたらいいのにと思いました。事故も防げないかもしれないし、生まれつきもどうしようもありません。でも今は脚がないことで必要以上に落ち込む必要もないと勇気がでました。なぜなら義足で逆に健常者でいるより可能性が広がった人もいるからです。足をなくしても義足で前向きに生きる人はかっこいいし、応援してくれる人もきっとたくさんいるからです。

ずば抜けた才能の鈴木徹さんは脚を失くしたことで落ち込むより「どうやったらまたハンドボールをつづけられるか?」とできる方法にすぐ頭を切り替えて臼井さんのところをたずねていく精神力の強い人でかっこいいと思いました。
臼井さんだって気の毒だなという優しい気持ちが基本かもしれませんが、それよりもこんなやる気のある鈴木さんのスゴイ脚を作るのはむずかしくてもやり応えがあって絶対おもしろかったに違いないと思います。
一生懸命な人は一生懸命な人と出会うようにできているのかもしれません。この本を読んでかわいそうとか悲しい気持とかにはなりませんでした。なぜならこれは誰かの可能性を広げるお話だからです。将来こんな風に仕事できたら楽しいだろうなと憧れました。

霧のなかの白い犬 (課題図書 高学年)

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『霧のなかの白い犬』(あかね書房)
著者:アン・ブース・著 杉田 七重・訳 橋 賢亀・絵 本体価格:1,400円 223ページ

【内容情報】
小さいころから犬が大好きだったジェシーは、祖母が白いシェパードを飼いはじめて大喜び。しかし祖母が認知症をわずらい、何かにおびえるようになる。その姿を見たジェシーは、祖母を苦しめる原因を探ろうとするが…。少女の悩みと祖母が体験した戦争の歴史が交差する、深い悲しみと寛容を描いた物語。

簡単に読める度 ★☆☆☆☆
簡単に書ける度 ★★☆☆☆

こんな人におすすめ
・歴史(戦争問題)に興味がある
・介護問題に興味がある
・イジメ問題に興味がある

タイトルは「白い犬」と書かれていますが、犬は物語のカギにしかすぎません。これは戦争体験をしたおばあさんたちのトラウマ物語です。
イギリス人作家の海外モノですので、登場人物の言い回しや感性が外人っぽい点がすこし気になります。白い犬がどうなってしまうのか?読んでいてエゲツない残酷なシーンが出てくるのか?と物語の中盤までは読者の不安をあおるような印象があります。ところが予想に反して残虐なシーンはにごしていますので肩透かしのような気もします。とはいうものの、物語り全体が薄暗くあまりにも都合良い展開で終わります。冒頭から伏線はいろいろ張っていますが全体的には読みづらい作品。読書力があり、戦争問題やイジメ、差別問題に興味がある上級者向けと言えそうです。
  

【霧のなかの白い犬】かんたんあらすじ(相関図)

ジェシー:主人公 犬好き 心配性
おばあちゃんエリザベス・ジョーンズ:白い犬を飼いだしたとたん痴呆症で入院。過去に触れられたくないトラウマあり。
ケイト:ジェシーの親友。車椅子の障がい者。障がい者スポーツ万能だが気が強く知りたがりのめんどくさい性格
フラン:ジェシーのいとこ。金髪で美人。両親の不仲が原因でグレて問題行動が多い
ベン:ジェシーの気になる男子。母が獣医で、祖母がユダヤ人
ベンのママ:獣医
ベンのおばあちゃん:ユダヤ人迫害を受けていた。戦争体験の授業をする
テスおばさん:フランの母。夫に浮気されてフランに泣きついている、自分勝手。
マークおじさん:フランのパパ:浮気して愛人の元へ別居中
デイブ(ジェシーのパパ):イギリスへの移民労働者介入で自社倒産。フランスに出稼ぎ中
ママ:生活に疲れぎみ
スノーウィ:ホワイトシェパード
ルーシー・ニコラ・カール:フランの悪い仲間
ニール:庭仕事を請け負うダウン症の子
ハンター先生:英語のイケメン先生

【霧のなかの白い犬】あらすじ
1
ジェシーのおばあさんが白い犬スノーウィを飼いだしたので親友で障害者の友人ケイトと見に行くもおばあちゃんは急に痴呆症になる。

2
イトコのフランはおばあちゃんの話にもつれなく悪い仲間とつるんでいる。第二次世界大戦の授業で高齢者の戦争体験インタビューの宿題が出る。ジェシーの家ではおばあちゃんの過去を聞いちゃいけない暗黙のルールがあるので、ケイト、難民のヤスミン、気になる男子のベンと介護施設インタビューすることになる。

3
フランにイヤミを言われた事をケイトに詮索されたりおばあちゃんが心配で授業中に泣き出すジェシー。イケメンのハンター先生は「盗賊の花嫁」という童話がハッピーエンドかどうか論評を書き、童話の続きを書いてくる宿題を出す。

4
おばあちゃんはテスおばさんのところに行くことになったのでスノーウィの面倒をジェシーが託される

5
遊びざかりのスノーウィの散歩中ベンと出くわし、獣医の母やる犬のしつけ教室に誘われる。

6
おばあちゃんの家にドイツから「マリア・ベイアー宛」のまちがい葉書が来たので郵便局で聞きにいくとデイヴィスさんが移民が大金を国に送金したがるのでどこで稼いだのか疑う。ミセス・アイヤーかもと行って見るとダウン症の仲良しのニールが庭仕事をしていた。家ではスノーウィがおばあちゃんの秘密の箱をグチャグチャにし白いジャーマンシェパードを抱いた痩せぎすの女の子の写真が出てきた。ジェシーは写真を自分のポケットにしまった。

7
しつけ教室では獣医のベンのママがあっさりスノーウィを手なづけた。ベンの家は代々獣医家系なのだ。ケイトがジェシーのおばあさんが「飼い主が見つからない犬は保健所で射殺される」と言っていたとベンにチクり、ベンのママはありえないしベンのおばあちゃんもホワイト・ジャーマンシェパードを繁殖させていたし、雑種差別は許さないと話した。

8
おばあちゃんが階段から落ちて緊急入院「殺されるのを待つなんて冗談じゃない」と暴れたり「(私は)どうして見抜けなかったのか」と言い、紙にJMと3枚書いてジェシーとケイトとフランに、特に「ケイトは車椅子じゃなくソファに座ってボタンをもらえ」と話す。ジェシーが「犬は無事」と言うと一たんは安心するもののすぐ目を覚まし「訓練すれば人間の言葉も話すのよ」「イトコのハイジが訓練していた」「でもハイジにはもう会いたくない」と支離滅裂。

9
パパが出稼ぎから帰って喜ぶジェシー。パパもおばあちゃんもテントも張れて家事もできる機用で良い人だけど移民労働者のせいで事業破産してフランスに出稼ぎ中。ジェシーはたむろする外国人を気にくわないとママに言うと注意はするけどママもやや警戒はしている様子。そのときケイトからベンとヤスミンと4人で映画に行こうと誘われウキウキで雑貨屋さんに買い物に行くとニールが突き飛ばされ泣いていた。ジェシーは外国人労働者がやったのかと腹を立てた。

10
ところが犯人はフランの友達、ダニー、リアム、ニコラ。ジェシーは何も言えない自分を臆病者かもと思う。映画は楽しかったが政治難民のヤスミンの家は臭くてぼろくて狭いのでショックを受けた。

11
ニールの件やおばあちゃん、スノーウィが暴れる話をするとなぐさめてくれるケイト。朝礼でスポーツ万能のケイトがシッティングバレーで英国ジュニアチームメンバーに選ばれた発表されたがフランたちはバカにして笑うのでケイト激怒。フランたちに抗議するが取り合わない。ジェシーはフォローするが「(運動神経のにぶい)あなたに言われても喜べないし、無知な(フラン)人間が認めないのが頭にくる」と言う。ジェシーはつい「車椅子だって上手」と言ってしまい「好きで乗ってるわけじゃない、あなたみたいにお気楽でいたい」と言われる

12
歴史の時間に第二次世界大戦のDVDを観た後、ドイツ語の授業で先生が席をはずしている間、教室はナチスの物まね大会になったが先生は怒らないのでバツが悪い。ボンベッファー先生からは「ドイツ語の素養がある」と言われていて気まずいジェシーとベンは「もう誰もナチスのことなんて考えないと思います」というと先生の「誰にも忘れてほしくない、この国だって起きる可能性はある」にイギリスに失礼だと思った。
放課後ベンとヤスミン、ケイトが家に遊びに来て2人は仲直り。4人は介護施設でのインタビューはヒトラーの映像よりおもしろかったと話した

13
グフタさんの店にいた時、店の窓ガラスが割られ移民ではないかとみんな疑う。ママの車で帰る途中フランが泣きながら歩いていて聞くとフランの留守中に飼い犬を安楽死させられ、テスおばさんはフランに怒鳴るか泣くか浮気中のパパのグチで犬だけが救いだったと泣くフラン。でもイヤミを言うジェシー。夜中も一人泣いているフランにニールの件は言えなくなる。

14
第二次世界大戦の授業のゲストにベンのおばあちゃんミリアム・マクドナルドが来た。
彼女はナチス政権中のユダヤ人で、迫害された事、獣医の職をうばわれた父が白いジャーマン・シェパードのウルフィを反抗心で飼っていた事。ナチスは犬に人間の言葉を話させる大学を作る話や菜食主義のヒトラーは狩りが残酷なので禁止したと話した。

15
そして障害者や老人、病気の人、心身障害者、生まれつき障害児、ナチス反対派の政治家、司祭、同性愛者、共産主義者、エホバの証人信徒、ジブシー、シンティ・ロマ人、ユダヤ人が強制収容所などで虐殺された。ナチス政権崩壊後怨みで毎夜悪夢見ていたがウルフィをある女の子が返してきた。
その子の父がユダヤ人のペットを殺処分する仕事で世話になったユダヤ人老教授の犬だけ隠し「状況が変わったら犬を返して」と父が言い残したのがウルフィだった。ウルフィが返って来て悪夢も見なくなり、お母さんがアメリカ人と再婚渡米しおばあさんも娘(ベンのママ)も獣医になった。
ウルフィを連れてきた女の子は「何も知らなかった」と泣きながら謝るがベンのおばあさんは「永遠に許さない」と言ってしまい、今は人は許す事でしか前に進めない…制度に立ち向かうのは勇気がいることで女の子に感謝すべきだったと反省し、小さな偏見も見逃さず思いやりに意味がないと思わないで欲しいと語った。

16
勇気の出たジェシーはフランとサシで話そうと呼び出しニールの件を問い詰めた。フランは「ニールを突き飛ばすつもりだったとは知らないし、グフタさんがタバコを売ってくれなかったからリアムが移民のせいにして石を投げた」と白状。ニールを笑ったけどママに言わないでと懇願。フランはパパは浮気、ママは泣きくれ、転校までさせられ何もかも嫌になってたと話しつつジェシーやケイトみたいダサくなりたくなかったと告白。ジェシーはキレつつ、フランの辛い気持もわからなくないし知ってて黙ってた自分も非難できるほど勇敢じゃないと思った

17
ジェシー、フランはお見舞いの後、フランがジェシーの両親に白状し警察沙汰に。フランパパも帰ってきてニールに謝罪。ジェシーはママにはほめられたがモヤモヤがのこる。宿題のおとぎばなし「盗賊の花嫁」はぞっとする話だった。フランは元の学校に転校する事になりパパもほめてくれたけどピンと来ない。そしてまたマリア・ベイアー宛のナゾの絵葉書が届いていた。そしてベンのおばあさんの話や自分のおばあちゃんの病状を思い凹み自分が正しい事を当たり前にできる人間だったらいいのにと白い犬の写真の女の子をみて思う。

18
翌日「盗賊の花嫁」の授業で作者は「子供たちを救うことができる」と主張しヤスミンは「人は幸せでも安全でもないから」と答える。先生は「問題行動を起こす子の世界観を知ればその理由がわかる」と話しジェシーはおばあちゃんが過去に後悔している事を探り当てようとベンの家に写真を持って集まることにする。パパもおばあちゃんの過去を聞くなとおじいちゃんから言われていたし、テントを張るのが上手いのもナゾだ。

19
おばあちゃんの写真は外国の風景の「マリアとトマス」やガールスカウト風の「マリアとハイジ」「マリアとグードルン」の写真にはダッハウと書かれていた。おばあちゃんからの「JM」と書かれた紙を見せ調べると、ダッハウはアンゴラウサギを繁殖する強制収容所でグードルンはナチス親衛隊リーダーの娘だった。ケイトが「おばあちゃんの家族はナチスだった」と気が付き、理解したベンのおばあさんはナチス青少年団ヒトラーユーゲントの少女団ユングマデルのイニシャルがJMで団所属のボタンがもらえると話した

20
ケイトはショックを受けヤスミンと帰る。ジェシーもショックを受けるが、ベンのおばあさんはJMの紙は身を守るための身分証代わりで、ユーゲントをドイツの子はキャンプのつもりで楽しんでいた。だが白い犬と少女の写真を見たベンのおばあさんはあの時ウルフィを連れてきた子だとおどろく。マリア・ベイアーとはおばあちゃんのことで今はエリザベス・ジョーンズで名乗っていると知った。手紙の主はおばあちゃんのお兄さんトマスの孫娘からで今のダッハウを見て欲しいと書かれていた。
ジェシーとベンのおばあさんはおばあちゃんの病院に行きウルフィの事を感謝しおばあちゃんは「同じ事が起きるんじゃないか恐ろしい」と泣き崩れ、ベンのおばあさんは「そんな事させない」とJMと書いた紙をビリビリに破いて抱き合った。

14章くらいから変化がありますが、そこまで伏線はちょいちょい出てきます。それをつなぎ合わせてなるほどと思うのですが長いです
  

【霧のなかの白い犬】読書感想文の書き出し 


・歴史(戦争問題)に興味がある
戦争を実際に経験したことがない人のほうが世の中多くなってきています。でも戦争は3世代に影響を与えるとも聞いた事がありますからもしかしたらお父さんやお母さんまでその影響を受けているのかもしれません。

・介護問題に興味がある
むかし若い人は金の卵と言われている時代があったそうです。そして今、自分達も金の卵を支える金の卵なのだといわれた事があります。それは将来の日本をささえる人材だからだということです。少子化問題と高齢者問題をニュースでたまに聞きますが、感覚のまったく違う世代もどうしたら協力し合える良い世の中になるのか、たぶんみんなが考えないといけない問題なのだと思います。

・イジメ問題に興味がある
ハッキリ言ったほうがいいと思います。イジメをする人は頭のおかしい人でコンプレックスがある人なのだと。たしかに見ているとイライラするような人もいますが、そういう人ともうまくやらなきゃいけないのが世の中です。だから学校も世の中も言葉に出して「相性の悪い人ともうまくやりなさい」と言ったほうがいいんじゃないかと思うのです。
  

【霧のなかの白い犬】読書感想文の例文

ペットのいる生活が特別にしあわせな事だとわかっている人はどれくらいいるのかな?と思いました。日本は動物番組もたくさんあって、犬や猫以外にもふくろうとか爬虫類とかのカフェもあります。たまに動物虐待のニュースを聞いたら「ぜったい許せない」と思いますし犬を食べる国があると知って信じられないと思ったことがあります。でも動物を大切にしたいと思える気持は平和で心に余裕があるからできる事なんだとこの本を読んで思いました。

この物語は白い犬がおばあさんのナチスドイツ時代のトラウマを思い出して、孫のジェシーがその悲しみの原因を取り除く物語です。
ナチスドイツの事は少し聞いた事がありましたが、血統書の犬じゃないとダメだと殺されたり、障害のある人や病気の人そしてユダヤ人も人間扱いされずにどんどん殺されて、ナチスに反対したドイツ人ですら殺されたというおそろしい歴史があったことをはじめて知りました。
ナチスの人がユダヤ人を殺していった事は有名ですが、それ以外のひどいことがあった事にショックを受けたので、ジェシーのおばあさんがトラウマになってしまうのも仕方がなかったと思います。
これは物語ですがそんな気持をひきずっているナチス側の人もたくさんいるのかもしれません。ですがペットをうばわれ家族を殺されたベンのおばあさんの怒った気持ちも責める事ができませんし、気持がわかる気がしました。

よくわかっていなくて罪を犯した人を被害者が許すということは「過失」という理由だけでは大変難しいことです。
ベンのおばあさんはジェシーのおばあさんを許します。許さないと前に進めないことそして二度とそんな世界にさせないとも言います。誰かを許すという事は許す側が悪い事をした人のそのときの気持を考える事から始まるのだと思いました。相手の気持の理解は罪を許す以前に罪を生み出さないものだと思いました。それはフランのグレる気持やケイトのスネてめんどくさい性格の人でもその気持の理由をジェシーがわかってあげるのと同じ事だと思いました。
ジェシーのおばあさんは「自分がはずかしい」という気持は自分の罪を自分自身が許せない気持なのでしょう。罪の意識その背徳感は死ぬまで笑える日は来ないという事だと思います。

人は自分から悪い事をしなくても、悪い人たちにおどらされてしまうかもしれません。わかっていてもやらないとマズイ理由があるのかもしれません。ですがこれはダメな事だと一人ひとりが強い気持で判断しないと今の平和な暮らしは守れないのかもしれません。
自分を恥じずに生きる事はちゃんと正しさを見極める目を持ち、みんなで正しさを守ることです。ペットのいる生活は平和の象徴です。そんな生活と大切な人やペットを守り続けたいと思いました。

ぼくたちのリアル (課題図書 高学年)

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ぼくたちのリアル(講談社)
220ページ
著者:戸森 しるこ・著 佐藤 真紀子・絵 本体価格:1,300円

簡単に読める度★★☆☆☆
簡単に書ける度★★★☆☆

こんな人におすすめ
・友達との人間関係でなやんでいる
・自分に自信がない
・LGBTの人がいる
・恋愛についてなやんでいる
・家族の事でなやんでいる

この物語は「かんぺきなイイ奴のともだち」になんとなくコンプレックスを感じている小学校5年生の男の子の主人公の目線から見た物語です。LGBTという言葉。かんたんに言うとテレビタレントのマツコ・デラックスさんみたいな「いろんな性別」のともだちも出てくるお話です。
でもかんぺきなともだちはとても悲しい過去があって誰にも言えないなやみをかかえています。

小学生だって悩むのです

もし今、悩みをかかえている子がいたり、そんなともだちがいたらどういう風に考えて、乗りこえて行けばいいのかのヒントになります。

220ページあるので簡単には読めないかもしれませんし、小学校高学年でも大人っぽい悩みなので読むのも書くのもむずかしく感じそうですが、ハマるとおもしろい物語です。
  
【ぼくたちのリアル】かんたんあらすじ

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僕たちのリアル相関図
 
~簡単あらすじ~
飛鳥井渡(アスカ)万能の秋山璃在(リアル)転校生の川上サジは小5で甲斐先生のクラスになる。
リアルはクラスをまとめたり人に気を使ったりと何かとデキるやつなので引け目を感じるアスカ。
アスカはリアルに指名されたピアノの伴奏をさせられたり、やたらリアルに近づきたがるサジとリアルに振られて登校拒否の藤谷を説得に行ったりする。

その後もサジはリアルの家でラピスラズリをもらって喜んだり、親子ゲンカしたリアルをなぐさめたり、リアルを元気付けるのに放送室ジャックをアスカに提案したり何かとかいがいしい。
リアルの弟は事故で死んじゃって以来、お母さんは入院中。リアルは明るいけど、夏になると様子がおかしくなる。親たちからは「話を聞いてあげて」と言われてるけど何も話せない2人。

ある日サジが同じクラスの保泉にキモイと悪口を言われても2人をつれて逃げ出すリアルは「保泉は兄弟思いで目も離さないからエライしうらやましい」とほめる。サジのお父さんは外国人で名前のゆらいがスプーンであることを知る。今までのサジのリアルにベッタリの態度にその理由も察したり、リアルがお母さんのアイス食べたいの言葉に泣きそうになるアスカ。

そして林間学校の日、3人でバクロ大会になりリアルはいつ死ぬかわからないのにいいかげんに生きてる奴に腹が立つ、甲斐先生はお母さんにそっくりで、本当はお母さんは退院してるけど、自分のせいで弟が死んだから会いたがらないという。アスカは「すごくなくてもリアルがすき」といい、サジは「リアルが死ぬ時はいい人生だったと思うかも」となぐさめ、もうすぐ外国に転校することを告白。アスカはリアルにサジがリアルの事を好きだと内緒で教えて、ショックを受けるリアル。

引越しの日、遅れてきたリアルは3人の写真と銀のスプーンをサジにわたし「(気持にこたえられないけど)最高のやつをこれでさがせ」とセンベツを渡し、サジはうれし泣きして別れた。
夏休み明け、リアルはお母さんに会ってきたこと、サジがお母さんのところまで行ってくれていたことをアスカに話す。いつか2人でサジに会いに行こうと話す。
  

【ぼくたちのリアル】読書感想文の書き出し

  
こちらでは先に紹介した「こんなひとにおすすめ」を例に感想文の書き出し部分の例をあげてみました。
 
・友達との人間関係でなやんでいる
(ぼく・わたし)にはクラスで仲のいい友達がいます・・・
(ぼく・わたし)にはクラスで仲のいい友達がいません・・・

・自分に自信がない
自身がある人を見ると、やっぱり自分とどうしても比べてしまって自分のことをなさけなくなったり、はずかしく思ったりすることがあります・・・

・LGBTの人がいる
テレビでマツコ・デラックスとかがいるので男だけど男が好きという人がいるのは知っています。でも自分のクラスの同級生にそういう人がいたらどう思うだろうと考えてみました。

・恋愛についてなやんでいる
この物語は友情のお話だけど、恋愛のお話でもあると思います

・家族の事でなやんでいる
家族愛ってたまに聞くけどどんなものなのかよくわかりません。(ぼく・わたし)には兄弟がいますが、よく「あいつはズルイ」と思うからです。

などなど、読書感想文にはじぶんの生活と物語を対比して書いてもいいのです。
じぶんの現実と物語の現実を比較(比べてみる)
もし自分が物語の主人公だったら?
登場人物のえらいところ
この物語から気が付いたことは?
などなど思いつくと喧騒文も書きやすくなりますよ
  
 
【ぼくたちのリアル】読書感想文

【起】
小学校高学年になるともうすぐ中学生だし、もう子どもじゃないし、受験がある子もいたりして、もう自由でいられるのはあと少しなのかな?とすこしビクビクしている自分がいることに気がついていました。
まわりを見ても将来の事を考えていたり、得意なこともそれぞれあったりして、主人公のアスカみたいに自分のやっていることは得意なことと人にアピールしていいのかどうかもわからないので、こんなもやもやした気持は友達に話してイイのか?と考えてしまいました。

【承】
でも物語の中でハッとしたのは『がんばりすぎなくたっていい。泣きたいときは泣けばいいし、つらいときは逃げればいいじゃん。・・・ぼくたちまだ子どもなんだよ。ふつうの5年生なんだって。』という言葉です。自分の中ではすこしあせりはじめてきていたのですが、今はまだそんなにがんばらなくても、逃げてもいいし、泣いてもいいのかな?とおもったからです。

少し子どもっぽいこと言うと同級生に笑われたり、親からも「もう○年生なんだから」としっかりするように言われるので自然とそろそろ大人にならなければいけないのかと考えていたので、自分ができないことの方が多いとおもうのでとても不安だったのです。

【転】
でも気が付いたのはリアルみたいになんでもがんばる子にも実はできないことや逃げている問題があったりして、自分から見たら完璧に見えている子も実はそうでもないところもあるのかな?ということです。リアルのかかえている問題は小学生には解決できる問題じゃないですが、たしかに友達になる人って「勉強ができるから友達」「完璧だから友達」じゃなくて一緒にいてたのしいし気があうから友達になります。ふだん一緒にいるとおもしろい話とか遊んだりすることが中心なので悩み相談なんてお互いした事ありません。でも話してみないと相手の本音がわからないし、たしかに悩みが合ってもその子のこと嫌いになることはないし、なんとかなればいいなと思うと思います。
本当につらい話を聞いてあげるのって自分にできるかどうかわかりませんが、アスカのように話し合ってみておたがい受け入れられるかどうかで友達関係が一生続くかどうかが決まるのだなと思いました。
小学校低学年のころは気にしていなかった、異性のクラスメートのこととかそういえば前よりも意識するようになった気もします。サジみたいに恋愛に積極的にはなれないけど、マセている分リアルがよろこぶことを先回りしてしてあげられるのだなと思いました。リアルにとってお母さんと会うことってすごく勇気がいることだし、ヒドイことを言ったお母さんだから余計なことしないほうがいいのかな?ときっと自分ならそう思うでしょうが結果上手く言ってよかったと思います。

【結】
友情と恋愛にもし共通する部分があるとしたら、あいての為に動いたり、気持を受け入れることなのだと思いました。たぶんそれで自分の隠したい気持がバレてしまうとしても、自分が心を開かないと相手も何も教えてくれないのだと思います。
小学校はあと○年で卒業してしまいます。そしたら中学生です。親には「甘えていられるのも今のうち」なんていわれます。中学生になったらもっと中学生らしい自覚を持たなければならないのでしょうが、でもちゃんと20歳で大人になるまでにはまだ何年もあります。今の友達たちともこれからできる友達とも「いつか二人で会いにいこうな」って遠い将来の約束ができるくらいの友情がつづけられる友達関係になりたいです。
 
あくまでも感想文の例文ですのでこれが優れているわけではありません。
【起承転結】などで感想をまとめてみると書きやすいでしょう。マネッコはだめですよ~

チキン!(課題図書 高学年)

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『チキン!』(文研出版)
著者:いとうみく・作 こがしわかおり・絵 本体価格:1,300円 166ページ

【内容情報】
いいたい事はなんだってはっきりいう転校生の真中さん。いっていることはまちがってないんだけど、正直うざい。だって、まちがったことなんてそこらじゅうに転がっていて、そういう中でぼくらはがまんしたり、見て見ぬふりをしたりして、毎日をクリアしているんだから。面倒なことやトラブルをさけて生きてきたぼくのゆるゆるとした毎日は、真中さんによって一転した。


「チキン!」
簡単に読める度★★☆☆☆
簡単に書ける度★★☆☆☆
こんな人におすすめ
・クラスの人間関係が難しいとおもう人
・気を使いすぎて疲れている人
・思ったことをすぐ言ってしまう人
・いろんな性格の人を冷静に見れる人

大人でもめんどくさいと思う「正論を言う人」のお話です。学級会で小さなことでも「~クンが~したのでいけないと思いまーす」というようなまじめで正しい人とどういうふうに付き合うか?そういう人はどうしたら言いたいことをわかってもらえるかの勉強にはなります。「チキン」本書の中の「トラブルな毎日」「真中さんの事情」のくだりを読んで自分に合う本かどうか判断するのが良いと思います。

【チキン!】かんたんあらすじ
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 チキン相関図
 
~簡単あらすじ~
主人公の日色拓(小6)は間が悪い子で何かすると失敗するタイプ。それに気付いた拓はめんどうなトラブルを避けて通る性格となりました。

そんな拓のお隣に越してきた真中凛は拓をチキン(弱虫)と呼んだりクラスでの「悪いと思ったこと」をズバズバ指摘。みんなとモメ事ばかり起こします。隣の麻子さんの孫なのでフォローするものの拓は頭を悩ませる日々。

凛は死んでしまったお母さんと「正直でいる」という約束をしたので悪事を指摘していたのでしたが、そのせいで弟がイジメにあい一人麻子さんのところに逃げてきたのでした。

クラスの人間関係も悪く変わり「私のしていることは誰かを傷つけることになってるだけ?」と気付く凛。拓は「真中さんをひとりにする約束じゃないんじゃない?」とお母さんとの約束の受け止め方を指摘します。

色々あったクラスのみんなも和解し良い雰囲気になった夏休み、凛はだまって引っ越ていきます。拓に手紙で「正直でいるのは・・・・わかってもらおうとすること」気付かせてくれた拓に「チキン(弱虫)撤回。あなたはわたしのヒーローです」と書き残して行きました。
 

【チキン!】読書感想文の書き出し・例文

・クラスの人間関係が難しいとおもう人
大人の人に言いたいのは小学生同士の付き合いでもけっこう自分の立ち居地を作るのは大変だということをわかってもらいたいと思いました。

・気を使いすぎて疲れている人
空気を読むという言葉が流行ったのはけっこう前のような気がしますが、(僕・私)が知っている言葉なのでもうあたりまえにみんなやっていることなのだと思いました。

・思ったことをすぐ言ってしまう人
「竹を割ったような性格」って正直で良いことだと思っていました。ですがこの物語の中ではそんな性格の真中さんがトラブルメーカーになって逆にみんなと上手く行かないという人の物語です。

・いろんな性格の人を冷静に見れる人
この世には3つのタイプの人がいます。YESというひと、NOという人、笑ってごまかす人です。

【チキン!】読書感想文の例文

例:テーマ(強さと正しさ、人との付き合い方)

【起】
もし真中さんがクラスに転校生で来たら「それはおかしい」とせめられてしまうのかな?きっと嫌な気分になる反面、クラスの嫌な人をやっつけてもらいたいという半々の気持なりました。どちらにしてもかかわらないほうが無難という拓の気持がよくわかりました。
真中さんはヒーローこと日色拓のとなりの家に引っ越してきたかわいい子です。でも思ったことは何でも口に出していろんな人とトラブルになってしまうので拓は疲れてしまいます。
たしかに思い出すと真中さんみたいにどうでも良いことやそんなに悪くないことでも先生に言ったり責めたりするような子はいたと思います。良くないことをしているから責められたりするのですが、悪いことをして結局あとから後悔するのはその人自身なのでわざわざつげグチみたいなことしなくてもいいような気がします。そういう風な人がもし自分の考えを押し付けたくてやっていても正しいことだとしたら何もいえなくなります。

【承】
この本できっと言いたいことは、悪いことを指摘する気付いて直してもらうには力づくでもダメだし、見て見ぬフリも両方ダメだということなのだと思いました。悪いことの基準や正しいことの基準は小学生なら「友達と仲良くしましょう」「下級生には親切にしましょう」ということで「これをしてはダメです」というきちんとした決まりはありません。だから自分でまわりの人に自分が何をしたら迷惑になるのか?考えながら行動する時期なのかもしれないと気が付きました。
たしかにこの本のキャラクターに出てくる、本馬君や嵐君、仙道さんみたいな個性の強い人はいます。逆に拓みたいになるべく失敗しないようにしゃしゃり出ない人がいるのは「そういう考えの人もいるのか」と発見した思いでした。個性の強い人とはたしかに付き合い方がむずかしいし、嫌なこと言われたりやられたりしたらこわいです。
でもどんな人でも守らなきゃいけないことは人が嫌がることをしてはいけないということなのでしょう。ただ人が嫌がることや悪いことの基準すらたぶんみんなに共通するはっきりした条件がないのは大人になっても同じ世の中なのかもしれません。

真中さんが言っていることはたしかに正しいのですが、とてもキツく感じますしいつもケンカ腰で悪いことを正して反省させようという上から目線の人に見え、逆に感じが悪い人に思えます。誰かが指摘しないと悪いことをした人は悪いことをし続けるのかもしれませんが、いつも戦う姿勢でいるので真中さんには友達はできないし正しいのに孤独です。そうなるのはきつい言い回しだけが理由ではなく真中さんの正しさや悪いことの基準が真中さんだけが思う条件だからだと思います。
真中さん的にもお母さんとの約束で「正しい目で見て」という正しさがナニなのか?わかっていなかったんじゃないかなぁと思います。

【転】
拓は小学生なのにめんどうなことに首を突っ込まなかったり、見て見ぬフリをする人ですが「草食動物並みの危機察知能力」は静かに相手の気持を察知することもできる能力もあるのだなと思いました。拓は積極的に誰かを正そうと思う人じゃないけど、すごく人をよく観察しているので人の特徴をよく捉えることができる人です。よく見てよく考えるから真中さんの事情や行動の理由に「そうじゃなかったんじゃない?」とおだやかに指摘することができたのだと思います。
これは真中さんとは真逆の行動で、相手の考えをとりあえず受け入れて信用してもらって、相手の手助けをしたりして攻撃しない人だとわかってもらっているから拓の言っていることが通じたのだと思います。拓のこのやり方は真中さんのストレートなやり方よりもすごく時間がかかるし大変です。でも難しい人でもそのように接したらジワジワと言いたいことをわかってもらえる方法なのだなと思いました。むずかしいと思います。

【結】
世の中はいろんな考え方の人がいます。自分の考え方や行動が正しいかどうかの判断って世の中の人と比べてみないとわからないものです。自分だけの価値観だけで生きていくとその考え方は強くなるのかもしれませんが、まちがっていたり広い目でものをとらえないときっと生きづらくなるのだと思いました。片目をつぶってものを見るというのは見て見ぬフリをするということではなく、そういう考え方もあるのだなと一たん脇に置くことなのかもしれないと思いました。何か変えたかったらそこから作戦を始めるのが成功する方法なのだと思いました。


あくまでも感想文の例文ですのでこれがオススメなわけではありません。

いちど人が書いた感想文を読んでみると「どんな内容なのだろう?」と興味がわくかもしれません。

主人公の真中さんの性格にすこしイラッとしますが、他の課題図書と比べてみるのに参考にしてみてくださいね

【起承転結】などで感想をまとめてみると書きやすいでしょう。マネッコはだめですよ~

干したから (課題図書 中学年)

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干したから… (ふしぎびっくり写真えほん)

森枝 卓士 フレーベル館


●あらすじ紹介

普段の食卓にも給食に出るもの中でにも干した食べ物がたくさんあります。
「どうして干すの?」「干したらどうなるの?」「なんで干そうと思ったの?」
人間の食文化について紹介があります。

巻末にはクイズのようなページがあり「干したもの」を探すページと
「干し野菜」の作り方を紹介しているページがあります。


●読書感想文に書くなら

普段食べているお米も干したものと考えると干すのが当たり前の多いこと。「食」について見直したこと。
生活の知恵について知ったこと。学んだこと。を読書感想文として書いてもいいですね。

実際に夏休みに「干し野菜」を作ってみた自由研究とともに読書感想文にしても面白いですね。

また世界中の「干したもの」の紹介もありますので、食文化について知ったことという視点でも書けますね。

冷蔵庫のない時代に人間が工夫して食料を保存していたことも併せて感想にかけるとポイントになるかもしれません。

…………………………

こんな人におすすめ
・理科が好き
・料理、家庭科が好き
・自由研究と連動させたい


~簡単あらすじ~

ページ数33ページでカラー写真つきで絵本みたいなものです。読むのは読書の苦手な子でも簡単なので【内容情報】そのままです。ですが、読んだだけでは感想文を書くのが難しいのがこの本なのです。
つまりこの本の目的は実際にお子さんに干物を作らせて実験させるのが目的の本です。

夏休み期間中、絵日記のごとく干物の観察ができる子、それがどのような様子で食べたらどうだったかを感想文にさせるのが目的です。プラスして自由研究も兼ねさせるならば「世界各国の乾物一覧」とか「保存食の種類一覧とその理由」など広げる事もできます。つまり感想文というより本を読んで実践→結果を書く実験レポートに取り組む感じです。

調べものや実験に取り組める子に向いている本という事になります。
 


【干したから…】読書感想文の書き方と例文

【干したから…】の感想文を書くには実際に乾物を作ったり、食べたり、調べたりした体験を書くのがコツになります。


・理科が好き
・乾物を作ってその工程と結果を書いていく
「理科が好きなので干し物を作る実験をしてみました。」

・応用編その1~種は乾燥しているのに生きているのはナゼ?
「この本を読んでみて、不思議に思ったのは種は水に戻すと生き返るのに食べ物だと元に戻らないということです。」
「休眠?それとも乾燥死?種子にも寿命がある」

・応用編その2~蚊は乾燥しているのに生き返る不思議
「この本を読んで、思い出したのは蚊は乾燥していても水がかかると生き返ることです。蚊は乾燥していても水をかけると生き返るのはなぜか調べてみました」
宇宙空間でも“死なない”生物 乾燥状態から水で蘇生

応用編は食品からテーマが外れましたので「乾燥しても復活する生物もいる」と理科的に興味を持った事をアピールするのに良いでしょう
  

・家庭科が好き
・「夏休みの間にどれだけ干した物を食べたか調べてみました」
夏は簡単に済ませられる麺の季節、ソーメンやソバなどの作り方を調べるのもいいでしょう
 
・干した物で料理を作ってみました
・うちで食べる干した物の種類と保存方法と賞味期限を調べてみました
・干した物を水でもどして生の物と、味・色・重さ・臭いなど比べてみました
など、実際に台所に立って作業しましたと感想文に書くのがポイントです

・自由研究と連動させたい
・世界の干した食べ物にはどんなものがあるのか自由研究でまとめてみました
・干す以外でくさりにくくする方法(かんづめ、冷凍、真空パック)と干した物との違いを調べてみました
・干したからを読んで興味がわいたので人間を干したらミイラになる作り方を調べてみました


まとめ

「干したから・・・」の読書感想文で書く事は
・ひものってどんなものかの説明
・干物で実験(干物を作ったり、料理をしたりする
・ひもの魅力のいいところのまとめ
を書くと良いでしょう。そして乾燥した食品から「他に何に興味を持ったか?」「食べ物以外(種、蚊、ミイラなど)の乾燥したものの不思議」など興味の範囲が広がりましたなどを書くと更に好印象をもたれる事でしょう。

耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ (課題図書 中学年)

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耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

ナンシー チャーニン 光村教育図書


●あらすじ紹介

1890年代のアメリカの大リーグでのお話。

耳の障害を持つメジャーリーガー「 ウィリアム・ホイ」の伝記絵本です。

野球が大好きだった少年が、メジャーリーガーになったお話ですが、耳が聞こえないため審判の判定を聞くことが出来ません。その為にできたのが野球の審判のジェスチャー「ストライク」や「セーフ」のサインです。

観客の人たちもジェスターが出来たことにより一緒に野球を楽しめるようになりました。


●読書感想文に書くなら

この本を読書感想文の本に選らぶならもちろん野球少年。野球だけでなくサッカーやバスケなどのスポーツをやっている小学生におすすめします。

聴覚障害がありながらメジャーリーガーになったことから壁を乗り越える強さ。
壁にぶち当たったとき、どうやって乗り越えようか考える。そんな視点でも小学生に読んで欲しいなと思います。

絵本であり32ページと短めの作品のため、読書感想文として書くには本のあらすじ以外にも自分の気持ちを書く必要があります。

もし自分にハンデがあったら、どうするか?どうしたいと思うか?
出来ないことがあった時、どうするか?
いろんな視点で想像して書いていけますね。

…………………………

こんな人におすすめ
・野球が好きな子、スポーツをしている子
・根性がない子
・病気のある子、体が弱い子

~簡単あらすじ~
ウィリアム・ホイは野球が大好きな耳の聞こえない男の子です。
野球の練習をいっしょうけんめいにしますが、お父さんからは「どうせつづかない」と言われたり選手になるテストを受けてうまくいっても「背が低い」と合格しません。それでもウィリアムはろう学校も家の手伝いも野球の練習もがんばります。

ろう学校卒業後、靴屋で働き始めたある日、店さきの野原でやっている野球をながめていると、ボールが飛んできたので投げ返しました。すると野球をしていた人から「いっしょにやらないか?」と誘われたウィリアムは投げるのも打つのもうまいのでみんなおどろきました。
ノートに名前を書いて自己紹介したウィリアムはチームに入らないかと誘われました。ところが、チームマネージャーからは耳が聞こえないウィリアムに「給料は一人前ってわけには行かない」といわれたのでそこはやめる事にしました。

ウィリアムはほかのチームに入りましたが、メンバーから悪口を言われたり、打席に立ったときに三振に気がつかずにいたことで観客もふくめみんなに笑われて傷つきました。
ウィリアムはポケットの中のお母さんからの手紙を読んで「ジェスチャーで審判してもらえば良い」とアイデアがうかび、イラストを書いて渡しました。審判も「これはいい」ということでジェスチャーで審判するようになりました。
メジャーリーガーになったウィリアムはとても活躍し、チームメイトとの野球の作戦もサインでやることを提案しました。
観客も場内アナウンスがない時代だったので、審判のジェスチャーにとてもよろこびました。
ウィリアムはとても活躍しスター選手になりました。つらくても泣かなかったウィリアムですが観客みんなが立ち上がって手を振ってくれたことに感激して泣きました。

~オススメポイント~
野球の好きな子やスポーツをしている子にはとくにおすすめです。
耳の障害のある人とのコミュニケーションが取りにくい時代、ウィリアムは野球が大好きで選手になりたいけど「背が低い」とか耳が聞こえないから「給料は半分」と野球の実力では判断してもらえません。やっと選手になれても障害の為にうまくいかないことも。ウィリアムがえらいのは、それでも野球をあきらめず、できる方法を探した事、あきらめなかった事です。
人生で人は自分のコンプレックスや悩み・、壁を乗り越えなければならない時があります。
障害という一生付きまとう問題をものともせず「野球が好き」という気持のあるウィリアムは立ち止まる人ではありませんでした。根本的に前向きな人なのだと思いますが、感想文では「障害に負けず努力したら、世界を作り変える事もできる」というような感想文が良いのだと思います。


『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』読書感想文の書き出し例文

・野球が好きな子、スポーツをしている子
ボクは勉強より運動が好きで、特に今は野球をいっしょうけんめいやっています。レギュラーになるために頑張っています。なので昔のアメリカのメジャーリーガーのお話なのでこの本を選びました。それにウィリアム・ホイは耳が聞こえない人なのにどうやって野球選手になれたのだろうと不思議に思いました。

・根性がない子
何かをいっしょうけんめいするのはとても大変です。勉強や運動もなかなかできない事があると、イヤになるし悲しくなるので続けるのが苦手です。でもこの本のウィリアム・ホイは野球は上手だけど、なかなか選手になれないのにあきらめないでメジャーリーガーなった人です。どうしたらあきらめないでいられたのかなと思ってこの本を選びました。

・病気のある子、体が弱い子
ウィリアム・ホイは耳の不自由な人ですが、健康で野球が上手なメジャーリーガーです。ウィリアムは耳のせいでなかなか野球選手にもなれなかったけど努力してみんなに応戦される選手になりました。病気があると具合が悪い日や遊びに行けなかったりできない事がいろいろあるのですが、どうしたら病気があっても夢をかなえることができるのか知りたくてこの本を選びました。
 

まとめ
 
才能があれば努力・根性・あきらめない心は報われる

空にむかってともだち宣言 (課題図書 中学年)

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空にむかってともだち宣言

茂木 ちあき 国土社

●あらすじ紹介

ミャンマーから転校してきたナーミン。同じクラスのあいりはすぐに仲良くなりますが
給食の時にある事件がおきます。

その事をきっかけに、ミャンマーの文化・食べ物・挨拶についてを知ります。

途中ナーミンは男子からの嫌がらせにあいますが
日本に暮らす難民の事も学んでいくこと。日本に来ることになった辛い経験を知ることでクラス全体の雰囲気が変わっていきます。


●読書感想文に書くなら

日本にも近いアジアのミャンマーについて、難民について考えされる内容になっています。

『友情』もテーマになっています。課題図書の中には「わたし、ナーミンと一生のともだちになるよ。ナーミンが国に帰れる日が来ても。」
とありこの言葉は「空に向かってともだち宣言」という本のタイトルにもつながっています。
読書感想文に書くなら、課題図書を読んで「友情」について考えたこと「宣言」をした気持ちなどに注目してもいいですね。

ミャンマーだけでなく、外国の情勢について。自分で調べたこと感じたことを対比を用いても書けますね。
小学生中学年が、読書感想文として書くのに文章量としても内容としても一番書きやすいのではないでしょうか。

2016年発行の本ですので、課題図書の中でも読みやすいですし課題図書ではないとなかなか選ばない本かもしれませんが自分の知らない世界や環境が沢山あるんだということを知る良い機会になると思います。

…………………………

【内容情報】

ミャンマーから転校生がやってきた。あいりはすぐにうちとけてなかよくなるが、給食のときにちょっとした事件が起きて…。それをきっかけに、クラスみんなで「アジアのご近所さん」ミャンマーのことや、日本にくらす難民についても学び始める。


こんな人におすすめ

・小学校4年生(あいりは4年生)
・クラスに外国人がいる
・世界のいろんな国の事情や文化に興味がある
・イジメや差別について興味がある
・仲間はずれの人とどうやったら仲良くなれるか
・ダンスが好きな子

軽くいじめっ子も出てきますが、担任の先生が良い人なので上手にみんなの仲をとりもってくれます。なじみのないミャンマーという国ですが、どんな国の人とでも心を開けば親友になれると思えるお話。「こんな人におすすめ」に当たる人にはすごくむずかしいという本ではありません。


【空にむかってともだち宣言】あらすじ

~簡単あらすじ~

ミャンマーから隣の部屋に越してきたナーミン一家。となりの住むあいりはなかよくなりますが、ナーミンのお父さんが政治犯として警察に目をつけられ暴力をふるわれ日本に逃げてきた難民という事を知ります。同級生はからかいますが世界中にそのような人がたくさんいることをクラスで習います。そしてミャンマーフェスティバルでナーミンのおかあさんが踊ったバガンダンスをクラスの学習発表会でやることとなり大成功しみんなも喜びます。ナーミンとの一生友達でいることをちかうのでした。

各章のあらすじ

118ページの本ですが、どうしても「あらすじ」がないと内容がつかめない人のために、各章ごとのあらすじをまとめてみました。細かい内容は、本をしっかりよむことで初めて理解できるものです、ぜひ本を手に取り読んでみてください。

1アジアの仲間

夏休みが終わりに近づいた日曜日。あいりがお母さんと2人で住むアパートの隣に急な事情でミャンマー人の5人家族が引っ越してきます。
お母さんの友達ゴンさんにたのまれて色々お手伝いやお世話をすることになりました。顔つきも似てるし、髪も黒いけど少し色黒の人たち。でも引越し荷物も少なくて、日本語もあまり話せません。世界の国や国連が作っている地図で見ると日本とミャンマーは遠く感じません。ですがやっぱり外国人で言葉が通じないので、あいりと同級生になる女の子ナーミンのお世話をゴンさんからたのまれることになりました。

2二学期に向かって

家の物も文房具も何も持っていないのでみんなで買い物に行きます。ミャンマーのショッピングセンターには沢山ものがないのでビックリするナーミン。夏休み中はナーミンと双子の弟ヘインとルーインと一緒に留守番しながら日本語の勉強をしたりナーミンにミャンマーのご飯を作ってもらったりします。ナーミンは図書館が気に入りますが、ミャンマーの写真集を見て「おかあさんが見たらさみしくなります」と借りて行こうとしません。でもナーミンはどんどん言葉やお金の数え方をおぼえて行きます。

3あいりにまかせた!

二学期になりナーミンたちの初登校日、学校にミャンマーの民族衣装のロンジーを着て行きます。
ナーミンも挨拶を上手にできたのですがまだ自信が無い様子。クラス委員を決める事になり、人気者だけど思いつきでものをいう航平がナーミンをすいせんします。航平にくっついている勇太と大樹もはやし立てます。
最初は助け船をだした担任のゆう子先生も「あいりと二人でやってみたら?」と二人はクラス委員をすることになりました。
ある日の給食の時間、手でご飯を食べる習慣のあるミャンマーでは使わないお箸の給食が出ました。弟達を心配したナーミンとあいりは給食が始まる前にトイレに行くと教室を抜け出します。弟達は大丈夫だったのですが、教室に戻ると2人の給食がありません。
「日本の食べ物あわないんじゃないかとおもってさ」と航平「難民の子供は一日一食」「難民だからナーミンなんじゃないの」と勇太もイジワルを言います。
あいりは怒りがおさまらず勇太のいすをけとばして給食ごとひっくり返ってしまいます。ナーミンを見ると涙を見せたことなどなかったのに大つぶの涙を流していました。
ゆう子先生はきびしく勇太をなだめて、教室の中はどんよりした空気になってしまいました。

4難民地図ってなに?

ゆう子先生は5時間目の国語の授業を世界の国々の勉強に変えることにしました。世界難民地図という難民がたくさんいる国の地図を広げて、世界にはいろいろな理由で自分の国にいられなくなってよその国にひなんする人がたくさんいることを教えてくれました。そして特別ゲストにゴンさんが登場して難民の人の手助けをしている人だと自己紹介します。ナーミンのお父さんは新聞記者でしたがある時書いた記事が国の政治に反対していると警察に捕まり、きびしい取り調べや暴力を受けて、仕事にもいけなくなり、今度は命がないとおどされたり、おかあさんもあとをつけられたり、ナーミンも学校に行けなくなった事情があったのでした。
ゴンさんはナーミンに「一番悲しかったこと」を話すように言うと、ナーミンはお父さんが傷だらけになって歯も三本折られ、耳も片方聞こえなくなって帰ってきたこと。日本にいるミャンマー人を頼って来たこと、そしていつかはミャンマーにもどりたいこと。でもミャンマーにいるしんせきが警察につかまらないか心配していることを話しました。

5ミランガラバーの日曜日

秋晴れの日曜日に「ミャンマー・フェスティバル」にみんなで行くことになりました。ゴンさんのオンボロ自動車を見てナーミンとお母さんはミャンマーでは日本の中古車は人気だけど持っている人は少ないしバイクやゾウに乗ることを教えてくれました。会場ではみんな同じようにロージンをまいていて、日本人と顔立ちも似ているのでどっちの国の人かわからないし、みんなしんせきのようでした。ですが同じミャンマー人でも留学や仕事で来ている人もいて、ナーミンのお母さんは「早くわたしたちが帰れる国になるようがんばってください」と伝えていました。
あいりはミャンマー語の挨拶を覚えたり、ミャンマーのポシェットを買ったり、料理を食べたり楽しんでいると、舞台ではナーミンのおかあさんがバガダンズというダンスをみんなで踊りだしました。おかあさんはダンサーだったのです。ダンスの後、踊りにあいりがうっとりしていると日本の子どもたちとなかよくなれるよう、協力してくれた「なかよし大使」の称号をあいりが受けることになり、ナーミンとの友情をさいかくにんしたのでした。

6発表会はバガンダンス

次の日にゆう子先生に呼ばれたあいりとナーミンは学習発表会で良いアイデアがないか聞かれます。あいりは昨日見たバガンダンスがきれいでナーミンのおかあさんがじょうずなこと。子どもでも踊れることを話してみんなにていあんする事にしました。教室ではバカンダンスの音楽をかけてナーミンとおかあさんに踊ってみてもらいました。するとみんなもよろこび発表会は「バガンダンスとミャンマーの子どもたち」に決まりました。衣装はそれぞれがもちよった布でロンジーにして一ヶ月間調べ学習やナーミンとお母さんゆう子先生のしどうでダンスの練習がおこなわれました。発表の日バガンダンスは大成功に終り、あいりはナーミンとハグをしてナーミンと一生の友達になるとちかうのでした。


【空にむかってともだち宣言】読書感想文の書き出し・例文

こちらでは「こんな人にオススメ」のテーマにそった書き出し例文をご紹介します。

・小学校4年生(あいりは4年生)
4年生って小学生の中ではちょうど折り返し地点です。4年生になるまで何回かクラス替えをしていろんな友達ができましたが(僕・私)には外国人の友達が(います・いません)・・・・

・クラスに外国人がいる
(僕・私)の(クラス・学年)には外国人の同級生がいます。その子は○○人でその子の国のことを聞いたことが(あります・ありません)・・・・

・世界のいろんな国の事情や文化に興味がある
この本はミャンマーの文化が少し分かる本です。(僕・私)はミャンマーの事は知りませんでしたが少し日本人に似ているけど似ていない部分もたくさんある「しんせきみたい」という言葉にびっくりしました。

・イジメや差別について
人ってよく知らないのに聞いた評判を悪く受け止めてイジメをはじめる事もあるのだなと思いました。

・仲間はずれの人とどうやったら仲良くなれるか
世の中にはみんな密かに持っている得意なことがあるのだな、聞いて見なければわからないのに、よく知らないで仲間はずれにするなんてダメだと思いました。

・ダンスが好きな子
(僕・私)はダンスが大好きです。このお話はバガンダンスというミャンマーの伝統的なダンスを通してクラスが団結して、あいりとナーミンの一生の友情が約束されるお話です。
 

【空にむかってともだち宣言】読書感想文・例文(1274文字)

読書感想文の条件の一つに文字数があります。小学校中学年の部(3、4年生)では、本文字数1,200字以内が条件ですが、以下は、大人目線で、1274文字で書き上げたものです。文字数がややオーバーしています。また、使っている漢字も小学校では習わない漢字も混じっていますが、参考にしていただければ幸いです。
 

「空にむかってともだち宣言」を読んで

ミャンマーという国はあまりよく知らない国ですが、この本を読んでみて暮らしにくいこわい国なのかな?と思いました。それはなぜならあいりと友達になったナーミン家族は難民として日本に何も持たずに逃げてきた人たちだからです。

ナーミンの家族はお父さんが新聞記者で書いた記事を警察からとりしまられ、暴力を振るわれたりするので日本に逃げてきました。世界にはそういう人やいろいろな事情で自分の国にいられなくなる人がそんなにたくさんいるなんて考えたことがありませんでした。なぜなら日本ではインターネットで子どもでも好きなことや悪いことを書いてもあまり怒られないからです。
そんなこわい国なのにナーミンもナーミンのお母さんも「ミャンマーにいつか帰りたい」と言います。日本の方が良い国なのだからずっと日本にいればいいのにと思いましたが帰りたい理由がたくさんある気持もわかる気がします。きっと自分の国の文化が好きだしそういう風に暮らすのが普通だからなのだと思います。

ミャンマーは手でご飯を食べること、ロンジーという不思議な民族衣装やバガンダンスという踊りなどの文化は日本にはありません。手でご飯を食べるのはなんだか気持悪い気がしますが、外国の人からみたらはしでご飯を食べるのはもしかしたら変に見えるのかな?と不思議に思えました。きっとミャンマーの人も手でごはんを食べることを変だといわれたら不思議な気分がするのかもしれません。日本も外国の人も自分の国で普通にしてきたことをへんだと言われたら悲しいし、ナーミンのようにまわりはぜんぶ日本人だらけだったらやっぱり学校にいてもビクビクしてしまうのかもしれません。だから少しちがっていたりする人にはわかってあげようと思う人がとても大切なのだと思いました。

それにミャンマーは先に日本の事を受け入れてくれていると知りました。百均のものがミャンマーで作られていたことや日本の中古車がミャンマーで使われていたということです。本の中にはしんせきみたいというセリフが出てきましたが、知らないところでしんせき付き合いみたいなことはしていたり、日本の中古車を良い車だと思ってもらえるのはとても嬉しく思いました。だったらミャンマーのへんなところよりおもしろいところを見つけていくほうがかんたんだし、なかよくなる良い方法だと思いました。

きっとミャンマーの人は日本人にはわからなくても大切な文化があるのだなと気が付きました。ミャンマーだけじゃなくきっと世界にはいろんな国があるのだろうなと思いました。日本より暮らすのにこわい国もあるのかもしれないし、本当に日本に逃げてこなければいけない国の人もいるのかもしれません。もしそういう国の人と会ったらできるかぎり親切にしてあげようと思いました。そして日本のいいところを教えたいし、その人の国の面白いこともおしえてもらいたいし、その人が自分の国に帰っても一生友達でいたら楽しいと思うからです。ちがう文化ってちがうから仲間はずれやいじめてはいけないし、ちがっても良いものもたくさんあるって気が付ける人になりたいです。

アランの歯はでっかい ぞこわーいぞい(課題図書 低学年)

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アランはこわーいワニの一族。ジャングルではみんながこわがっていましたが、実はアランもみんなをこわがらせる努力をしていたんです。うろこをみがいたり、つめをとがらせたり、とくにおおきな歯は、いっぽんいっぽん10分かけてみがきます。ところが、アランの歯は、じつは……?!ポップで鮮やかな色で描かれた楽しい絵本。アランのおおきな歯が、とても目を引きます。こわがらせることが生きがいだったアランですが、あることをきっかけに大きく方向転換。楽しくて、ユーモラス。歯のたいせつさにも触れられます。

…………………………

・どんな子におすすめ?

楽しいお話が読みたい子に。
長いお話を読むのはまだちょっと苦手、という子に。(4作品のうち、一番簡単に読めます)
仲間や友達について考えたい子に。


・どんな本?

32ページの短めの絵本です。文字が少なく、あっという間に読めます。
絵の色彩が美しく、絵を見るのも楽しい絵本です。
お話が短い分、感想をふくらませるのには、少し苦労するかもしれません。
どんなテーマが込められてるの?

ユーモア溢れる愉快で楽しい物語で、読書の楽しさが味わえます。大胆でカラフルな絵が魅力的で絵も楽しめます。


・『アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ』の感想文を書く時のヒント

どうして、アランは森のみんなをこわがらせたいのかな?こわがらせることって楽しいのかな?
アランの誰にもいえない秘密は何だった?その秘密を知ってどう思った?
大切なものを失くして落ち込んでいるアランをどう思った? 
アランは最初と終わりの方で、どう変化したかな?アランと森のみんなとの関わりの変化に注目してみよう。


…………………………

・将来の夢がある子
書き出し例~将来はアイドルになるのが夢です。なぜかというと歌ったりするのは楽しいしみんなも喜んでくれるからです。うちでもテレビを見ながらマネをして歌ってみたりダンスの練習もしています。お父さんは応援してくれますが、お母さんは「アイドルもお勉強ができて頭がよくないとなれないんだよ」といいます。関係ないと思うのにどうしてなのか聞いてみると・・・
着地点~「提供できる能力が広いほうがつぶしが利く」例えば芸能人やタレントも旬を過ぎると急に「○○の分野が得意」とか「アイドル→新婚タレント→ママタレント→主婦タレント」などのように少しずつ出世魚のようにシフトチェンジして同年代の視聴者の指示を仰ぐように状況に合わせて変化して行きます。アランの得意分野「こわがらせる」もやりつつ、能力を生かせるマルチな活動はやはり「提供できる能力の広さ」があるからです。
「アイドルになるのと勉強もガンバります」など先生が喜ぶような「夢を持ちつつ学業もがんばる子供」まるで芦田愛菜ちゃんのような作文だと◎でしょう。

・家業がある、後継ぎになる子
書き出し例~うちはおじいちゃんの代から○○屋をやっています。今はお父さんとお母さんががんばっています。忙しい時は手伝ってといわれる事もありますし、お客さんから「3代目」と呼ばれる事もあって恥ずかしいです。将来はまだわかりません。アランの家族もこわい一族の仕事はあまりいい仕事じゃないけどでもアランはいっしょうけんめい歯をみがいていたのはえらいと思いました。歯で葉っぱや髪や歯のみがき方をみんなに教えるようになったけど、おどろかせることもやり続けています。みんなもよろこんだし、ハリーもたのしいから前よりよかったなと思いました。
着地点~「伝統と時代の変化を両方受け入れる」アラン一族の特徴である歯を10分もかけてみがくのは、一族のこわがらせる(仕事)を好きであり誇りであったからとも言えます。もし自営で仕事をしている場合、今から後継ぎなど期待せずとも、家の仕事に子供であっても誇りはもってもらいたいものです。また時代の変化で子供が大きくなる頃には商売のあり方を臨機応変に変える柔軟さも必要になります。
「伝統と革新の和合」状況が変わっても対応できる能力や柔軟さを持つ大切さに気が付きました、というような「お父さんに教えてもらいながら、ボクはもっと会社を大きくしたいです」などのように夢と希望にあふれる感想文はいかがでしょうか?
  
・努力が苦手な子
書き出し例~アランは努力家だと思いました。毎日いっしょうけんめいうろこをみがき、つめをとがらせ、10分も歯をみがくからです。みんなをおどろかせるのがたのしいからという理由ですが、でも毎日大変だと思いました。
ボクがまいにち顔も洗うし、歯もみがくけどそれはやらないと怒られるからです。好きでやっているわけではないのでなにかをしたくて毎日している事ってありません。
毎日ピカピカになるまでみがいた歯はアランのじまんみたいだからなくなって泣いたのかな?と思いました。じゃあなにかいっしょうけんめい毎日やったらそれが自慢になるのかな?とも思いました。
着地点~「努力は裏切らない」自己満足の為にみがいていたアランの入れ歯ですが、それを紛失し笑われ一気にアランは自信喪失します。ですが立派なアランの入れ歯は手入れしただけの価値があり、あらゆることに使う事ができ、ハリネズミのハリーも借りて喜ぶほどのものです。勉強やスポーツもなにか努力して経験値を積み上げるとそこから道が開けて行きます。努力は大変ですがやり続けると「道が開ける」ことに気が付きました。というようなやる気になったような感想文に仕上げると◎でしょう。

すばこ (課題図書 低学年)

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巣箱は、ひとが作った鳥の家です。小動物のすみかである森が減っていくなか、巣箱をかけることは、簡単で身近な自然保護と言われています。素材も、かたちも、大きさもいろいろ。その巣箱、もとはドイツの貴族の男性がはじめたことを知っていましたか? 日本ではまだあまり知られていない巣箱の起源と、その楽しみ方を描いたノンフィクション絵本。巻末に豊富な写真の入った解説つき。

…………………………

・どんな子におすすめ?

動物や自然環境に興味がある子に。特に鳥が好きな子は、はじめから最後まで面白く読めます。
物語よりも、自然や歴史などに興味が強い子に。
ノンフィクション作品で感想文を書きたい子に。
絵が美しいので、絵が好きな子も楽しく読めそうです。


・どんな本?

32ページの絵本ですが、文が多く、内容も説明文なので、低学年の子が1人で読んで内容を理解するのはちょっと難しいかもしれません。
大人の方が一緒に読んであげて、難しい言葉は説明しながら読んであげるのがおすすめです。はじめて知ることがたくさん出てきてワクワク学べる絵本です。視野が大きく広がる絵本です。


・どんなテーマが込められてるの?

巣箱の歴史や利用法が学べます。
新しい知識を得る喜びを味わうことができます。
美しい絵で、子どもが自然に目を向けることができる、バラエティ豊かな巣箱が紹介されていて子どもの興味が喚起される絵本です。


・『すばこ』の感想文を書く時のヒント

実際に巣箱や野鳥を見たことがありますか?
もし巣箱を作るとしたら、どんな巣箱を作る?
身近にできる自然保護の方法にはどんな方法があるか考えてみよう。

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読書感想文に書くなら

「すばこ」は科学絵本なので感じたこと以外にも調べたこと知ったことを書く読書感想文もありますね。
「自然保護」や「巣箱」・「鳥」の生体についてなど。

どちらかというと物語は苦手だけど図鑑や理科が好き!なお子さんが読書感想文を書く作品としてもおすすめです。

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・鳥が好き、飼っている子
書き出し例~うちの鳥はおしゃべります。見ていて楽しいし、家の中が明るくなります。だから世話も家族みんなでしています。

着地点~「鳥がいごこちよく暮らせる貴族の気持がわかる」鳥を飼っている家庭なら貴族の鳥への愛情や思いやりの気持もわかるでしょう。その気持の共感と自分なりな鳥への愛情やアイデアを書いてみる。

・自然が好き
書き出し例~鳥が虫から自然を守るなんて知りませんでした。お父さんはそれを食物連鎖だよと教えてくれました。そのバランスが悪いと世界はダメだそうです。

着地点~「自然を守ることはとても大切」鳥も虫を食べて森を守っているのだから、人間がどんどん森を壊したらいけないとおもいます…と無難なまとめと自分でも自然をどのように守るかやっていることがあれば更に◎でしょう

・ノンフィクションが好き
書き出し例~鳥のすばこがつくられるようになったのは、いまからまだ100年前のことだそうです。

着地点~「いっしょうけんめい何かやると少し世の中変える人になるかも」好きなことでもまじめにやると歴史に残る人になるのでなにかにチャレンジしたいなとおもいました。など人生の意欲を表現するのも良いでしょう

なにがあってもずっといっしょ (課題図書 低学年)

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オレ、サスケ。サチコさんと いっしょに いるときが いちばん たのしい。でも…

オレはイヌだ。サチコさんの家の庭に住んでいる。小学生はイヌの言葉がわからないが、サチコさんはわかる。オレはサチコさんと一緒にいると幸せだ。だが、ある日、サチコさんが帰ってこない…。どこに行ってしまったんだ!?

…………………………

・どんな子におすすめ?

犬や動物が好きな子に。ペットを飼っていると特に書きやすいかも。
人見知りだったり、コミュニケーションがちょっと苦手だと思っている子に。(共感できるところがたくさんありそうです)
読みもので感想文に挑戦したい子に。


・どんな本?

全部で95ページの読みものです。本の厚さは約1.5cmです。
低学年の子どもたちには少し長く感じてしまうかもしれませんが、文字が大きいのと、全ページにさし絵がついているので読みやすいお話です。

サスケという名前の犬が主人公のお話で、サスケの目を通して、飼い主やまわりの人たちを観察している様子が描かれます。


・どんなテーマが込められてるの?

ペットと飼い主の心温まる交流を描いています。
ペットの犬が主人公になっているというユニークな設定です。
コミュニケーションの大切さや友達など他の人に心を開く、心を許すことの素晴らしさが読み取れるお話です。


・『なにがあってもずっといっしょ』の感想文を書く時のヒント

いつも一緒にいるサチコさんがずっと帰ってこなかった日のサスケの気持ちを想像してみよう。
どうしてサスケは、飼い主のサチコさん以外に心を開かなかったのかな?
特別な人以外に心を開かないサスケと同じような気持ちになったことはある? またはじめは言葉(気持ち)が通じないと思っていたけど、サスケがねこや小学生の女の子に親切にしてもらったことで見方が変わったように、思っていたのと違ったという体験をしたことはあるかな?
飼い主のサチコさん以外に心を開けなかったサスケが、心を開くようになったらどう変化したかな?変わったサスケをどう思った?

…………………………

あらすじ

オレはサスケ。イヌだ。サチコさんのいえのにわにすんでいる。小学生はオレのことをすきな名まえでよぶ。オレはほんとうの名まえをおしえてやるのだが、小学生はイヌのことばがわからないらしい。でも、サチコさんはイヌのことばがわかる。オレはサチコさんといっしょにいるときがいちばんたのしい。ところが、ある日のこと。ゆうがたになっても、サチコさんがかえってこない。どうしてだ?どこにいってしまったんだ!?


最初サスケは、サチコさんとしか会話できないと思っています。だから「オレはサチコさんとしかなかよくしないのだ」と思っています。
庭に来るネコとも、小学生たちとも会話できない、そう信じているけど・・・

主人公は犬のサスケ。挿絵が多く小学校低学年でも読みやすく本になっています。

読書感想文に書くなら

「なにがあってもずっといっしょ」のテーマの一つは、言葉・会話によるコミュ―ケーションです。

課題図書の中には「ことばがつうじなくても、きもちはつうじるらしいとわかった」とあります。

自分の体験で「言葉」が通じていても、気持ちがすれ違ってしまったこと。
逆に「言葉」は通じているけど「気持ち」が通じなかった経験を読書感想文に書いていく方法もあると思います。
「なにがあってもずっといっしょ」に出ているのは柴犬のサスケですが、育てているカブトムシ・ハムスターなんでも気持ちが通じたと思った体験でもいいですね。

…………………………

・犬が好きな子
書き出し例~犬ってえらいなあとおもいました。サチコさんはなにもいわずにびょういんにいって、サスケはふあんになるけど、さがしに行こうとがんばるからです。

着地点~ペットを責任もって飼う
サスケはサチコさんがいなくなったことで、さがしに行く事にします。見つからなくて途方にくれるものの、猫に「信じて待てば」と言われそうします。他にも道に飛び出しちゃいけないとの約束・注意ごとをちゃんと守ります。
犬の性質として「飼い主が大好き」「飼い主を信じる」「しつけを守る」という点では犬がニンゲンに忠実で、ペットの犬に飼い主は責任があることを知る事ができます。
ペットとの信頼関係を守ることを書くと良いかもしれません。
  
  
・ペットを飼っている
書き出し例~うちでは●●をかっています。サスケはニンゲン語がわかるけど、うちの●●もわかるみたいです。怒るとシュンとなるし、さんぽの話をしたらすごくよろこぶからです。でも(ぼく・わたし)はどうぶつの言葉はわかりません。かおをみてなにをかんがえているかわかることもありますが、せんぶじゃありません。

着地点~ペットの気持と周りの人の気持への配慮
ペットを飼っている場合、様子を見ると考えていることがわかることがあります。それは察してあげる、わかってあげようとするやさしさがあるからです。
ペットも同級生でも言葉に出さなくても今どんな気持でいるか?などを振り返り「困っているようすの人がいたら、ちゃんと声をかけてあげようとおもいました。」などでまとめるのも良いでしょう。

・消極的な性格の子
書き出し例~サスケはひとみしりです。いぬ語がわからなかったり、サチコさんがやさしくするいぬやひととはなかよくしません。やきもちをやくからです。だからともだちがいないけどそれでいいとおもっていました。でもみんなにたすけてもらってなかよくなったらたのしいとおもうようになりました。

着地点~友達を作ろう
消極的でお友達が少ない子の人見知りの原因はひとそれぞれですが、それを克服するきっかけになりましたとの内容にすると良いでしょう。
「勇気を出してふだん話さない子と話してみたら、楽しいとおもいました。」など友達作りに成功したというようなまとめも良いでしょう。

・やんちゃな子
書き出し例~無口な猫がサスケにとてもイイことを言ったのがえらいと思いました。無口だと何もかんがえていないのかとおもっていたら、そうではなくてちゃんとしっかりした、いけんがあるんだとおもいました。

着地点~みんなの気持を考えよう
やんちゃな子は行動的だったりおしゃべりだったりが先に出る分、おしゃべりが得意じゃない子の気持が理解しにくかったりするところがあるかもしれません。デブ猫のようにどっしり無口でも、冷静に行動できたり、サスケを助けてくれたりと自己主張しなくても優しい気持ちを持っている子はたくさんいます。「みんなちゃんとかんがえているし、しんせつなきもちをもつのはたいせつだとおもいました」など思考力を高めました的なまとめも良いでしょう。

ばあばは、だいじょうぶ (課題図書 低学年)

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大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、とくいだった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなってしまい…。

老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。


…………………………

つばさは、ばあばのことが大好き。学校でさかあがりができなかったときも、ママにしかられたときも、ばあばのへやにいって話をきいてもらいます。するとばあばは、「だいじょうぶだよ」といって、頭をなでてくれるのです。
 ところが、そんなばあばが「わすれてしまう」病気になり、同じことを何度も質問してきたり、あんなにとくいだった編み物ができなくなったり、「おかきだよ」といってどんぐりをわたしてきたり……しだいに様子がおかしくなり、つばさはばあばに近寄らなくなってしまいます。
 そして冬の寒い日、ばあばのすがたが見えなくなりました。


・どんな子におすすめ?

家族をテーマにしたお話で感想文を書きたい子に。じっくり考えて書きたい子に。
お年寄りと一緒に暮らしていたり、交流があったりする子に。


・どんな内容の本?

37ページの絵本ですが、文字数が多めで、読み応えがあります。けれども全てのページに絵が入っていてお話の理解を助けてくれます。温かな画風の絵が魅力的です。
どんなテーマが込められてるの?

認知症になったおばあさんを見守る家族の優しさ、孫との心の交流を描いた心温まる内容です。認知症の家族という身近なテーマが主題となっています。


・『ばあばは、だいじょうぶ』の感想文を書く時のヒント

この絵本を読む前に認知症という症状について聞いたことがありましたか?知っていましたか?
いろいろなことをわすれてしまうばあば、もし自分がつばさの立場だったらどう思うかな? ばあばに対してどんな風に行動するかを想像してみよう。
たんすに入っていた白い小さなかみきれを見つけたときのつばさは、どんな気持ちだったと思う?またそのかみきれを書いたばあばはどんな気持ちだったかな。


…………………………

あらすじ紹介

つばさ君という、少し弱虫な小学生の男の野が主人公のお話です。
つばさは君はばあばが大好き。
学校から帰るといつも話を聞いてくれたばあば。必ず「だいじょうぶ」だよと言ってくれるばあば。

ばあば「わすれてしまう病気」になり「つばさの好物のおかきだよ」と言って、どんぐりを出したりする。
変わってしまったばあばが怖くて、つばさ君は近寄らなくなってしまいます。

ある日、ばあばは家を出たきり、帰ってこなくなります。
ばあばがいなくなった日。つばさは引き出しの中で沢山のメモを見つけます。そのメモを見てばあばが大切にしていたもの。。

「めいわくばかり、すみません」「つばさは、やさしい子」

思わず目がしらが熱くなります。

読書感想文に書くなら

小学生1年生・2年生向けとあり読みやすい本ですが、テーマは認知症、介護、家族のつながりの問題です。
身近に認知症のおばあちゃんがいるお子さんもいるかと思います。

「ばあばは、だいじょうぶ」の中に出てくる印象的な言葉「つばさは、だいじょうぶだよ」

なきむしのぼくがなきやむまで、ばあばは、「だいじょうぶだよ」ってあたまをなでてくれる。

ばあばあのことだいすき。

介護や祖父母とのエピソードを織り交ぜて自分の言葉で書けると読み応えのある読書感想文になりますね。

「だいじょうぶだよ」と言われてどんな気持ちになったか?今まで「だいじょうぶだよ」という言葉をかけれてほっとしたり安心したエピソードがあれば感想文の中に書いていくとオリジナルよい読書感想文になりますね。

小学生の低学年ならでは視点で、読書感想文がかけるとう良いのかなと思います。

『ばあばば、だいじょうぶ』の感想
あとがきを読むと作者の介護の経験から生まれた本とあり。
綺麗ごとではない話ですが心に響く素敵な絵本です。小学生低学年用の本ですが、大人が読んでも感動します。


…………………………

・祖父母が健在
書き出し例~おばあちゃんが「○○才までなんて、そんなに長生きできない」とかたまにいいます。やさしいし好きなので長生きしてもらいたいのですが、順番でしんじゃうんだよといわれてかなしくなりました。でもいつかボクもおじいちゃんになるんだよと言われて、ふしぎなきもちになりました。
着地点~「おじいちゃん・おばあちゃん孝行します」同居でも別居でも祖父母や高齢者にたいしてのいたわりの気持を表現するのが◎

・介護や認知症について教えたい
書き出し例~認知症ってだんだん赤ちゃんに戻る病気とききました。いままでできていたことができなくなって、人にもめいわくかけるけどそれは病気だから仕方がないともききました。でもわすれられちゃうのは悲しいと思いました。そしておかあさんから聞いたのは最近は犬やねこも認知症になる動物もいるということです。年を取るとみんなじゃなくてもそういう病気にかかるのは仕方がないそうです。
着地点~「じぶんにできることはなにか」病気への理解をもって、幼くとも病気の人や、介護する人にどんなことができるのか、介護や医療への参加の気持を表現

・優しい子になってもらいたい
書き出し例~おとしよりにはやさしくしましょう。といいますがこわい人もいるのでぜんぶのお年寄りに優しくできるかわからないと思いました。でも「病気だから」怒ったりあばれたりする人もいるということも知りました。おこられたらイヤだけど、怒るひとも気分が悪くてイヤだろうなと思いました。
着地点~「病気になっても気持穏やかに過ごせるためにできることは」子供でも要介護者にしてあげられる事や心の癒しとしてなにをしてあげられるかか?など


まどみちお : さくら

さくらのうた
  まど・みちお

さくらが さいた
さくらが さいた
さくらが さいたと みあげれば
さくらの おくにも
まだ おくにも
さくら さくら さくら さくら
さくらら ららら
はなびら ららら

さくらが ちるよ
さくらが ちるよ
さくらが ちるよと みていれば
まいちる あとから
また あとから
さくら さくら さくら さくら
さくらら ららら
はなびら ららら

…………………………

さくらの はなさん
  まど・みちお

さくらの はなさん
さいたけど
きだから
あるいて こられない
みんなで みんなで
みにいって あげよう

ゆきの ふるひも
かれないで
きょうまで たってて
さいたのよ
みんなで みんなで
ほめにいって あげよう


…………………………

さくら
  まど・みちお

さくらの つぼみが
ふくらんできた

と おもっているうちに
もう まんかいに なっている

きれいだなあ
きれいだなあ

と おもっているうちに
もう ちりつくしてしまう

まいねんの ことだけれど
また おもう

いちどでも いい
ほめてあげられたなあ・・・と

さくらの ことばで
さくらの そのまんかいを・・・


…………………………

さくらの はなびら
  まど・みちお

えだを はなれて
ひとひら

さくらの はなびらが
じめんに たどりついた

いま おわったのだ
そして はじまったのだ

ひとつの ことが
さくらに とって

いや ちきゅうに とって
うちゅうに とって

あたりまえすぎる
ひとつの ことが

かけがえのない
ひとつの ことが

たいへんよくできました


サクラのスタンプ
       土屋律子

サクラの花びらの中に
「たいへんよく
 できました」と
書かれているスタンプ

ぼくの作文の
最初のところに
おしてあった

はじめてもらった
先生からの
サクラのスタンプ

いっぱい
もらえるように
がんばるぞー


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こんなの押されたら………。

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おにいちゃんの紙ひこうき

おにいちゃんの紙飛行機
          大楠 翠

おにいちゃんが
折ってくれる
紙飛行機
不思議なほどよく飛ぶ
ぼくのとどこが違うんだろう

おにいちゃんが
折ってくれた
紙飛行機
違いを知りたいけど
ほどいてみたら怒るかな

おにいちゃんが
折って飛ばす
紙飛行機
おにいちゃんの貫禄見せて
得意そうに飛んでいくよ


…………………………

みずたまりの答案用紙
          大楠 翠

みずたまりの 
答案用紙は
まるをもらって
うっきうき
ポツポツ雨よ
ふりやむな ふりやむな

あめあがりの
答案用紙は
にじがかかって
わっくわく
そんなテストが
あったらな あったらな

…………………………

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序詩 一途な思い 宮中雲子

Ⅰ ふしぎがいっぱい
おにいちゃんの紙飛行機
みずたまりの答案用紙
おにいちゃんが留守だ
海老がすき
くすりの魔法
えくぼのえがお
長い顔のおにいちゃん
新しい本
いけないの塊
魔法使いの素顔
ぼくの手
母の皺
ふたりっきりで鬼ごっこ

Ⅱ やさしい目をしないで
春の醍醐味
けん玉
笑顔も満タン
とうさんのひとこと
食べればわかる!
肩もんであげる
空蟬
お化け屋敷に
やさしい目をしないで
笑顔のまま
薄氷の仕業
Ⅲ 心のなかは
アゲハチョウ
阿修羅像のように
柏手
海の男を気取って
あとで
しあわせって
なみだ
モッコク
花梅
落ち葉の貼り絵
ラッパの音
唱える
おみくじ
タツノオトシゴ
風花は

あとがき

退職した喜びをうたう

白楽天 退職した喜びをうたう


白楽天が退職した時の喜びをうたった詩「達せる哉(かな) 楽天行(らくてんこう)」です。



達哉楽天行 白楽天
達哉達哉白楽天
分司東都十三年
七旬纔満冠已掛
半禄未及車先懸
或伴遊客春行楽
或随山僧夜坐禅
二年忘却問家事
門庭多草厨少烟

達せる哉(かな)楽天行(らくてんこう) 白楽天
達せる哉(かな) 達せる哉(かな)白楽天(はくらくてん)
東都(とうと)に分司(ぶんし)たること十三年
七旬(しちじゅん)纔(わず)かに満ちて冠(かん)已(すで)に掛(か)け
半禄(はんろく)未(いま)だ及ばざるに車先(ま)ず懸く
或(あるい)は遊客を伴(ともな)いて春行楽(こうらく)し
或(あるい)は山僧(さんそう)に随(したが)いて夜坐禅す
二年忘却す家事を問うを
門庭(もんてい) 草多くして厨(くりや)に烟(けぶり)少なし

現代語訳
よくやった白楽天の歌 白楽天

よくやった!よくぞやったぞ白楽天!
洛陽に役人として勤めること十三年。

七十歳になってすぐに官を退き
給料を半分に減らされる前にこっちから退職してやった。

それからというもの、遊び友達と春の行楽を楽しんだり、
山法師に随って坐禅を組んだりといった毎日。

二年、家のことは忘れていたので、
門の内は草ぼうぼうで、台所には煙が少ない。

語句
■東都 東の都洛陽。 ■分司 役人として勤務すること。 ■七旬 七十歳。 ■冠已掛 官を退く。 ■半禄 給料を半分に減らされること。 ■車先懸 退職すること。 ■遊客 遊び友達。

庖童朝告鹽米尽
侍婢暮訴衣裳穿
妻孥不悦甥姪悶
而我醉臥方陶然
起来與爾画生計
薄産處置有後先
先売南坊十畝園
次売東郭五頃田
然後兼売所居宅
髣髴獲緡二三千
半與爾充衣食費
半與吾供酒肉銭

庖童(ほうどう)朝(あした)に告ぐ 鹽米(えんべい)の尽くるを
侍婢(じひ)暮(くれ)に訴(うった)うる 衣裳(いしょう)の穿(うが)つを
妻孥(さいど)は悦(よろこば)ず甥姪(せいてつ)は悶う
而(しか)るに我 醉臥(すいが)して方(まさ)に陶然たり
起き来たって爾(なんじ)と生計(せいけい)を画(かく)す
薄産(はくさん) 處置(しょち)に後先(こうせん0)有り
先ず売らん南坊(なんぼう)十畝(じっぽ)の園(えん)
次いで売らん 東郭(とうかく) 五頃(ごけい)の田
然る後に兼ねて居る所の宅を売らば
髣髴(ほうふつ)たり緡(びん)を獲(う)ること二三千
半ばは爾(なんじ)に与えて衣食の費(ついえ)を充(み)たし
半ばは吾に与えて酒肉(しゅにく)の銭(ぜに)に供せん

現代語訳
調理番の童は朝に塩や米が無いことを告げ、
女中は暮れに衣装が破れていることを訴える。

妻は喜ばず、甥や姪は心配している。
だが私は酔っぱらって横になり、きわめていい気分だ。

起き上がってお前たちと生計の相談をしようか。
財産は少ないといっても、処分するには順序がある。

まず南側の十畝の園を売り
次に東側の五頃の田を売る。

しかる後に、以前住んでいた家を売れば、
二三千の金にはなるだろう。

半分はお前たちに与えて衣食を満たすことに充て、
半分は私に与えて酒や肉を買う銭にしよう。

語句
■庖童 調理番の童。 ■鹽米 塩と米。 ■侍婢 女中。 ■妻孥 妻。 ■薄産 わずかな財産。 ■緡 金。

吾今已年七十一
眼昏鬚白頭風眩
但恐此銭用不尽
即先朝露帰夜泉
未帰且住亦不悪
飢餐楽飲安穏眠
死生無可無不可
達哉達哉白楽天

吾今已(すで)に年七十一
眼は昏(くら)く鬚(ひげ)は白く頭は風眩(ふうげん)す
但(た)だ恐る 此の銭(ぜに)用(もち)い尽くさざるに
即(すなわ)ち朝露に先んじて夜泉に帰らんことを
未(いま)だ帰らず且(しば)らく住するも亦(ま)た悪しからず
飢(う)えては餐(くら)い楽しみて飲み安穏(あんのん)に眠る
死生(しせい)は可も無く不可も無し
達せる哉(かな) 達せる哉 白楽天

現代語訳
私はもう七十一歳。
目はかすみ、鬚は白く、頭はぼけている。

ただ恐れることはこの銭を使い尽くさないままに
朝露の前にあの世に行ってしまうことだ。

未だ死なずにしばらくこの世に生きているのもまた悪くはない。
腹が減っては食べ、楽しんで飲み、安穏に眠る。

死も生も、可もなく不可もない。
よくやった。よくぞやったぞ白楽天。

語句
■風眩 ぼけていること。

解説
会昌2年(842)退職した白楽天が、その喜びを歌った詩です。妻は喜ばず、甥や姪は心配しているが、私は酔っぱらって横になっていい気分だとか、土地を売って半分は私の飲み代にしようとか、好きなこといってますね!
白楽天のうれしそうなニヤニヤ笑いが目に浮かぶようです。奥さんが眉ひそめているのも目に浮かぶようです。今年定年退職して、さあこれからどんなに好きなことばかりして、楽しく生きてやろう…そんなふうに思っている方には、ぜひ大声で朗読してほしい詩です。



さかさのさかさ

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言葉ふざけ   川崎 洋

さかさの さかさは さかさ
八百屋のさかさも八百屋
スイスのさかさもスイス
パパのさかさもパパ
ママのさかさもママ
耳のさかさも耳
ミルクのさかさは胡桃(くるみ)
イルカのさかさは軽い
マントのさかさはトンマ
貝のさかさは烏賊(いか)
砂のさかさは茄子(なす)
鯛(たい)のさかさは板
手袋のさかさは ろくぶて
ろくぶて 六つぶて
いたいの さかさは いたい
アハハのさかさはハハア
こ猫(ねこ)のさかさはこ猫
いないの さかさも いない
傘(かさ)のさかさは坂(さか)
鰐(わに)のさかさは庭
草のさかさは咲く

効率的な国語の教材研究

効率的な国語の教材研究

 国語の教科書には、詩があり、物語があり、説明文があり、漢字や言葉の使い方、作文など、さまざまな教材が載っています。
 どちらかというと、それぞれのジャンルの教材が交代で出てくる感じで構成されていて、詩なら詩だけがずっと続くわけではありません。
 それゆえ、目の前の教材だけにこだわっていると、1つのジャンルの教材同士の関連性を忘れてしまうことがあるのです。
 そこで、例えば、最初に詩が出てきたら、その次に出てくる詩も一緒に教材研究しておきます。当然、最初に詩で学んだことが、次の詩を学習するときに活かせるようにするわけです。
 光村の五年国語教科書であれば、最初に、「銀河」(P.1)という詩が登場し、すぐに室生犀星の「ふるさと」(P.13)が出てきて、その次は北原白秋の「からたちの花」(P.94)が9月に出てくるのです。
「ふるさと」と「からたちの花」は、対比すると面白そうです。
 どちらの詩も季節感がありながら、「ふるさと」は春を、「からたちの花」は春夏秋冬を表しています。どちらも七・五音のリズムで構成され、破調があるところも共通しています。ただ、主題は大きく違います。
 だからこそ、面白く扱えそうです。

扉の詩の扱い方

扉の詩の扱い方

 扉の詩を扱う上で、おさえておくべきことがいくつかあります。

1)題名・作者・連の数は、毎回、聞かれることを意識させる。
2)教科書の折り目の部分が、連の切れ目かそうでないかは毎回確認させる。
3)教師が範読する前に、自分で読むことをさせる。
4)気づいたことを発表する。
5)子どもが気づかないようなことを授業で扱う。
6)連がいくつかあれば、一連だけを最初に扱って、検討する。
7)その連がいくつの文でできているかを認識させる。
8)文がいくつかあれば。その連でどの文が一番大切な文かを扱える。
9)作者の主張(主題)を学級開きにつなげる。
10)視写をせることで、ノートの書き方をお知られる。
 詩の扱い方を最初の授業である程度、示すことが大切です。
 なくなってしまう仕事がるように、これからの時代を正しく予測するのは、難しい。先の見えない社旗なのです。
 だからこそ、ぶれない指導が大切になっていきます。
 詩であれば、最初にこうすると決まっている方が、子どもたちも安定するのです。その安定こそが、新たなチャレンジを支える土台となるのです。

巻頭詩が一年を支える


「一年間を見通した学級づくり 国語の巻頭詩が一年を支える」です。
      ☆              ☆
 五年生の子どもたちに、一つの詩を紹介しました。

「花です 虫です からだです
 鳥です 草です こころです
 それらはみんないのちです
 という詩です。その詩の中で、
 互いに支えているんです
 見えない手を出し 声を出し
 互いに支えているんです
 というところがあります。みなさんは、卒業式の練習を通して、卒業した六年生のみんなが支え合っている姿を見たはずです。きっとみなさんも、支え合える立派な六年生になるはずです。期待しています。」
 この「いのち」の詩は、『新しい国語6』(東京書籍)の巻頭詩です。
 六年になり、国語の教科書を最初に開いたページに載っているのです。
 この詩が、一年間の学級を支えるものともなりえるのです。

一、国語の教科書には主張がある
 詩・物語・説明文・新聞づくり・インタビューなど、さまざまな教材が、国語の教科書には詰まっています。
 たんなる教材の羅列かとも思えますが、実は、意図的な編集がされています。
 先ほど紹介した小海永二の詩「いのち」は、いのちが見えない手、音なき声の支え合いで生かされてることを詠っています。
 このあと、やなせたかしの物語「サボテンの花」、谷川俊太郎の「生きる」の詩が続いていくのです。
「ぼくがあるから、あの人が助かった。ぼくがここにいるということは、むだじゃなかった。 たとえ、ぼくが死んでも、一つの命が生きるのだ。生きるということは助け合うことだと 思うよ。」
 サボテンを剣で切りつけ、その水を飲んだ旅人の命を救えたことをサボテンは、喜んでいるのです。
 生きることは支え合うこと。
 このような、教科書編集者の意図を読み取り、その主張をうまく活かせば、授業づくりだけでなく、学級づくりにも生かすことができます。

二、一年を通して使える巻頭詩
 巻頭詩は、教科書編集者の主張が一番鮮明に込められています。
 例えば、光村図書『国語五 銀河』には、次の巻頭詩が載っています。

あの遠い空にひとすじ、
星たちが、
ぶつかり合い、重なり合い、
河のように光っている「銀河」。
牛乳をこぼしたようにも見えるから、
「乳の道」とも言うそうだ。
どっちもいい名前だなあ。
 連れ読み・一斉読み・たけのこ読みなど、覚えるぐらい音読をした後、詩では、毎回聞く発問をしていきます。
「題名は何ですか。」
「作者は、だれですか。」
「何連の詩ですか。」
 詩の前には題名はないのですが、これはすぐに分かります。「銀河」です。
 光村図書の国語は、巻頭詩の題名を教科書のサブタイトルにしているのです。
 作者名も扉のページには書かれていません。でも、教科書の巻末を見ると、「とびら詩 羽曽部 忠」と書かれているのです。
 詩の連は、一連です。でもこの後、
「一連の詩ですが、三連の詩に分けることもできます。分けてごらんなさい。」
 句点があるので、簡単に分けられます。
「三連に分けた場合、どの連が作者の一番言いたかった連でしょうか。」
 連を選ばせ、その理由も発表させます。
「一連だと思います。なぜなら、題名の「銀河」が書いてあるからです。」
「三連だと思います。なぜなら、どっちもいいと言っているからです。」
 ぶつかり合い、重なり合いが、学級の姿をイメージする先生は、一連を選ぶかもしれません。私は、二連を選びます。
「二連では「乳の道」とも言うそうだ。と言っています。この詩を語っている人は、「銀河」が以外の言い方を知ったのです。
 みなさんは五年生です。同じ学校なので、友だちのことはよく知っているかもしれません。でも、そうなのでしょうか。まだまだ友だちの知らない面があるのではないでしょうか。この一年間で、友だちの知らない面をたくさん見つけ、よりなかよくなってほしいと、先生は願っています。」
 詩の授業がいつのまにか、学級づくりになったわけです。

三、見かけだけでは分からない

「僕は、植物に嫉妬することがあります。」
 なぜ、植物がうらやましいのでしょう。

「僕が植物をうらやましいと感じるのは、考えなくてよいからではありません。植物は、どのような環境の中にあっても美しく咲こうとし、種を残そうとするからです。
 それは遺伝子に組み込まれた形態なのかもしれませんが、僕はその姿に圧倒されるのです。」『跳びはねる思考』
 前述の文は、会話ができない自閉症者である東田直樹さんのものです。
 東田さんは、人の視線が怖いそうです。

「人はいつも刺すような視線で見ます。」
(NHK「君が僕の息子について教えてくれたこと」より。)
 刺すような視線とは、理解できないものを見るような視線なのでしょう。
 銀河を銀河とだけしか見ない学び方や生き方を一年間かけて、それ以外の面を見つけられるような学級にしていきたのです。

「人は見かけだけでは分かりません。中身を知れば、その人ともっと仲良くなれると思います。」
(『自閉症の僕が跳びはねる理由』より。)
四、一年の終わりにも巻頭詩
 毎日子どもたちが持ってくる国語教科書の最初のページには、あなたの学級を支える指針を示した巻頭詩が載っています。
 子どもたちとお別れする日に言ってください。
「学級びらきの最初に教えた詩を覚えていますか。」と。
       ☆                ☆
 今度の学級びらき講座用に考えたことが、そのまま原稿になりました。
 それが、学級びらき講座の準備にもつながってくれました。一挙両得です。